堀江貴文氏ホリエモンロケット2号機の打ち上げ失敗の原因と理由は?

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堀江貴文氏ホリエモンロケット2号機の打ち上げ失敗の原因と理由は?

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momo2

2018年6月30日午前5時30分に民間ロケット開発会社のインターステラテクノロジズ株式会社【 本社:北海道広尾郡大樹町 】が打ち上げたホリエモンロケットのMOMO2号機こと、ひふみろ君の発射から4秒後に失速し墜落、炎上して大破した。

ホリエモンロケットの打ち上げ失敗後の会見内容

 本稿では、MOMO2号機の発射から墜落、
炎上の場面の動画は規約上、掲載できないが
すでに打ち上げ失敗後の記者会見が開かれて
いるので、打ち上げ失敗の原因を検証してみたい。

MOMO2号機のロケット打ち上げ失敗の
記者会見に臨んだのは以下の3名である。↓

  • 堀江貴文インターステラテクノロジズ( IST )株式会社ファウンダー( 創業者 )【 45 】
  • 稲川貴大インターステラテクノロジズ( IST )株式会社代表取締役社長【 31 】
  • 藤野英人レオス・キャピタルワークス代表取締役社長兼最高投資責任者( CIO )【 51 】

藤野英人氏は、MOMO( 百々 )2号機の開発に於ける
メイン・スポンサーであり、出資者でもある。

上記3名が会見で示した今回のホリエモンロケット
打ち上げ失敗に対するコメントは、以下の通り、↓

  • 発射から1秒以内に燃焼圧力が1MPaに上昇も0.7MPaに低下した
  • 発射4秒でメインエンジンの燃焼圧力( 推力 )が無くなった
  • 発射5秒でホットガススラスターの燃焼圧も下がり停止状態に
  • 映像データで確認するとホットガススラスタの周囲に出火あり
  • ホットガススラスター周囲の配管が破れたものと思われる
  • メインエンジンに何らかのトラブルが起きたものと推定される
  • ロケットのメインエンジンが主原因とは今はまだ断定できない
  • 発射4秒で圧力がほぼゼロになったが原因はまだ特定できていない
  • 発生現象が設計由来か製造由来なのか断定できる情報が揃ってない
  • 起きた事象と原因の推定はすぐには難しい( ここまで稲川貴大氏 )
  • これまでになかった失敗だが次の3号機の打ち上げの改善が課題
  • バックアップ態勢を強化したい( ここまで堀江貴文氏 )
  • 3号機のスポンサーをするかは未定だが今後もサポートして行きたい
  • 宇宙開発をここで止めるわけには行かない( ここまで藤野英人氏 )

以上の会見の内容の通り、ツイッターに
上げられた動画の映像でも、打ち上げから4秒後に
ホリエモンロケットの下部からMOMO2号機の燃料である
液体酸素の燃焼火が途絶えているのが確認できる。

推進系のシステムでは燃焼器が必要なタイプの
ホットガススラスタ 」の圧力が下がった原因が
周囲の配管が破れた事による出火に伴うものだとすれば、
なぜ配管が破れて出火が起きたのか?の調査結果が待たれる。

不幸中の幸いだったのは人的な被害は0だった事だ。

細かい原因の究明は、今後の調査待ちと
いったところだが、現段階での明確な事実は
ホリエモンロケットMOMO2号機のエンジンが
発射4秒後に出火し停止した、という現象
である。

打ち上げ失敗の原因と理由はガスジェットの駆動圧喪失

 で、実はここからが本稿の主題なのであるが
現場レベルでホリエモンロケット打ち上げ失敗の
原因と理由がロケットエンジン出火からの停止
だという事だが、そのエンジン停止の理由が
判明していないのに不肖この私めが分かろうはずも無い。

だが前章でも申しあげた通り、打ち上げ失敗の
エンジン出火から停止の原因と理由の真相は解明されていないが、
過去に似た事例を、おさらいすることで
要因を推量する事が出来る。

エンジンが停止した原因が出火だから、出火の原因が
分かれば問題の真相を解明できる手がかりになるのか?

9月21日のホリエモンチャンネルに出演した
稲川貴大社長が「 ガスジェット 」だと明言した。↓

もっと詳しい打ち上げ失敗の原因と理由は
何だったのかを記したサイトも見つかった。

その結果、空圧弁の閉じたタイミングと、駆動用窒素の
圧力低下を始めたタイミングが一致していた。

空圧弁は駆動圧を失うと閉じる仕組みのため、
駆動圧喪失が原因であることが判明したという。

【 引用ここまで↑出典:財経新聞 】

ガスジェットの駆動圧喪失が失敗の原因
となると、やはり推進系の機器に問題が発生した
事こそが打ち上げ失敗の理由になるのか。

今回のホリエモンロケットことMOMO2号機の
打ち上げ失敗でエンジンからの出火、停止と
似たケースで思い出されるのが、2つある。

アメリカで1957年12月6日に起きた「 人工衛星ヴァンガードTV3 」
を載せたロケットが打ち上げ2秒後に地上1.5Mで落下、
そのまま大破、炎上したケースが、MOMO2号機の
打ち上げ失敗の場面と良く似ているなと感じた。

さらに日本では、1999年11月15日午後4時29分に
運輸多目的衛星を載せたH2ロケット8号機が、
宇宙開発事業団・種子島宇宙センターから
打ち上げられた後に第1段目エンジンが早い段階で
停止した事で指令破壊コマンドで壊したケース。↓

ホリエモンロケットのMOMO2号機「 ひふみろ君 」と
米ヴァンガードTV3およびH2ロケット8号機は、
その構造も費用も燃料も規模も、全てが違う。

しかし、それぞれのケースを詳細に検討することで
ホリエモンロケットがエンジンからの出火で停止し、
打ち上げに失敗した原因と理由が見えて来るのでは?

H2ロケット8号機ロケットのエンジンが停止した原因

 ホリエモンロケットMOMO2号機の燃料は、
エタノールと液体酸素であるが、かたやH2ロケット8号機の
燃料は液体酸素は共通ながらも液体水素も併用していた。

H2ロケット8号機の第1段目のエンジンが停止、失速し
打ち上げ失敗に、つながった原因は「 羽根の破損 」だった。

つまり、液体水素がわのターボポンプ内に
使われるインデューサー( 羽根 )が高速で
回転するのだが、とある三角形の傷が原因で
旋回キャビテーション( 大量の泡の発生と
消滅が起きる事で生じる物理的な空洞現象 )
に依る疲労破壊で羽根が破損して折れていたのである。

液体水素ターボポンプのインデューサに疲労破壊による
破面が発見されたことから、インデューサの水流し試験、
LE-7エンジン燃焼試験を実施し、エンジンの特性データを
取得し定量的な分析を行い、エンジンの停止に至った
原因についての結論を出すに至った。

【 引用ここまで↑出典:宇宙開発委員会技術評価部会 】

上の引用の記述では、宇宙開発事業団が
開発したH2ロケット8号機とホリエモンロケットの
構造とはかけ離れているし、そもそも液体水素燃料は
MOMO2号機には使われていないのである。

しかし似たように部品は破損していないだろうか?

インデューサ羽根が、ひふみろ君には付いていなくても
似たような部品は使われていないだろうか?

ヴァンガードTV3ロケットの打ち上げ失敗の原因は

 お次は、発射2秒後に地上1.5M~2メートル地点で
落下したアメリカの人工衛星ヴァンガードTV3を
積んだロケットの打ち上げ失敗の原因である。

民間ロケットのMOMO2号機とは圧倒的に
規模が違うアメリカ海軍が開発したヴァンガードは
三段構成のロケットで、燃料も格段で異なる。↓

  1. 一段目燃料・液体酸素/ケロシン( 石油 )
  2. 二段目燃料・硝酸( 窒素のオキソ酸 )/ヒドラジン
  3. 三段目燃料・固体燃料

打ち上げの映像を見ていると、燃焼火は
出続けているので、エンジンの停止は起きていないようである。

では、ヴァンガードTV3の打ち上げ失敗の原因は?

結論から言うと「 燃料配管の不良によるものと推定
されているので、エンジン本体の不具合では無い。

Vanguard-TV3 」より引用↓

事故の正確な原因は決して決まっておらず、
おそらく燃料タンクとロケットエンジンとの間の
燃料漏れによるものであり、おそらくは燃料ライン内の
ゆるい接続または低い燃料ポンプ入口圧力の
ためであり、スラストチャンバは燃料タンク内に漏れる。

【 引用ここまで↑出典:NASA Space Science Date Coordinated Archive 】

上の引用文では「 スラストチャンバー 」という
耳慣れない言葉が出来てきたが、つまり
磁気スラストチャンバーとは核融合エネルギーを
推進エネルギーに変えて莫大な推力を得る技術だ。

簡単に言うと、燃料ライン系の不良が原因であると
推定されるが、はっきりとは分かっていない。

ホリエモンロケットの打ち上げ失敗の
原因を特定する参考資料には、ならないか。

ホリエモンロケットの打ち上げを2万回失敗できるか

 今回の失敗にも挫けずに、ぜひMOMO3号機の
打ち上げにも再々チャレンジして頂きたいのだが、
なにしろ資金が掛かるので、なかなか厳しい。

失敗というと、どうしてもトーマス・エジソン氏
【 84 】の名言を思い出さずには、いられないので
下記に、ご紹介しておきたい。

偉人伝その5・エジソン 」より引用↓

発明王エジソンは、電球を発明する過程で、
およそ2万回もの失敗を重ねた末に、
電球を完成させました。

その超人的な忍耐力に対する賞賛の声を
よそにエジソンは言いました。

「 私は実験において失敗など一度たりともしていない。
これでは、電球は光らないという発見を、
いままでに、2万回してきたのだ。」

【 引用ここまで↑出典:geocities 】

ちなみに世間の間違った一般常識では、
「 電球を発明したのはエジソン 」だというし、
不肖この私めも、誤解していたのだが
白熱電球じたいを発明したのはエジソンではなく、
ジョゼフ・スワン氏【 85歳没 】であった。

エジソンは、「 寿命の長い白熱電球を発明した人 」
だったのである。

しかし電球なら、1回の失敗で掛かるコストは
そんなに莫大なものではないが、ホリエモンロケットの
MOMO2号機の場合、いくら民間用であっても1機につき
数千万円のコストが掛かる。

これから先はMOMO3号機の出資を藤野英人氏が
してくれるかは分からないが、クラウドファンディング
などの援助が無いと事業の継続は難しいだろう。

さすがに2万回も失敗はしてられないが、
今回のホリエモンロケットの打ち上げ失敗の
原因と理由を究明し次回は成功させて頂きたい。

最後に、あくまでも個人的な推量で恐縮なのだが
ホリエモンロケットが失速して落下した原因が、もし
ホットガススラスタ周囲の配管が破れたため
だという現象が事実ならば、配管系の構造体などの
強度が不足していたからではなかろうか?
と、
不肖この私めはシロートながらに思うのだ、が…

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