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【 前説 】日本のテレビ史上で最初のCM【 コマーシャル・メッセージ 】放送は、一体いつから始まったのか?
【 この記事ページの目次 】
1953年( 昭和28年 )の2月1日に皆様のNHKが、
続いて同年8月28日には民法放送局の日テレが、
テレビ【 television 】の本放送を開始した。
日本で最初のテレビCM第一号は
1953年8月28日の日本テレビ本放送開始と同じ日に、精工舎【 現セイコーホールディングス株式会社・本社:東京都中央区銀座一丁目26番1号 】が手がけた正午を知らせる時報のTVコマーシャルである。
上に貼らせて頂いた動画はSEIKOの公式YouTubeチャンネルの映像であるが、この画が正真正銘の日本で最初のテレビCM第一号である。
日本で最初のテレビCMは精工舎の時報を知らせる時計のコマーシャルで間違いないが、
「 フィルムの裏返しセットに拠る3秒中止説 」が、ウィキペディアとSEIKOの公式YouTubeチャンネルとの見解が真っ二つに割れるているのが非常に興味深いっ!
まずはSEIKOの公式YouTubeチャンネルの説明欄に記載されている
動画の説明欄の書き込みを引用させて頂こう。
( 以下「 Seiko日本初のテレビCM 」から引用 )↓
本来は正午に放送されるはずでしたが、
フィルムが裏返しに掛けられてしまったために
わずか3秒で中止されるというハプニングがあり、
同日夜7時に第2号CMとして放映されました。
( 引用ココまで・出典:Seiko Watch Japan Official Channel )↑
そして、次がウィキペディアに記載されている情報。
( 以下「 コマーシャルメッセージ 」から引用 )↓
当時の放送関係者の証言によると放送機材の操作に慣れていなかったため、フイルムが裏返しだった。
フィルムの場合、映像の左側に音を再生するためのサウンドトラックがあり、フィルムが逆向きになると音が再生されなかったので、音なしの状態で30秒間放送された。
なお、時報音はフィルムと関係なく挿入されたため正確に出た。
ちなみに同日の午後7時の時報は無事に放映され、これが現存する日本最古のテレビCMである。
翌日の正午、テレビCM第1号になるはずだった正午の時報も無事に放映された。
従来、「 3秒で放送中止となった 」というのが定説だったが、これは間違いである。
( 引用ココまで・出典:Wikipedia )↑
さて真相は、どっちが正しいのだろうか?
当然であるが、その時に現場で直接関わっていないので
( そもそも生まれていない )不肖この私めは知る由もない。
もし当時を知る関係者の方が当記事を、
お読みいただいているのであれば、コメント欄から
情報を、お寄せいただければ有り難いです。^^
さっそく、元日本テレビ技術者をされていたという
読者様から貴重な情報を頂くことが出来たので次に、ご紹介させて頂く。
日本初のSEIKOのCMは、法定のコールサイン送出が
フィルム中に含まれているものであったたため、
フイルム逆かけの映像反転、無音となった途端、
当時、オールマニュアルであったテレビマスターの
マスタースイッチャーが急いで切り替え、約3秒で、
その反転映像と無音はなくなりCM放送の中止。
( SEIKO社の公式コメントの通り。)一方で時報音は当時から時計装置ダイレクト送出
( SEIKOの放送用時計装置からのダイレクト )
であったため、正しく放送されています。約27秒間については「 ネットマーク 」であったとも
「 しばらくお待ちください 」であったとも言われ、
はっきりしてはいません。
つまり、「 精工舎の最初のCMは3秒で中止 」が
真相であり、「 音無しの状態で30秒間放送された 」
とする、ウィキペディアの記述は誤情報となる。
Wikiの記述では、「 3秒で放送中止の定説は誤り 」と
して書かれているが、元日テレの技術者だった方から
お寄せ頂いたコメントに拠れば、実はSEIKO社の記載が
正しかったことが判明したのだ!
【🏃#大阪マラソン🏃♀️】
昨日、#Seiko のfinishブースでランナーの皆様に書いていただいた完走タイム・メッセージが早速本日からから電車の中づり広告になっています😊!!
今日から1週間掲載予定です✨https://t.co/xMrOQ3A1DZ pic.twitter.com/L6Uk7Lbsv4— セイコースポーツ (@sports_seiko) 2017年11月27日
日本で最初のテレビCMは精工舎の時報であったが、
世界で初めてのテレビCMは、どこの企業が出稿したのであろうか?
それはBULOVA( ブローバ )社( 米 )が出したテレビCMであった。
( 以下「 テレビCMの歴史 」から引用 )↓
世界最古のテレビCMは1941年7月1日、アメリカで放送されました。
そのCMの内容は「 アメリカの地図の中央に” Bulova WATCH TIME”
と書かれたアナログ時計が8時を指している 」という
シンプルな静止画のCMで放送時間は10秒。
( 引用ココまで・出典:MUSASHINO AD INK. )↑
ブローバ社は、1875年にBULOVAの創業者
ジョセフ・ブローバ氏が、アメリカ・ニューヨークの
メイドン・レーンにある宝石店を始めたことからスタートした。
YouTubeにも1941年当時に放送されたテレビCM動画が3本、上がっているが、どうも公式チャンネルの映像では無い様なので残念ながら本稿に貼ることは出来ない。
しかし商品の値段を見ても分かるように、BULOVAは海外ブランド物の時計なのだと思う。
本稿の冒頭でも軽く触れたが、1953年の8月28日に
民放1番乗りでテレビ本放送を開始した日本テレビに、
時報を知らせるCMを乗せたのが、当時の精工舎で
現在のSEIKOホールディングスの前身である。
実は、その精工舎の前身は「 服部時計店 」であり
日本の時計王と呼ばれた創業者の服部金太郎氏【 満73歳没 】が
1881年( 明治14年 )に設立した輸入物の時計宝飾店である。
ちなみに旧服部時計店は銀座和光店となった今でも
セイコーホールディングスの本店
【 東京都中央区銀座四丁目5番11号 】
所在地で登記されている。
セイコーと言えば、日本最初のテレビCMの内容通り確かに今でも時計屋さんのイメージが強い。
上の時計は、レビュー53件中総合の平均点は4.57点と、これまた高評価だ。
特に青い時計は我ながらに欲しくなってしまったが、1953年当時の放送は、まだまだ白黒テレビが主流だったので、この様な鮮やかな青はCMでは伝わらなかったに違いない。
これは余談だが昔、聞いた事が有る話しなのだが
とあるテレビ番組の司会者が、生放送中に
「 それでは次のCMが入る間にトイレに行ってきてね♪ 」
などと発言し大問題に発展した事が有ったそうな。
そりゃ~お金を払って番組を提供している
広告主( スポンサーとも言う )にしてみたら、
視聴者に向かって「 CMは見ないで良いからね 」などと言われたら
とても冗談じゃ済まされないだろう。
最近はサザエさんのリニューアル版の
テレビCMが話題になっているが、作者の長谷川町子氏【 満72歳没 】が
描いた面白い4コマ漫画を1つ思い出した。
江戸時代あたりの設定で町人が侍に頭を下げるが、
その侍が参勤交代の大名行列に頭を下げる。
と…思ったら、その場面は時代劇の撮影で、
籠に乗っていた、お殿様が籠から下りて頭を下げたのが
葉巻を、くゆらせるスポンサーの社長さんだったというオチ。
しかしながら、この起承転結は当時、子供だった
不肖この私めに「 社会の縮図 」と言うものを教えられたものである( 笑 )
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/sazaesan/”]
当「 瓦版茨城 」のブログでも、
スポンサードリンクと表記されているテキストには
Googleアドセンスの広告主様がいる。
本稿も、そう言った意味では
テレビ番組と同じメディアなのである。
無論、今や広告主は日本で最初のテレビCMを流した
SEIKO社だけでは無いが、基本的な姿勢は不変であろう。
つまり本質は媒体がテレビであろうが
YouTubeで有ろうがブログで有ろうが、いまも昔も
「 良質なコンテンツ( 情報の中身 )メディア 」にこそ
広告主は喜んでCMを流すということである。
ただし、テレビ番組の製作者側は視聴率なるものを
異常に気にするが、それはブログの運営者とて
アクセス数という数値を気に掛けるのと何の違いもない。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/lg/”]
それでは本日の〆の一句をば、五七五七七で。
「 セイコーが・クオーツ時計・世界初・製品化して・大成功だ 」
まとめると、テレビCMは日本最初のコマーシャルも、世界最初のコマーシャルも広告主の製品は時計だったという事だ。
ちなみにラジオで最初に流れたCMも日本初、
世界初ともに時計メーカーのブローバ社と
SEIKOの前身である精工舎であったのだ!
日本最初のラジオCM第一号は「 精工舎の時報 」と「 スモカ歯磨 」の2説が有るが、
1951年9月1日に中部日本放送が開局した30分後に流れた朝7:00の精工舎の時報CMが初だろうと結論付けられている。
そして、前出の時計メーカー、アメリカのブローバ【 Bulova 】社が提供したのも全米初のラジオCMだが、
世界最初のラジオCMは、どこの会社が広告主だったか、正確な記録は残っていないのだという。
今ではテレビ映像の加工編集技術も進化しており、二次元で出来ない事は無いと言われているが、
民放テレビ局が開業したセイコーのシンプルな白黒アニメも妙な味わいが有って良いなぁ。^^
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元、日テレ技術です。日本初のSEIKOのCMは、法定のコールサイン送出がフィルム中に含まれているものであったたため、フイルム逆かけの映像反転、無音となった途端、当時、オールマニュアルであったテレビマスターのマスタースイッチャーが急いで切り替え、約3秒で、その反転映像と無音はなくなり(CM放送の中止。SEIKO社の公式コメントの通り。)一方で時報音は当時から時計装置ダイレクト送出(SEIKOの放送用時計装置からのダイレクト)であったため、正しく放送されています。約27秒間については「ネットマーク」であったとも「しばらくお待ちください」であったとも言われ、はっきりしてはいません。
昔の日テレ様、貴重なご意見をお寄せ頂き、誠にありがとうございます。
さっそく、ご意見を引用させていただき、記事を修正させて頂きます。
今や無責任な記述ばかりとなっている、さらには匿名で個人攻撃ばかり、潰し合いばかりをしている、Wikipediaの記事はあまり信用されないほうが良いと思います。このCM事故はこのフィルムと当時の放送免許条件の技術基準と運用体制が証拠となっている、はっきりしたものです。つまり当時の電波法規程抵触であるため、日本テレビから当時の郵政省に法定の事故報告、スポンサーの精工舎にも同じ報告がされており、それに従って精工舎に損害賠償がされています。よってSEIKO社の発表が本当です。他人の不幸を嘲笑する放送事故マニアの人などに憶測や信頼性に欠ける資料をもって、とやかく言われるものではありません。
昔の日テレ様の、おっしゃいます様に、Wikipedia情報は
100%正確なコンテンツではなく、6割~7割くらいだと言われていますね。
実際に私も何度かウィキペディアの修正を行なったことがあります。
貴殿の貴重なご意見を元に引用にて記事の修正を、させて頂きます。
ありがとうございました。m(_ _)m