隠された日報の内容とは何か?が報道されていない2018年!

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隠された日報の内容とは何か?が報道されていない2018年!

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報道されない日報の内容と中身とは?

 当「 瓦版茨城 」でも昨年に取り上げて
記事に、したためたのが「 防衛省の日報の隠蔽問題 」。

2018年に入って3月27日に航空幕僚監部運用支援・情報部
外付けハードディスクの中に「 ない 」と結論付けられていた
自衛隊のイラク派遣を記録した日報が保存されていた。

詳しく言うと、航空自衛隊がイラク・サマワに派遣され、
輸送任務にあたっていた時の日報で2004年~2006年にかけての
376日分で約1万4,000ページ
にも及ぶのだと言う。

報道で出ている3枚の画像は上記の一部であり、
2004年( 平成16年 )の3月6日、7日、8日の3日分の日報である。↓

「 3日分、報道陣に公開・防衛省 」より引用↓

daily-report

【 引用ここまで↑出典:JIJI.COM 】

ところで、マスメディアは「 なぜ今になって
日報が出てきたのか 」を中心に報じているが、
肝心の日報の内容に関しては触れていない。

昨年、問題になったのは「 南スーダン・ジューバーへの
PKO( 国連平和維持活動 )に自衛隊を派遣した 」
日報が不存在であるとした問題だ。

結果的に2017年の7月に辞めた稲田元防衛大臣のみでなく、
事務方TOPの黒江哲郎事務次官【 59( 当時 )】も、
依願退職され、岡部俊哉陸上幕僚長【 58( 当時 )】
も引責辞任されている。

さて一連の経緯の説明は、ここまでにして
ココからが本稿の主題になる。

つまり、マスコミは「 ない無いって、いってた
日報が結局は有ったじゃん!
」って問題に焦点を当てて報じているが、
肝心の日報の内容に関しては、まだ明らかに
なっていないのか、なにも情報が入って来ない。

流石に1万4,000ページ全ての日報を、公表するのは
無理でも、画像で出ている3ページ分の日報の内容だけでも
公開してもらえないのだろうか?

と、いうことなので本稿では、画像で公開されている3枚の
日報の内容だけでも、一部ではあるが
公表してみたいと思う。↓

航空支援司令官殿( 飛行運用気付 )イラク復興支援派遣
輸送航空隊司令の提示報告

日付:平成16年3月6日の全般状況・85号機
NO1 PROP LOW OIL L/T点灯に伴う確認飛行

主に以下の内容が綴られているが、
主な数値は書き込まれていなかった。↓

  • 運行状況等
  • 機番
  • 機長
  • 運航経路
  • 時刻
  • 飛行時間
  • 空輸内容
  • 航空機故障内容
  • 修復見積り
  • 対空脅威に関する情報
  • 人員の状況

つまり、イラク派遣時の自衛隊の輸送報告の
実態を報告したのが日報の内容だということになる。

なお、5日に行われた「 日報の隠蔽疑惑問題 」で
野党6党が防衛省への合同ヒアリング調査が行われた席上で
配られた資料の中に記されていた内容であるが。↓

[blogcard url=”http://www.kiyomi.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/20180404%E9%98%B2%E8%A1%9B%E7%9C%81%E3%83%A1%E3%83%A2.pdf”]

「 以下の部隊の日報 保有する日報の分量などに
付いては精査が必要 」という題名の資料には
以下の内容が記されている。↓

  • 1.国連平和維持活動
  • カンボジア派遣施設大隊
  • ゴラン高原輸送派遣隊
  • 東ティモール派遣施設群
  • ハイチ派遣国際救助援隊
  • 2.国際緊急援助隊
  • ホンジュラス国際緊急援助隊
  • インドネシア国際緊急医療・航空援助隊
  • パキスタン国際緊急航空援助隊
  • インドネシア国際緊急医療援助隊
  • ハイチ国際緊急医療援助隊
  • ネパール国際緊急援助医療援助隊
  • 3.イラク人道国際支援活動
  • イラク復興支援業務支援隊
  • イラク復興支援群

次章では防衛省の体外的な
対応に関して考察してまいりたい。

防衛省の体外的な対応についての文書

 今回「 不存在 」、つまり「 イラク派遣の時の
自衛隊の記録を綴った日報?無えよ! 」と
防衛省が言い張って来た日報が出てきたのである。

ともちん、こと稲田元防衛大臣は昨年の
2017年2月20日の国会で明言した内容が
日報を探したが見つからなかった 」とする答弁。

そして、2日後の2月22日に指示したとされる
日報の再探索の証言も明確な証拠が無いと言われている。

いま現在の防衛大臣は小野寺五典衆議院議員【 57 】
であるが、「 しっかりと、うみを出し切る 」とのべている。

さて、当の防衛省であるが「 防衛省における
行政文書に関する体外的な対応について 」という
項目の中で以下の様な文言を盛り込んでいる。

1,今般のイラクでの自衛隊の活動に関する
「 日報 」に係る事案について、本事案を
公表して以降もしっかりと調査を進めて来た所、
次の2件が新たに判明いたしました。

2.まず、1件目として、研究本部における
イラクでの陸上自衛隊の活動における
日報の確認時期に関し、イラクでの活動における
日報については、昨年の2月16日の国会議員からの
資料要求や、昨年2月20日の国会での質問を受けて、
昨年2月22日に当時の稲田元大臣から
事務方に対し探索の指示が為されましたが、
研究本部センターでも探索するも、
イラクでの活動における日報が
保管されていた外付けハードディスクまでは
探索が行き届きませんでした。

他方、昨年3月から開始した南スーダン
PKO日報問題に関する特別防衛監察の過程で、
昨年3月27日に研究本部教訓センター長以下数名が
イラクでの活動における日報の存在を
確認していることが判明
いたしました。

これを受け、防衛大臣の指示により
大野政務官を長とする調査チームを立ち上げ、
しっかりと事実関係を把握するよう調査を
把握するよう調査を進めます。

3,次に2件目として、陸上自衛隊国際活動教育隊に
おける国際平和協力活動に関する日報について、
昨年2月16日の国会議員からの資料要求や、
同17日に国会での質問を受け、当時の稲田大臣から
「 そのような文書は保管していない 」旨の
回答・答弁を致しました。

他方、自衛隊の活動に関する日報の
統合幕僚監部参事官への一元的管理を進める
過程で国際活動教育隊に国際平和協力活動に
関する日報が含まれていることが判明いたしました。

これを受け、関係議員に対し本日中に国際活動教育隊に
本日報を発見した旨を説明する等、
適切に対応いたします。

以上の内容であるが、つまり報道で言われているように
2017年の3月27日の時点で日報の存在を把握していた
というのが肝になる。

いま、もっとも話題になっている焦点は
まさに上記の記載部分なのである。

日報が保存されていた航空自衛隊のトップは

 無いはずのイラク日報の存在が確認された
防衛省、航空自衛隊の、いわゆる制服組のトップは
第35代航空幕僚長の丸茂吉成氏【 58 】である。

丸茂氏は、今回のイラク日報の事案に対して、
以下の様なコメントを出されている。

「 今回、発見した外付けハードディスクの
中に有ったフォルダーが「 週間 」という
様なタイトルが付いていた 」

「 これまでの探索におきましては『 日々 』という
ものに焦点を置いていたので全て全ページまで
探索するという事は出来なかった 」

つまり、データが保管されているフォルダー名が
見つけづらかったのでという内容の釈明なのである。

何で日報を隠す必要が有ったのか?

 今年も日報問題の報道の焦点は
「 結局、有ったのに何で去年は無いとか
発言したんだ 」という内容、一色である。

しかし、本稿では昨年の記事でも触れたが
「 なぜ防衛省や自衛隊は日報の存在を隠す必要が有るのか? 」
という問題を取り上げている。↓

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/resignation/”]

去年、焦点になっていたのは、イラク日報に併せて
南スーダンに派遣された自衛隊の日報隠蔽問題であった。

いずれにしても、なぜ隠す必要が有ったのか?

否、別に隠す意図が有ったのではなく、
見つからなかった 」だけなのかもしれない。

しかし、もし仮に意図的に隠していたのだとしたら…!?

上記の前提で話を進めていくなれば、それはまさしく
戦闘行為が有った事実が南スーダンの
自衛隊派遣の日報には記録されているから
」だ。

戦闘行為事態はPKO法案で原則的に
禁止となっているので、戦闘行為をしていた事実が
明るみに出たら、問題になると分かっているから
なのではなかろうか?

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/nucleus/”]

昨年に引責辞任をした元防衛大臣は

 元防衛大臣だった、稲田朋美議員は今回の報道で
「 怒りを禁じ得ない 」とコメントされている。

昨年の日報問題に関しては当ブログでも、
取り上げているがイラク日報に関しては、
いわゆる制服組と呼ばれる自衛隊組織から
当時の稲田防衛大臣には報告が、
上がってこなかったとされる。

ただし本稿では「 やっぱ隠蔽で、かくしてたんだろー? 」
と断ずることは、できないのである。

しかし、もし!?仮に隠していた
のだとすれば、その理由は?

「 戦闘行為が有ったという事実が白日の元に、
さらされると大問題に発展するから
臭いものに蓋をしよう 」となった可能性は否定できない。

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