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4月4日、大相撲舞鶴場所で挨拶に立った
多々見良三市長【 67 】が、くも膜下出血により
土俵上で倒れた。
緊急事態ゆえ、土俵上に何人もの関係者が
駆け寄り、救命措置が行われた。
多々見市長の救命措置を行なった方の中には
看護資格を持つ医療関係者の女性の姿も見られた。
実際に動画を確認すると、女性の方は
土俵上で懸命に心臓マッサージを施しており、
一刻を争う救命措置に尽力されていた。
ところが、旧来からの大相撲の伝統である
「 土俵上は女性の立ち入り禁止 」という不文律を
杓子定規【 すべての事柄を伝統や固有の規則に
当てはめる意 】に、この緊急事態の場に
持ち出してきたのが日本相撲協会だった。
「 女性の方は土俵から下りて下さい! 」と
場内アナウンスを、したのが若手の行司だった。
人命が関わる重大な場面で土俵上からの
退出を促すアナウンスの音声。
この事態がマスコミに報じられてから
日本相撲協会の八角信芳理事長( 元横綱・北勝海 )
【 54 】が謝罪した。
「 人命に関わる状況に対して不適切な対応で深く、
お詫びいたします 」とのコメントを発表した。
基本的に土俵上が女性禁止なのは「 神聖な場所だから 」
というのが一般的な大相撲の伝統に則した考え方だ。
中でも大相撲の土俵は祭場であり、神迎えの儀式によって
神を降ろし15日間とどまってもらう聖域である。取組は結界された土俵上を毎回、塩と水で清めてから行う。
場所後には神送りの儀式を行い結界を解く。
大相撲は、これを250年以上守り続けてきた。
神が降臨するとあるが「 何の 」神なのか?
それでも江戸時代の大相撲は女相撲なども
あったので土俵上は女性禁止という、しきたりは
最近できたのもなのだろうか?
いろいろ調べていくうちに、やはり古来の
「 神事相撲 」の時から土俵上が女性禁止に
なった理由が有ったようだ。
これらの祭事は、天下泰平・子孫繁栄・五穀豊穣・
大漁等を願うことも多く、そこでは占いとしての
意味も持つ場合もあり、二者のどちらが勝つかに
より、五穀豊穣や豊漁を占う。
ざっくりいうと、古来の神事相撲の
真の狙いは「 豊作・豊魚 」を祈願する
意味あいが有ったのだ。
では、古来の時代の神事相撲がなぜ
女人禁制になったのであろうか?
土俵で倒れた市長に女性が救命措置 ⇒「お礼を伝えたい」と舞鶴市https://t.co/i3NCQMnJCC
— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2018年4月5日
じつは、この豊作の神様が
女性で有ったというのだ。
七福神の中の豊作の神は福禄寿で
男性なのだが、どこの豊作の神が
女性で有ったのかが謎だ。
【土俵の女人禁制は「伝統」か】土俵の「女人禁制」は本当に伝統なのか、議論が再燃している。明治以降に不文律となったこのタブーについて、歴史的な経緯を振り返った。 https://t.co/5ijEuPeAgC
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年4月5日
しかしながら、YAHOO!知恵袋には次のような書き込みがあった。↓
土俵が女性の立ち入りを禁じているのは、
( 女の )神様がやきもちを焼くからだそうです。
引用させて頂いた分際で、このようなことを
申し上げるのも何だが、ヤフー知恵袋は
まっとうな回答も有る中で、ふざけ半分の
極めて恣意的な内容の書き込みも、まれに
みられるので参考に、なるかどうか…
しかし、緊急事態であるにも関わらず
若手の行司が場内アナウンスをしてしまうからには、
日本相撲協会の規約で決まっているのだろうか?
人命の可否が掛かっている緊急時に
懸命な救命措置を行なっている医療関係者に
向かって「 女性は土俵から下りて下さい 」と
言うからには日本相撲協会の内規で
決まっているのか?という疑問が湧く。
そこで、さっそく日本相撲協会の
定款のPDFファイルをチェックしてみたい。↓
[blogcard url=”http://www.sumo.or.jp/pdf/kyokai/zaimu/teikan281020.pdf”]
上の資料からは「 女性 」という文言すら
出てこなかった。
上の資料が見れない方は「 アドビリーダー 」
なるソフトウェアが無料でインストールが
出来るので、以下から。↓
[blogcard url=”https://get.adobe.com/jp/reader/”]
後々面倒なので余計な提供オプションの
レ点チェックは外してしまおう!
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/takanohana/”]
さて、ここまでで分かったことは日本相撲協会の
規則で「 土俵上は女性禁止 」だと
明確に定められてはいない。
今回は緊急事態での不手際を認めて
八角理事長が謝罪したが、それでも日本相撲協会は
普段は土俵上への女性の立ち入りを認めていない。
日本相撲協会主催の大相撲は、
土俵上への女性の立ち入りを認めない。
上記の成り行きから太田房江・元大阪府知事【 66 】が
府知事時代に土俵上での表彰が認められない
などの騒動が報じられた。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/harumafuji/”]
よく「 下には金が埋まってる 」などとも
比喩的な表現をされる土俵だが、今回の様な事態では
観客席からの「 なんで女人禁制の土俵に女性が
上がっているんだ? 」との声に煽られての
場内アナウンスだった見るむきもある。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/sumo/”]
いずれにしても舞鶴市の多々見良三市長が
倒れてから搬送されてから手術後に、話しが出来るほどにまで
回復されたのが不幸中の幸いであったか。
もしかしたら、土俵上に上がった女性陣が
一生懸命に救命活動を、されたことが奏功
( ある行いが功績を上げること )したのかも知れないー。
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初めまして。
今回また女の子のことで女人禁制の話題が起こったので、どのような意見があるのか検索してたどり着きました。
今朝のテレビ(ワイドショー)を見ていてもその、なぜ!という理由については誰もは発言していないですね。
ほんとに知らないのか避けているのか……。
さかのぼると「女性は穢れている」という言い伝えがあるからです。相撲の場合場所が始まる前に神を降ろすとか。神で清めたところに穢れた女子を上げることはできない、という理屈です。中国からの思想が入って、女性には血の穢れがあるというものです。それが女人禁制の元になっています。源頼朝の時代は、神(=天皇)の前でも静御前や女性の芸能者が踊りを披露していたのですが、中国からの思想が入って徐々に変わってきたのです。長くなるのでこの辺で失礼します。以前民俗学の本を読んで知りました。
haniko様、非常に有益な情報をコメントで頂き、ありがとうございます。
穢れ( けがれ )という概念は、どこか人種差別てきな響きがありますね。
女性=穢れという図式が中国からの思想に根ざしてるとは思いも拠りませんでした。
しかし今回の場合、日本相撲協会の八角理事長が正式に謝罪しましたので、
救急医療時にまで女人禁制の、しきたりを持ち出した行事のアナウンスは
間違いであったことを公( おおやけ )に認めたことになりました。
また、幸いにも一命を取り留めた神戸市長は懸命に心臓マッサージを行う
医療行為を施してくれた看護資格を持つ女性の方に、お礼がしたいとの
談話が発表されましたね。
「 女性の方は土俵から下りて下さい 」との場内アナウンスを行なった
若手の行司さんも今回の一件で一歩、成長されたのではないでしょうか。
相撲とは本来神事であり崇高なものなのです。
ですので力士は土俵に上がる時は命をかけて真剣に上がるのです。
しかしながら、命をかける気もなく、いい加減な気持ちで土俵に上がるから、女性看護婦に助けられても文句も言えない。
今後は土俵に上がる時は、土俵の上で何かあった時は女性に助けてくれなくて良いと宣言をした者だけが土俵に上がるべき。
いまむら様、非常に貴重な御意見を賜り、ありがとうございます。
「 神事 」たしかに、おっしゃる通りです。
力士の立場にある関取であれば確かに、そうなのですが
今回の場合、市長さんという、お立場の方だったので
生命を懸けるという所までは…とも思うのですが。
いずれにしても、舞鶴市の多々見市長が一命を
取り留められたのが、何よりだったと見ています。