トイレットペーパーの品切れはいつまでに解消されるか
本当にトイレットペーパーの品切れ状態が続いている。
ここ茨城県でも数日間、何店舗かドラッグストアやホームセンターを回っているのだが本当に棚自体が空になっているので、売り切れがすぐに分かる。
ANNニュースでは、「 経済産業省は来週には品切れが解消される見通しだとしています 」と、動画内でアナウンスしている。
本当に2020年の3月8日の日曜日から品薄状態が解消されるのだろうか?
さっそく経済産業省の公式ホームページを見てみた。
トイレットペーパーやティッシュペーパーが不足しているという情報が、SNS等で広がっていますが、下の表のとおり、不足していません。
100%近くが国内生産であり、十分な在庫があります。
一部店舗での品切れも、順次解消していく見通しです。
その国内生産に当たっての原材料の4割は輸入パルプ材ですが、これらは北米・南米からの輸入であり、中国などのアジアには依存していません。
「 来週中には 」という文言が見当たらないが、「 順次解消していく見通し 」とは明記されている。
「 下の表の通り不足していません 」というので一覧表にまとめた。↓
- トイレットペーパーの1年間の供給量
- 国内生産:106万トン【 97.7% 】
- 原材料:国内古紙・約60%
- 輸入パルプ材・約40%( 北米南米で中国等のアジアではない )
- 輸入:2.5万トン【 2.3% 】
- 国内生産:106万トン【 97.7% 】
- 在庫
- 工場在庫/約3週間分【 約6万トン 】
- 流通在庫/約1週間分【 約2万トン 】
様々な報道でも言われているように供給量が十分にあるのは間違いないだろうが、不肖この私めの実体験からも品不足は解消されていない。
TOP画像は、2020年【 令和元年 】3月8日日曜日の茨城県のとあるホームセンターの様子だが、トイレットペーパーはラスト1袋のみだった。
ANNの報道も経済産業省の発表も、あくまでも「 見通し 」なので、絶対に品切れ状態が解消されるという保証は無いのである。
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1973年のトイレットロールの品切れはいつ解消された?
別記事でも書いたが、実はトイレットペーパーパニックは1973年( 昭和48年 )10月の第一次オイルショックの時にも起きている。
第四次中東戦争を契機に故・中曽根康弘【 101歳没 】通産大臣( 当時 )が紙の節約を呼びかけたことがキッカケとなり、「 紙が無くなる! 」という噂が広まったためだ。
これは今回の品切れ状態と全く同じであるが、1973年当時のトイレットロール品切れは、いつ解消されたのか?
1974年の3月になると騒動は収束し、在庫量も通常水準に回復したとのこと。
つまり、昭和49年当時のトイレットロールの品切れ状態が発生してから実に5ヶ月も後のことだった。
😍
【 朗報 】✨
🏬元アピタ、メガセンタートライアル石下店に
ティッシュの在庫が朝の時点では、まだあった‼️ pic.twitter.com/YknWxDsujN— 令和元年2019year5月1日 (@Reiwa1year) March 8, 2020
では2月22日ごろからTwitterなどのSNSでデマ情報が拡散されたとされる令和二年の今も、トイレットペーパーパニックが解消されるのは7月になるのか?
実際にはイオンやイトーヨーカドーでは、トイレットペーパーが山積みにされているが、まだ全国レベルで解消されたわけではない。
1973年当時のトイレットロールおよび、「 ちり紙 」の生産量は2020年と比べてどれくらい違うのか?
1973年(昭和48年)のオイルショク時の、トイレットへーパーの生産量は「 ちり紙 」が29万t、ロールが19万tと合計でも50万t弱でした
「 ちり紙 」とはティッシュペーパーやトイレットペーパーの代わりになるものである。
2020年のトイレットペーパー生産量は、106万トンであるから、1973年当時のちり紙の生産量も含めても2倍以上だ。
ちなみに、2019( 令和元 )年5月1日時点の日本人の数は1億2390万飛び68人であったが、1975( 昭和50 )年当時の日本の人工は、1億1193万9,643人だったので、ほとんど変わっていない。
つまり、単純に生産量だけが倍以上に増加している計算になるので、品切れ解消はいつかと問われれば遅くても2ヶ月以内じゃないかな?とは私個人の勝手な推量だが。
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トイレットペーパー配送が限界で物量ショートが発生か
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トイレットペーパー配送が限界で物量ショートが発生か
製造メーカーに供給量は十分にあり、かつ問屋にも配送されているにも関わらず、店頭には空の状態が続く。
トイレットペーパー不足で品切れ状態の最大の原因は、「 消費者の買い溜め 」だ。
しかし買い溜め現象が起きていることに加えて、配送業者のトラックが不足して間に合っていない物流ショートが起きている。
不肖この私めもい以前にトラック運転手をしていたが、いかにネット環境網が発達しようとも、現物はリアル店舗まで運ぶ以外に方法がない。
むろん、製造メーカーも24時間フル稼働でフル稼働で生産している。
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経済産業省が在庫と供給量は3億5,000万ロールあると発表
「 トイレットペーパーは十分な在庫状況と供給量がある 」と経済産業省は2020年3月5日の13:20更新の公式ホームページで発表した。
メーカー、卸事業者、小売事業者の協力を得て、トイレットペーパーの店頭への配送を強化しています。
通常、一日あたり2000万ロールの輸送が、現在、倍の4000万ロールとなっています。
これは、330万世帯に12ロール1パック( 4人家族3週間分 )ずつを供給できる量です。在庫も、国民全体の3週間分に相当する、3億5000万ロールあります。
加えて、生産も継続しています。直近で購入いただけた方や、まだご家庭内に在庫が残っている方が、少しの間だけ購入を控えていただくなど、落ち着いた行動をお願いいたします。
では年間あたりの一人のトイレットペーパー消費量は、どれくらいなのか?
ちなみに、上述の年間生産量を日本の人口で割って求められるトイレットペーパーの1人当たりの年間使用量は約8キログラム( およそ50ロール、1ロール:約150g )、金額では1300円程度です。
1年間で50ロールということは、半年間で25ロールとなる。
標準的なトイレットペーパーの1パックの数量は12ロール【 4ロール×3段 】なので、2パックあれば半年はもつ。
1家族4人なら、8パックあれば足りる計算だ。
個⼈差はありますが、⼀般的なトイレットペーパーの平均的な利⽤量は、過去のデー
タをみると、⼀週間程度で1ロールを利⽤しています。これをもとに計算すると、1か⽉では4ロール程度を利⽤しており、4⼈家族の場合には、1か⽉で16ロール程度を利⽤しているのが実態です。
使用量に関しては個人差もあるが、在庫は十分だ。
とはいえ、実際に店舗に買いに行くと棚がカラで売り切れの状態が続くが、ネット通販でもほとんどが売り切れだった。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/wish/”]
トイレットペーパーを大量に入荷した店舗はどこなのか
3/5(木)午前、イトーヨーカドー木場店に #トイレットペーパー が搬入されました。
店頭では、お客様の集中により一時的に品薄になる可能性もありますが、供給量・在庫は十分に確保されています。皆様方の冷静なご対応をお願い致します。 pic.twitter.com/y8pZHKo3fa— 経済産業省 (@meti_NIPPON) March 5, 2020
SNSなどで、トイレットペーパーが山積みに販売されている店舗の最新情報が入ってくる。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/jump/”]
まずは、イトーヨーカドー木場店であるが、どこかの場所をGoogleマップで。↓
やはりトイレットペーパーの山積み陳列というと、イオンだろう。
イオン東雲店にはトイレットペーパーが沢山ありました!#トイレットペーパー pic.twitter.com/IC26WKy9je
— わたしデラックス (@toomoo20159967) March 3, 2020
イオン東雲( しののめ )店の地図も以下に。↓
ただし、3月8日現在も山積みで置かれているかは分からない。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/ieon/”]
コロナショックによる便乗商法ではマスクの高額転売ヤーが、世間から避難されているが、トイレットペーパーの買い占めにも関係しているだろう。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/emergency/”]
転売ヤーでない一般の消費者も心理的な不安からトイレットペーパー不足をデマ情報だと知りながら買い溜めする構図は1973年のオイルショックの時と全く同じである。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toilet-paper/”]
実際に店頭に売られていないからといって、インドの様に手で拭くわけにも行かないから、探し回るかしなくなる。
つまり、豊富な量のトイレットペーパーを店舗に供給してもすぐに品切れ状態になるのは、便乗商法で儲けを企む高額転売ヤーと不安な心理を抱く購入者が買い占めるからである。