ひらがなを忘れた石原元都知事の豊洲移転問題とは

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2年前に脳梗塞で海馬を損傷

　2017年3月20日の月曜日に、「 築地市場から豊洲市場への移転問題 」で、東京都議会の「 百条委員会（ 特別調査委 ）」が石原慎太郎,元東京都知事（ 84 ）を証人喚問した。

ここで石原元都知事は、「 2年前に脳梗塞を患い脳の海馬をやられたせいで、ひらがなも忘れた 」と発言したことに付いて、TV「 とくダネ！ 」の小倉智昭キャスター（ 69 ）が番組内で「 作家で有りながら、ひらがなさえ忘れた事には驚きましたね！」とコメントされた事がネット上で話題に、なっている模様。

では、「 平仮名も忘れた 」石原元東京都知事が証人喚問された豊洲市場移転問題とは一体、何なのか？

東京都知事時代の石原慎太郎氏の映像が見れる。↓

記者会見でカットされた、当時の石原の考えが分かる映像資料をYouTubeで公開しています。https://t.co/u5jgWAFAmU

— 石原　慎太郎 (@i_shintaro) 2017年3月6日

当「 茨城瓦版ブログ 」では石原元都知事の、“ひらがな忘れ”よりも重大な「 築地から豊洲への移転問題 」に焦点を当てて真相の解明に迫ってみた。

ちなみに、この会議場では開始直後から傍聴人席からヤジと怒号が飛び交い、遂には会議を妨害した年配の男性が桜井浩之委員長から
「 先ほどから再三に渡り注意したにも関わらず、委員長の命令に従わないので東京都議会委員会,傍聴規則第12条第一項第2号の規定に拠り退場を命じます。」
との聖断が下され警備員に連れ出されてしまっている。

豊洲移転を延期した小池百合子知事

現東京都知事の「 小池百合子 」氏（ 64 ）は
モニタリング調査結果が出ていないことなどを理由に
現在の築地市場（ 東京都中央区築地５丁目２−１ ）から
豊洲市場（ 東京都江東区豊洲六丁目 ）への
移転を延期されている。

この事を都議会百条委員会で石原元都知事が
「 速やかに移転を決断すべきだ 」と批判したことで
小池都知事は20日、報道陣からの取材で
「 土壌汚染の基準値は石原都政（ 1999年～2012年 ）の時に
既に決まっており私がハードルを上げた訳ではない 」
と反論してみせた。[ toyosu ]

また、べつの方角から小池都知事の豊洲移転問題を
批判しているのが自民党東京都連の衆議院議員
下村博文（ しもむらはくぶん,62 ）会長だ。

下村会長は21日午前に、今回の証人喚問が
「 7月に行われる東京都議選の政争の具にして
自民党への印象操作を狙った目論見があるのなら
邪道では、ないのか？ 」と語った。

そして、「 豊洲市場は安全性が証明されているが故に
早期の移転を決断して欲しい 」との考えを示した。

また築地市場の現場関係者も、以下のように延べている。

（ 以下「 BuzzFeed 」から引用 ）↓

「 もう築地は限界を通り越している。
移転が先延ばしにされればされるほど、
市場関係者に金銭的な負担がのしかかる。
　小池さんが謝罪をして一から再スタートを切り、
境基準を排水基準に変えて、
安全宣言を出すのが一番なんじゃないかな 」

（ 引用ココまで ）↑

だが当の小池都知事は昨年2016年の9月30日に「 食の安全・安心が確保されるまで豊洲の開場は有り得ない 」と自らの姿勢を述べている。

豊洲市場の土壌汚染値で食の安全が守れるのか

　さて、ここからが当記事のメインである。

一番の問題に、なっているのは現在の築地市場から
都道304号線1本で行ける東京都江東区に位置する
新豊洲市場の土壌汚染の値が、どれほどの危険度なのか
と言う、この1点に尽きるのでは無かろうか。

否、「 土壌汚染 」と記してはいるが、
実際には「 地下水 」の値を計測している。

当初、ここの土地を所有していた
「 東京ガス株式会社（ 本社：東京都港区 ）」が
ガス開発のため生じた土壌汚染が酷いために
「 生鮮食品を扱う市場としては不適切 」だとして
東京都の売却要請を渋っていた経緯が有る。

ましてや、食品を取り扱う市場だけに
慎重には慎重を期すのは欠くべからず大事では有るが、
実際の計測値は、どうなのか？

今や土壌汚染対策の工事が功を奏し、
以前に比べて有害物質の基準値は問題ないレベルに有ると見る
専門家の意見が大半ではある。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toyosu-map/”]

豊洲市場の土壌調査結果の数値は

　豊洲市場の9回目のモニタリング調査の
結果は有害物質の値がヒ素0.038mgと
環境基準値の3.6~3.8倍、ベンゼン0.79mgと
同基準値の79~100倍、シアン1.2mgで
環境基準値不検出との報告。

不肖この私めは専門家でも無ければ物理学者でも無いので、
確たる事は言い切れないが、ことベンゼンに関しては
ガソリンスタンドに行けば100倍の濃度は
普通に有るのだという。

これに加えて昨年の8月に計測した空気中の濃度は
現在の築地市場の方が高い値を記録していた、との事。

仮に地下に有るベンゼンが全て気化して
地上の豊洲市場に上がって来たとしても
大気中の環境基準値をオーバーするには
桁が1つ足りないのだそう。

また、基準値の3.6~3.8倍が検出された
ヒ素に関しても民間検査機関で調べた所、
70年間ものあいだ毎日2リットル飲み続けたとしても、
健康には害が無いというレベル。

しかもこれは地上に有るわけではなく、
ぶ厚いコンクリート層で覆われた地下ピットに有るので
殆どが地表には出て来ない構造。

ここでは決して無責任な事は綴れないが、
この地下水を直接、洗浄などで市場の中で使わなければ
深刻に考える程の影響は無い、と言うのが
大方の意見では有るようだが保証は出来かねる。

しかも今まで行われた8回目の調査は
全て基準値以下で問題なしだったのが小池都知事に
変わった9回目以降の調査になって業者も変わり、
基準値以上の数値が突然、出てきたのは何故なのか？

豊洲移転の延期が原因で裁判沙汰に発展

　前回の豊洲市場の土壌汚染の地質調査で基準値から79～100倍のベンゼンが検出されたが
9月の調査では更に数値がアップして、120倍のベンゼンが検出され波紋を呼んでいる。

100倍も120倍も変わらない気がするが、これでまた豊洲市場への移転は遠のいたか。

実は2017年の6月17日に「 土壌の無害化は達成できない 」
として小池百合子都知事は市場関係者に謝罪している。

TOP画像の様な箱物建てた後で
実は土壌汚染とか、決まりが悪いよなぁ…

箱モノ建てる前なら「 じゃあ、移転先変更で 」
って出来たのかもだけど、今更遅きに失したか。

これらのマイナス要因が重なっている状態で
小池百合子都知事は豊洲移転を許さなかった。

（ 以下「 築地業者ら7人が豊洲延期は不当と小池都知事を提訴 」から引用 ）↓

築地市場の業者ら7人が豊洲移転を延期しているのは
不当だとして、小池百合子都知事や都職員らに
総額約1億8000万円の損害賠償を請求した
住民訴訟の第1回公判が15日、東京地裁で行われた。

（ 引用ココまで・出典：日刊スポーツ ）↑

ネット上のオンライン記事の中には「 小池百合子都知事が自らのパフォーマンスの為に築地市場の移転を中止した 」などと記載してある記事も見受けられるが、さすがにこれは勘ぐり過ぎだろう。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toyosu-transfer/”]

さんざん、すったもんだの挙句に6月20日、築地の一部機能を残しつつも豊洲市場には移転するという都の基本方針を発表した。↓

[blogcard url=”http://www.asahi.com/special/timeline/tsukiji-to-toyosu/”]

せめて、豊洲が卸売市場などの食品を
扱う場所では無くて、東京ディズニーリゾートの
様な（ 実際は千葉だが ）テーマパーク施設だったなら、
ここまで揉めることもなく小池百合子都知事も
すんなり移転OKを出したのかも知れないのだが。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/tsukiji-transfer/”]

実は、6月20日になって急に慌ただしく
豊洲の市場移転を決定した本当の理由を、ひろゆきこと
西村博之氏【 40 】が動画の中で暴露されていた。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/hiroyuki/”]

つまり、頭の良い小池百合子都知事は
7月2日に投開票が行われた東京都議選の
自民党との政策論争で「 豊洲移転に反対か賛成か 」の
議論を予め潰したことで都民ファーストの会が
圧倒的な勝利を収めたのだと語ったのだ。

さすがに盲点で気づかなかったなぁ…(^_^;)