記録的な大雨を降らせ各地に甚大な水害をもたらした台風19号の
次の台風20号ノグリーが、タマゴの状態から2019年10月18日の午前3時に
発生したので米軍JTWC、ヨーロッパ予報ECMWF、気象庁JMAの進路予想図を。
台風20号は、2019年10月21日の月曜日の午後に太平洋沖で温帯低気圧に変わった。
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【 本稿の記事ページの目次 】
米軍JTWCの進路予想図で台風20号は沖縄県へ
上の衛星画像は米軍JTWC合同台風警報センターのコンテンツだが、
次の台風20号ノグリー[ neoguri ]の進路予想図が公開されている。
以前の米軍JTWCの進路予想図では西に進み、10月20日の午前3時( zからJST日本標準時に時刻修正 )に、
フィリピンのルソン島に上陸するルートだったが、大きく進路を変えて沖縄県の方角へと向かう。
上の画像は2019年10月20日時点の米軍JTWCの報告画像だが、
弱い勢力から強い台風に成長する進路予想図に変更された!
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アメリカ軍の台風20号の警告文は強い勢力に
米軍JTWCから新たな熱帯低気圧の警告文が2019年の10月20日の午前6時に発行されたので見ていきたい。
最新情報の#14回目の米軍の警告文は20日の午前3時( JST )時点の台風20号の存在位置は北緯が22.5°N、東経が127.5°Eだ。
沖縄県糸満市の南端から、397.87km( 247.23マイル )の、ほぼ南のフィリピン海の海上にある。
台風20号のたまごの移動の方角( MOVING )は15°なので、ほぼ北の方向へ進んでいる。
また移動の速度は、6KNOTS、時速11.1キロなので、ママチャリと同じくらいのスピードである。
前章でも、申し上げたがフィリピンルソン島へ上陸する進路予想図から18日以降の予報から大きくルートが変わり、沖縄県の方角へ向かう経路図になった。
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10月18日のヨーロッパ予報図で台風20号の卵が?
10月18日のヨーロッパECMWFの進路予想図では、弱いながらも
フィリピン海の西に台風20号のタマゴらしき等圧線が描かれている。
色分けされた最大風速をみても、台風には発達しておらず熱帯低気圧の状態だが
ウェザーニュース社の発表では、18日の午前3時に台風20号が発生している。
19日のヨーロッパ予報はフィリピンルソン島に接近
19日に入り台風20号のタマゴらしき予報円が、フィリピンルソン島に接近しているが、この進路予想図も後で変更されるはずだ。
色分けされた風の強さをみると、ぎりぎり台風に成長しているかどうかの毎秒20m/s前後だ。
ちなみに昨年の2018年の台風20号シマロンは、8月に発生して日本列島を縦断している。↓
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20日のヨーロッパ進路予想図はフィリピンに上陸か
フィリピンルソン島に上陸している様に見えるが、米軍JTWCの進路予想図が沖縄県の方角に北上するルートに変更されたので、そのうち変わるだろう。
じつは、米軍も以前はフィリピンのルソン島に上陸する進路予想図を公開していたが予報が大きく変わった。
21日のヨーロッパ予報では台風20号ノグリーは消滅
ヨーロッパ中期予報センターの進路予想図では、21日に台風20号が消滅する。
ただし、米軍JTWCの進路予想図と比較すると、アメリカ海軍の最新情報では、23日の午前ごろまで弱い勢力に衰退しつつも残るので、今後の動向にも最新の注意が必要だ。
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気象庁の進路予想図でも台風20号は沖縄県に向かう
次に日本の気象庁が公開している台風20号の進路予想図だ。
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/台風第20号 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/1920.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成。
気象庁でも、台風20号の発生が発表された。
22日03時の予報 強さ – 存在地域 沖縄本島近海
予報円の中心 北緯 26度20分( 26.3度 )東経 129度35分( 129.6度 )
進行方向、速さ 北北東 15km/h( 7kt )
中心気圧 1000hPa 中心付近の最大風速 18m/s( 35kt )
最大瞬間風速 25m/s( 50kt )予報円の半径 330km( 180NM )
北緯が26度20分、東経が129度35分なので、予想位置をGoogle地図で表示する。↓
22日の午前3時の予報では沖縄県の東端から、136.14km( 84.59マイル )東南東の
フィリピン海の海上にあるが、強さは最大風速が毎秒18m/s、中心気圧が
1,000ヘクトパスカル( hpa )なので、弱い勢力の台風に減衰している。
大きく発達した太平洋高気圧が日本列島を、すっぽり覆っているので
熱帯低気圧は北上できないと思われていたが、そうではなくなった。
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気流アニメーションWindyでみる台風20号の経路図
台風の進路予想図を、アニメーション画像で見れるWindyの映像の
ベースとなる気象データはヨーロッパ中期予報センターの、
ECMWFモードで埋め込んでいるが、ヨーロッパ予報と全く同じではない
ウィンディでも台風20号の進路予想図を確認したが、18日時点では米軍の様に沖縄県に向かう動きは見せない。
米軍JTWCと気象庁を含む7つの気象機関の予想進路図
次に、米軍と日本の気象庁を含む7つの気象機関の台風20号の予想進路を比較した画像を見て頂きたい。
7つの気象機関全てが、沖縄県のある方角の北北東の方角に進んでいる。
ばらつきがないので、今後も大きな変動はないと思われるが
それぞれ7つの気象機関が、どこであるかは別記事にて詳しくまとめた。↓
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現在のEARTH気流で見る次の台風20号の存在位置は
次に今現在の気流などの気象情報を3時間おきにリアルタイムで視認できる「 EARTH 」の画像データから。
上の画像の18日の午前9時にはフィリピンルソン島の東側に、はっきりと台風の目が確認出来る。
座標は北緯が19.64°N、東経が128.47°Eなので18日の現在位置をGoogle地図で表示する。↓
沖縄県糸満市の南端からは720.08km( 447.44マイル )ほぼ南の位置のフィリピン海の海上にある。
ちなみに、2018年の10月に発生した台風26号イートゥーは日本列島には来ず、
フィリピンルソン島を横断して南シナ海の香港の南の海上で消滅した。↓
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台風26号イートゥーのヨーロッパ予報の進路予想図の記事もある。↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/yutu2018/”]
ちなみに次の台風20号の名前の「 ノグリー 」[ neoguri ]は、国際機関である
台風委員会に53番目に登録されている名前で意味は「 たぬき 」、命名国は韓国である
今後も新たな最新情報が入り次第、随時更新する所存。
通過した台風19号ハギビスが、未曾有の甚大な水害による深い爪痕を残して
全角各地で復旧作業に追われている最中なので、次の台風20号は発生して貰いたくないのだが。
台風20号が19号に比べて発達しない原因は海面水温
気象庁公式ホームページ「 日別海面水温 」[ https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成。
あくまでも予報レベルであるが、台風20号は強い勢力にまで発達しない。
ところが、各地に水害で甚大な水害を巻き起こした台風19号ハギビスは
非常に強い「 猛烈な 」レベルの台風にまで成長した。
この違いは断定できないが、数ある原因の一つとしては「 海面水温の高さ 」だ。↓
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むろん海面水温さえ高ければ、台風が発達するとは限らない。↓
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台風の栄養分は海面の水蒸気だが、水温が高ければ台風が成長しやすいのは確かだ。
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台風19号の時はフィリピン海付近の海面水温が30℃以上あったが、
台風20号が移動している海面水温は、じゃっかん低くなっている。
ただし予報通りに行くとは限らないので、今後の最新情報には注意して頂きたい。