クルーズ船の「 ダイヤモンド・プリンセス号 」に乗船中の方々の新型肺炎コロナウイルス【 COVID-19 】の感染者が61人になり、今も下船できない状態が続いていた。
クルーズ船の感染は、すでに下船した80代の香港人男性が発生源だとされるが、では新型肺炎コロナウイルスの感染経路はどこから発生したのか?
【 本稿の記事ページの目次 】
1. コロナウイルス感染経路で中国武漢市の市場の場所はどこ?
2. コロナウイルス感染の発生を指摘した中国人の眼科医は誰?
3. コロナウイルス感染の発生源はネズミかヘビで猫は無関係か
4. ウイルスは飛沫感染と濃厚接触の他に物から目を触ると移る
5. コロナウイルスの感染経路で注意すべきキケンな食べ物は?
コロナウイルス感染経路で中国武漢市の市場の場所はどこ?
まず巷で報じられている「 コロナウイルスの感染経路は中国の武漢市の市場から 」という根拠について。
Q3 感染源、感染経路は?
A 感染源は、現在調査中です。
武漢市の市場( 以下、華南海鮮城 )の関係者から多数の患者が報告されており、野生動物の可能性などが考えられています。感染経路は、現在調査中ですが、患者と濃厚に接触することによる飛沫感染、ウイルスに汚染された環境にふれることによる接触感染が考えられています。ヒトからヒトへの感染は認められるものの、感染の程度は明らかではありません。
つまり、中国の「 湖北省武漢市のシーフード市場である華南海鮮城 」が、感染経路の発生源ではなかろうか?と言われている。
ただし、あくまでも「 武漢市の海鮮市場に出入りしてる人間に感染者が多い 」と、報道されている内容なので確定事項ではない。
では、コロナウイルスの感染経路の発生源であると言われている湖北省武漢市のシーフード市場である華南海鮮城の場所がどこかを、Google地図で。↓
次に拡大地図での表示。↓
九州本土と繋がった最西端の道、長崎県平戸市野子町からは直線距離で、1,451.16km( 901.71マイル )の位置にある。
住所地は、湖北省武汉市江汉区发展大道207号付近にある。
「 新型コロナウイルスによる肺炎が発生した 」と、いち早くSNS上で警鐘を鳴らしたのは中国の眼科医、李文亮氏【 34 】だったが風説の流布の疑いで中国公安当局に摘発され訓戒処分を受けたが、2020年2月7日未明に亡くなった。
ところが最近になって、「 コウモリは市民の食料源ではなく、海鮮市場からの発生ではない 」とする研究結果が発表された。
さらに2月26日、武漢市統治機構トップの中国共産党武漢市委員会と武漢市政府は、中国最大のミニブログ「 新浪微博( ウェイボー )」オフィシャルアカウントで、新型コロナウイルス対策本部医療チームの見解として、2019年12月8日に発病した第1号患者( 既に回復し退院 )の市内在住・陳氏について、調査の結果、過去に一度も武漢華南海鮮卸売市場を訪れたことはなく、海鮮市場が発生源ではないとする結論を発表した。
海鮮市場が発生源でないとすれば、いったいコロナウイルスはどこから発生したのか?
新しいコロナウイルスの大流行が世界を混乱させる2年前に、米国大使館職員は武漢市の中国の研究施設を数回訪問し、コウモリからのコロナウイルスの危険な研究を行っていた研究室での不十分な安全性に関する2つの公式警告をワシントンに送りました。
決定的な証拠はまだ出ていないが、ケーブルは、これが別の武漢研究室がウイルスの出所だったのかどうかについて、米国政府内での議論に拍車をかけた。
「 決定的な証拠は、まだ出ていない 」としながらも中国の武漢研究所ではパンデミック発生の2年前から、コウモリのコロナウイルスに関する危険な研究を行っている疑いがあるとしている。
あくまでも一説だが、「 おそらく研究室である武漢市疾病予防管理センター( WHCDC )から発生したのでは? 」との論文が発表されたが、中国当局によって削除されたという。
ことの真相は不明だが、武漢市の海鮮市場からは直線距離でわずか3.59キロの位置にある。
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コロナウイルス感染の発生を指摘した中国人の眼科医は誰?
新型肺炎のコロナウイルスの発生をいち早く指摘した中国の眼科医の李文亮氏とは誰なのか?
12月30日 武漢市保健衛生委員会からの内部通知がインターネット上で流布され、「 説明されていない 」肺炎が武漢で発生し、市の南中国のシーフード市場に関連していると述べました。
同日、武漢中央病院の医師であるLi Wenliangを含む8人が、チャットソフトウェアに関する事件に関する情報を投稿しました。
発表当初は、武汉市の警察当局からデマの拡散をやめる指示の警告書を貰い、その文書を中国のSNSウェイボーの自身のアカウントで公開している。
By Letter issued by 武汉市公安局武昌分局中南路街派出所
Photo by 李文亮醫生 – 新冠肺炎“吹哨人”李文亮:真相最重要 (in zh-hans). 财新网. 财新传媒 (2020-02-07). Retrieved on 2020-02-07. “李文亮的训诫书。第二个落款时间2019年应为2020年,李文亮称此系笔误。受访者提供”, Public Domain, Link
以下が亡くなられた李文亮医師の顔画像である。↓
コロナウイルス感染の発生源はネズミかヘビで猫は無関係か
新型肺炎の感染経路で、疑われている発生源はネズミかヘビの他に「 アナグマやコウモリ 」が疑われている。
新型肺炎の初期の患者の多くは中国湖北省武漢市の海鮮市場に出入りしていた。
市場では食用の家畜や野生動物が取引されており、中国の専門家はテレビ局のインタビューに対し、ウイルスの発生源について「 タケネズミやアナグマの可能性がある 」と述べた。
こうした動物は生きたまま売られることがある。
タケネズミは中国や東南アジアにすむ、体長20~50センチのネズミの仲間。見た目は大きなモルモットのようで、竹などの植物を食べる。中国では養殖される。日本に野生のものはいない。
アナグマはイタチの仲間で、体長は50~70センチ。日本にもおり、食べる地域もあるが、中国のものとは種が異なる。
別の中国のチームはウイルスのゲノム( 全遺伝情報 )配列の解析結果から、ヘビが感染源とする論文を22日付で専門誌に発表した。ヘビも中国の市場で食用に売られている。
だが、その後、元々ウイルスを持っていた「 自然宿主 」はコウモリだった、との研究が出ている。
今回のウイルスもコウモリが持つウイルスに似ているという報告が24日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表された。
上の記事の引用によれば、「 コロナウイルスの感染経路のおおもとは、ネズミ、ヘビ、アナグマ、コウモリなどの動物である 」ということ。
特にコウモリは、「 キクガシラコウモリ 」が発生源であるとされ、2002年に中国広東省からの感染経路が報告されている。
今ではキクガシラコウモリが自然宿主であると考えられている。
雲南省での調査では、SARS-CoVとよく似たウイルスが、今でもキクガシラコウモリに感染していることが確認されている。
ヒトからヒトへの伝播は市中において咳や飛沫を介して起こり、感染者の中には一人から十数人に感染を広げる「 スーパースプレッダー 」が見られた。
ただし感染源がどの動物であるかは、あくまでも推測であって確定事項ではない。
しかし、これらの動物は海鮮市場で食用として売られていたもので、通常、人間が飼っている猫などのペットからの感染は無いとのこと。
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ウイルスは飛沫感染と濃厚接触の他に物から目を触ると移る
コロナウイルスの感染経路では、せきや、くしゃみなどの「 飛沫感染 」以外に「 濃厚接触 」でも移る。
1 新型コロナウイルス感染症の感染経路
新型コロナウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染です。・飛沫感染:飛沫感染とは、感染した人の咳やくしゃみのしぶき( 飛沫 )に含まれるウイルスを吸い込むこ
とによる感染です。・接触感染:接触感染とはウイルスが付着した手で目・口・鼻を触ることによる感染です。
2 家庭や施設内の消毒について/手指がよく触れる場所を清潔に保つことが大切です。
手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用エタノールを、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウムも有効であることが分かっています。
つまり、コロナウイルスが付着した手で目や口、鼻を触ると感染するのだ。
東京都の公式ホームページや、厚生労働省は、「 消毒用エタノールで清潔に 」と注意喚起を促している。
ところが、ネット通販のオンラインストアは、「 消毒用エタノール 」が軒並み売り切れ状態だ。
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そんな中で唯一、商品名にエタノールが入っていない消毒用シートがまだ、在庫がある。
以下の消毒用ウェットタオルは主要薬液がエタノールで79.15%を含む。↓
コロナウイルスの感染経路で注意すべきキケンな食べ物は?
コロナウイルスの感染経路で、注意すべき危険な食べ物は有るのだろうか?
むろん、中国湖北省の海鮮市場で売られている感染源であるとされる食用のヘビやタケネズミ、アナグマなどを食べれば感染するだろう。
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しかし、これら以外の食べ物から感染したという話しは2月8日時点では聞かない。
なので普段、日常生活で食べているものであれば問題ない。
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ダイヤモンドプリンセス号の感染源で香港人男性の経路は?
別記事でも掲載したクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗員乗客3,711名の感染源は、80歳の香港人男性1人である。↓
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では、病状が悪化して香港で下船した香港国籍の男性の感染経路は?
香港メディアによると、乗船前の同10日に中国広東省を短時間訪れ、同17日に空路で来日した。
潜伏期間を考えると中国など日本国外での感染が疑われる。
ダイヤモンド・プリンセスに乗船する前に中国の広東省を訪れているので、そこで感染したのかもしれないが、はっきりとは分かっていないという。
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さらに日本国内でも感染者が拡大しつつある現状を踏まえ、非常事態宣言に備えるべく「 新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正案 」が閣議決定した。
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安倍首相が出した緊急事態宣言が法的な拘束力を持つ、この改正案は与野党間でも合意済みなので13日には可決、成立する。
いずれにせよコロナウイルスには予防をしっかりと行い、2次感染は防ぐように最新の注意を払いたいものだ。
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コロナの発生源はイタリア北部のロンバルディア州との説も
2020年3月下旬になって、新型肺炎コロナウイルス【 COVID-19 】の発生源がイタリア北部ロンバルディア州であるとの報告が舞い込んできた!
伊ANSA通信は同日、感染者数が最も多い北部ロンバルディア州で、「 1月初めからウイルスの感染が始まっていた 」とする研究論文が出たと報じた。
ANSAとは、イタリアの報道機関アンサ( Agenzia Nazionale Stampa Associata )通信のことだ。
しかしながら、2章で引用したように、すでに昨年2019年の12月30日には「 説明されていない肺炎 」が中国武漢市の南で発生し、シーフード市場に関連していたとの報道がBBC NEWSから出されている。
なので断定は出来ないが、おそらくコロナウイルスの発生はイタリアよりも中国の方が早いのではなかろうか。
イタリアでは26日の時点で亡くなられた方が、7,503人に達した。
驚くべき数字だが、その9割が抵抗力の少ない年配の方々だという。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/azabujuban/”]
日本でも皆に愛された人気お笑い芸人の志村けん氏が感染して亡くなられた。
COVID-19の発生源よりも「 今を、どう切り抜けるか 」が非常に重要だ。