次の台風11号ハイクイ【 Haikui 】の候補となりそうな熱帯低気圧の等圧線が本格的な台風シーズンの9月に入り、日本列島の九州地方へ南側の海上から最接近後に上陸、縦断する進路予想がWindyおよびトロピカルティビットのGFSモードで発表されております。
上のYouTube動画「 台風速報! 」は、不肖この私め自身がお話しさせて頂いております。
次の台風11号のタマゴと、その前身となる活発な対流活動を表す熱帯擾乱( じょうらん )の低圧部の発生予測とその後の進路予想に関する8月28日( 月曜日 )現在の最新情報を、速報でお伝えします。
日本の気象庁のみでなく、世界各国の気象機関による各予報モデルの進路予想を徹底比較してまいります。
【 当記事ページの目次 】
米軍JTWCの台風11号たまご最新情報
上の米軍JTWC衛星画像は8月27日( 日曜日 )の午後3時のものですが、これが台風11号のタマゴとなる雲画像で、活発な対流活動を表すオレンジ色の熱帯擾乱( ねったいじょうらん )の警報円「 ミディアム 」でした。
ですが、更新された米軍JTWCの8月28日( 月曜日 )午前0時30分時点の衛星画像では警報円がオレンジ色から赤色の「 HIGH 」に変化しており、TCFA( Tropical Cyclone Formation Alert:熱帯低気圧発生注意情報 )が発行されています。
警報円の位置は、マリアナ諸島の北西、硫黄島の南のフィリピン海の海上にあります。
28日未明の時点では、まだ台風11号は発生しておりませんが、これから成長発達しながら日本列島へ向かって北上し出す危機的な予報が発表されています。
ヨーロッパ中期予報センターによる台風11号情報
上の画像は世界最高クラスの予報精度を持つと言われる、ヨーロッパ中期予報センターによる、2023年9月5日の午前9時時点の気圧配置の予想図です。
Windyや、トロピカルティビットのGFSモードと比較すると何も現れていない、不穏な動きのない平静かつ穏やかな太平洋の大海原が予報されています。
気象庁は台風11号たまご熱帯低気圧cの発生を発表
日本の気象庁JMAからも、まだ台風11号の発生は予報されていませんが、熱帯低気圧の発生は発表されました。
この熱帯低気圧cが明日29日( 火曜日 )の午前0時には台風11号ハイクイに変わる可能性が極めて高い状況です。
WindyのGFSモードで台風11号の候補が九州へ最接近
Windyの気象予報モデルでは、アメリカ海洋大気庁( NOAA )が提供する全球数値予報システムの大気循環の気象モデルGFS( Global Forecast System )モードが、9月5日の午後5時ごろに九州地方の西の海上、東シナ海を上陸スレスレの位置で北上する進路予想が描かれています。
気象機関の信頼性および予報精度では、ECMWFよりも低めなGFSモードですが、だからといって全く外れる気象予報モデルでもないので、今後も十分な警戒が必要です。
統合マルチエージェンシーによる台風11号たまご進路予想
上の画像が、世界各国7つの気象予報モデルによる北西太平洋および南シナ海の台風9号サオラー【 Saola 】および、台風10号ダムレイ【 Damrey 】ならびに台風11号のコンピューターシュミレーションによる進路予想の比較画像になります。
中央が台風11号の進路予想を比較した画像になりますが、現段階の最新情報では日本列島の本州へ上陸する進路予想は予報されておりませんね。
ちなみに、台風11号ハイクイ【 haikui 】の、名前の意味は海の生物の「 イソギンチャク 」で、命名国は中国です。
一部の気象機関から危機的な進路予想が発表されている台風11号ですが、まだ予報が変わる可能性があります。
警戒が強まっておりますので、災害に対する備えとして引き続き今後の最新情報をこまめにチェックなさってください。