籠池前理事長夫妻が逮捕された理由を簡単に分かりやすく

PR（ 本ページはプロモーションが含まれています ）

補助金を不正に受け取った疑い[ couple-arrest ]

　31日の今日「 補助金適正化法違反容疑 」の疑いで大阪地検特捜部は森友学園前理事長の「 籠池泰典/本名：康博 」容疑者【 64 】と、妻で塚本幼稚園副園長の「 籠池諄子 」容疑者【 60 】を逮捕した。

逮捕理由は大まかには2つ有り、いずれも
学校法人「 森友学園 」の問題に関連する疑惑で
嘘の申請を繰り返して補助金を不正に受け取った疑い。

1つ目の容疑は森友学園が今年4月の
開校を目指して建設されていた
「 瑞穂の國・記念小學院 」【 前：安倍晋三記念小学校 】
の補助金5,645万円あまりを国から
不正に受給していた疑い。

2つ目は妻の諄子容疑者が副園長を務める
大阪市淀川区の「 塚本幼稚園 」の常勤の教員数を
水増しして給与台帳を改ざんしたり、
特別な支援が必要な園児に支給される
補助金を申請する際、診断書を改ざんするなどして
2011年から昨年までの間で6200万円あまりの
補助金を不正受給した疑いが持たれている。

塚本幼稚園の一連の疑惑は大阪府が今年5月に詐欺容疑で大阪地検特捜部に告発している。

開校の申請が降りなかった瑞穂の國・記念小學院の方は、本来なら同じはずの工事代金が全く違う3枚の工事契約書類が出て来ており、国会の証人喚問でも話題になっていた。

これらの詳しい内容は過去に記事にしたためているので、そちらを御覧頂ければと思うが5,645万円の補助金は、国交省が交付決定の取り消しを行い、その後は
森友学園側から全額返金されている。↓

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/fraud/”]

先月から捜査を進めてきた大阪地検特捜部は、
これ以外にも「 国有地の払い下げ問題 」に関連した
近畿財務局の担当者7人からも事情聴取を行っており、
正規の方法で国有地を取得したかを
捜査しているものとみられる。

以上が籠池前理事長の夫妻が
2人共に逮捕された、いきさつの簡単な説明だが
次章では籠池前理事長の長女が、
現在の園長を務める「 塚本幼稚園の疑惑 」を
徹底的に掘り下げる所存。

塚本幼稚園の不正な改ざんとは[ couple-arrest ]

塚本幼稚園と言えば教育勅語や
五箇条の御誓文に加えて「 安倍総理、頑張って下さーい！ 」
などと園児たちに唱和させるなどして
話題に、なったところである。

　逮捕された籠池諄子容疑者は森友学園の運営する
塚本幼稚園の副園長だと、前章でも申し述べたが
実は籠池前理事長と諄子氏の長女
「 籠池 町浪 」氏【 32？：前教頭 】が
現在の園長である。

町浪氏が一連の不祥事に関わっていないと
信じたいが、実質的な塚本幼稚園の
書類改ざん疑惑とは、具体的に
どんな内容なのだろうか？

大阪地検が注目しているのが「 常勤教員数の水増し疑惑 」
で、塚本幼稚園が給与台帳を改ざんし、
補助金を不正に多く受け取った疑いが持たれている。

また前章でも、お伝えした通り障害のある
児童の受け入れ人数を多く見掛けて補助金を
受給するために、診断書を不正に改ざんした
詐欺容疑の捜査も受けている。

（ 以下「 塚本幼稚園児の診断書改ざん疑い異なる医師名、障害児支援、大阪市への補助金申請 」から引用 ）↓

障害などで特別な支援が必要な
園児に支給される補助金を市に申請した際、
園児の診断書の一部を改ざんした疑いが
あることが13日、分かった。

保護者が同日、市から資料開示を受け
医師の氏名が異なっていると証言した。

（ 引用ココまで・出典：産経WEST ）↑

大まかに言って以上の2点であるが、逮捕された籠池夫妻の長女が関わっていないことを信じたい。

同じ小学校建設の3つの異なる工事代金契約書

　当「 瓦版茨城 」の別記事でも
詳しく綴っているが、国土交通省から
不正に補助金を受給するために、同じ工事現場の
同じ請負業者【 藤原工業 】が同じ方法で施工する
工事代金を提出先に拠って最高3.15倍もの
違った金額で作成した疑惑。

この事は籠池前理事長が3月に呼ばれた
国会の証人喚問でも厳しく追求されていたが、
「 お答えを差し控えさせて頂きます 」
などと黙秘を決め込んでいた。

書類を提出する先の関係機関に拠って、
工事契約書に記載された金額に、どれだけの差が
有ったのか過去記事のデータから引用してみる。

（ 以下「 3種類の工事代金とは 」から引用 ）↓

国土交通省：23億8464万円
大阪府私立学校審議会：7億5.600万円
大阪国際空港【 伊丹空港 】を運営する
関西エア・ポート株式会社：15億5520万円の契約書

それぞれ提出した申請の為の契約書の中の
工事請負費用が全く異なる疑惑が
証人喚問でも指摘された。

（ 引用ココまで ）↑

　こうして、補助金を一番多くけ取れるように
計算しながら3枚の異なる金額の契約書を
作成した結果、5,645万円あまりの補助金を
不正に受け取った。

結果的に3月29日には国土交通省からの返還請求に応じ全額を返納しているが、
こうした一連の動きも籠池泰典容疑者が主導して行われたものと大阪地検は見ているのだという。

塚本幼稚園を設立した森友 寛氏とは

　騒動の渦中に在るの学校法人・森友学園が
運営する塚本幼稚園だが、設立したのは
籠池前理事長の妻・諄子氏の父親で初代園長の
「 森友 寛 」氏【 享年68 】が昭和28年に
今の場所に作ったのが始まりだ。

この森友 寛氏は、なかなかの傑物で
藍綬褒章や正六位勲五等双光旭日賞などを
受賞されている名士のようである。

籠池前理事長の義理の父親に当たる
寛氏は開成幼稚園の前身となる
「 南港さくら幼稚園 」（ 大阪市 ）も設立されている。

だが、せっかく先人が作ってくれた
南港さくら幼稚園も、そのあと開成幼稚園幼児教育学園に
改称されたのちに3年前に休園に追い込まれている。

次々に運営する幼稚園が閉鎖されるわけ

開成幼稚園が休園に追い込まれた理由として、
諄子容疑者が2010年に近所の小学3年生の男児に
手を上げて逮捕され、最高裁で有罪が確定し
30万円の罰金刑となったことが契機となり、
入園者が減ったためだと言われているが
真偽のほどは分からない。

休園に追い込まれたのは開成幼稚園だけではなく、
同じく学校法人・森友学園が運営する
大阪市淀川区の私立保育所「 高等森友学園保育園 」も
休園状態だ。

コチラの方は大阪市が定める
規定の保育士の数が足りておらず、3名不足していること
などを理由に今月の1日から事業停止命令を出されているため。

入園されている園児たちは転園などの処置を
余儀なくされている。

　渦中の籠池泰典容疑者は本日、大阪地検に
再出頭する前に、何を思ったのか
テレビカメラの前で突然、一句を詠み出した。

「 日本の夏、蝉の声。いま静かにして
木の下に宿れるなり。我が心その宿れるなりと
同じき安き心にある 」

ざっと直訳するなれば( 笑 )
「 夏に差し掛かってセミの鳴き声が聞こえるが、
彼らは寂然不動にして木に宿っている。
自分の心もセミと同じように安ずるべき
心の状態に在る 」と、いったところか？

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/kagoike-junko/”]

籠池理事長の詩を聞いた妻の諄子容疑者は
「 お父さん、カッコ良い♪ 」などと、はやし立てたが
籠池夫妻の周辺で掻き回された人々は果たして
明鏡止水の心境【 曇りのない鏡と静かな水 】
で居られたのだろうか？

「 蝉は鳴く,短い寿命,懸命に,悪知恵もなく,本能のまま 」【 短歌五七五七七 】