米軍の台風13号2019年9月の進路予想図は?
2019年9月2日( 月曜日 )の午前10時に台風13号レンレン[ lingling2019 ]が
発生したと気象庁が発表したので、米軍JTWC合同台風警報センターの最新情報を。
まずは、5日の午前6時に発行した#12回目の進路予想図から。
上の米軍JTWCの進路予想図では、9月7日の午前3時に九州地方が強風域に入る場所にまで最接近する。
石垣島や宮古島などの先島諸島を通過する5日には、最大風速が53.97m/sと
「 猛烈な 」強さの台風である54m/sに限らなく近い勢力だ。
6日の台風の強さも、じゃっかん減衰するものの秒速46.26m/sメートル毎秒と
非常に強い階級の台風で、朝鮮半島に向かって北上し続ける。
九州地方に上陸はしない進路予想図だが韓国、北朝鮮方面に上陸の可能性がある。
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米軍JTWCの台風13号の警告文の位置の地図
台風13号の米軍JTWCの#12回目の警告文を見ていこう。
トロピカル・デプレッション、熱帯撹乱から熱帯低気圧トロピカル・ストームになり、
12回目の警告文ではTyphoon15Wの台風13号レンレンに表示が変わった。
9月5日の午前3時( zズールーUTC表記は世界標準時なので+9時間でJSTの日本標準時に修正 )
には、北緯23.5°N、東経125.4°Eに位置するので場所をGoogle地図で。↓
沖縄県の糸満市の西南端から 366.5km南西の位置、先島諸島の石垣島の南端から
150.9km南東のフィリピン海の海上にある。( 黄色い☆印は硫黄島 )
9月7日の午前7時には九州地方の長崎県佐世保市の佐世保基地から444キロの位置まで接近する予報。
移動の方角は360°なので真北に向かって北上、移動速度は16ノットから
5ノットまで落ち、時速9キロと人間が走る速さで進んでいる。
もともと熱帯低圧部の撹乱である台風のたまごは3つあったが、その中の「 92W 」が台風13号になった。
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ヨーロッパ予報と米軍との進路予想図の比較
次にヨーロッパ中期予報センターの台風13号の進路予想図を見てみる。
上のヨーロッパECMWF予報の画像は2019年9月7日の午前9時( JSTの )時点の進路予想図だが、
米軍JTWCの経路図と比較しても、ほとんど位置にズレが無い韓国の南の海上だ。
ヨーロッパ中期予報センターの詳しい内容は以下の記事で解説している。↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/faxai2019/”]
13号だけでなく、強い勢力に発達した15号ファクサイも太平洋の海上から北上している経路図だ。
ECMWF基準の色で台風の強さを見ると、強い勢力を示す深緑色を示している。
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自動更新ウィンディの進路予想図で米軍と比較
次に常に自動更新を繰り返す動く進路予想図の「 Windy 」での
台風13号レンレンの移動経路を確認してみる。↓
米軍JTWC、ヨーロッパ予報ECMWFと同様に、令和元年9月7日には韓国から北朝鮮の朝鮮半島に上陸する進路予想図だ。
しかも中心気圧は常に1,000ヘクトパスカル以下を保ちながら北上している。
米軍は強い台風には発達しない予報を発表しているが、ヨーロッパECMWFの気象データをベースに生成されている
Windyや、日本の気象庁の予報では強い勢力の台風にまで成長すると発表している。
気象庁の予報と米軍JTWCとの台風13号経路の比較
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/台風第13号 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/1913.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成。
気象庁の台風13号の経路図も米軍、ヨーロッパ予報と同様に7日には朝鮮半島に向かう経路図を描いている。
台風の強さにおいては5日と6日の中心付近の最大風速が35m/sと、強い勢力に成長する予報だ。
米軍の最新情報を含むMulti-Agencyの進路予想図
米軍の最新情報を含む7つの気象機関の台風13号の進路予想図、
統合多機関熱帯低気圧予報( Multi-Agency )の一覧の画像。↓
やはり全ての気象機関が、2019年9月7日の午前3時以降、韓国、北朝鮮の方角に向かって進む進路予想図で一致している。
つまり、ほんとどの気象機関が朝鮮半島に上陸する予報を出しているが今後、変わる可能性は低い。
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台風13号の9月5日の午後3時の現在位置をEARTHで
世界中の気象情報をビジュアライズする「 EARTH 」の台風13号の現在の位置は?
上の画像は、2019年9月5日の午後3時時点の台風13号の目の位置だ。↓
存在位置は北緯が25.12°N、東経が125.28°Eで鹿児島県南西部の薩摩半島から突出した
野間半島の北西端の野間岬から843.9km南南西の東シナ海の海上にいる。
アースのデータでのフィリピン海付近の海面水温は28.2°Cなので今後も、台風が発達する条件を満たしている。
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9月1日の海面水温は台風13号の発達に最適な30°C
気象庁公式ホームページ「 日別海面水温 」[ https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成。
気象庁が発表している、海面水温のデータは2019年9月1日の日曜日のものだが、すでにフィリピン海付近の海面水温は、30°Cに到達している。
台風13号2020鯨たまご米軍JTWCヨーロッパの最新情報は?
台風が発達する条件の一つが、「 海面水温 」で、のきなみ26.5°C以上あれば台風が成長する原因の一つになる。
なので、米軍JTWCや気象庁JMA、ヨーロッパECMWFの最新情報が
9月2日以降、徐々に成長すると予報していることと辻褄が合う。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/faxai/”]
今後の問題は、台風の進路予想が日本列島の九州地方よりになるのか?という点と、
13号レンレンの強さが、どこまで発達するのか?という2点である。
気象庁の階級では、最大風速が秒速33m/s以上で「 強い台風 」となるが、
米軍JTWCの予報でも、ほぼ非常に強い勢力にまで発達する最新情報である。
今後も台風情報は刻一刻と変化するので随時、情報が更新され次第、
本稿でも上書きしながら13号レンレンの最新情報を、お伝えする所存。