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昨年の2017年9月に経営破綻した
子供用おもちゃメーカーのトイザらス
( Toys”R”us )のアメリカ本社。
それでも連邦破産法11条( 日本で言う民事再生法 )の
適用を申請し、経営再建の道を模索( もさく )してきた。
しかし残念な事に、2018年3月14日の昨日
複数の米メディアが報じた内容では「 アメリカの
トイザらスの全店舗を売却もしくは閉鎖する 」
との方針であるとしている。
( ウォールストリート・ジャーナル紙 )
声明を発表したのは、米トイザらスの本社CEOである
デビッド・アレン・ブランドン( David Allen Brandon )
最高経営責任者【 65 】。
赤字続きだった米本社の負債総額は
昨年の4月時点で約5,800億円にも上る。
昨年から連邦破産法の申請を行っていたのに、
それでも再建の道を断念せざるを得なかった理由は
「 金融支援を得られなくなったから 」との事だが、
トイザラス米本社の概要は、ここまで。
本稿の主題は米トイザらスの全店舗を
売却および閉鎖を余儀なくされた影響を
日本法人のトイザらスも、こうむるのか?
という問題に首を突っ込む。
つまり、アメリカ本社のトイザらスが
800店舗全店の売却を正式に公表している
最中、日本のトイザらスの店舗は
大丈夫なのか?という不安だ。
実は、アメリカのトイザらスのみでなく
海外の店舗も売却するとアナウンスしているのだ!
現在、米国の約200店をカナダの事業と
一括売却する交渉を進めているほか、欧州や
アジアの事業も売却を目指すとしている。
「 アジアの事業も売却 」とは、まさか…
日本法人のトイザらスも含まれるのか?
今回の報道について広報担当者は
「 米国本社に問い合わせているが、
決まったことがなくコメントできない 」
とした上で、「 米国と日本は別法人で、
日本の店舗はこれまで通り営業していく 」と話す。日本トイザらスとして金融機関と
コミットメントラインを設定しており、
資金繰りに問題が起きる可能性も、ないという。
つまり今回の米トイザらスの精算で
全店舗売却の方針が発表された中で、
日本法人のトイザらスは店舗閉鎖も無く、
今まで通り平常営業を行う、という事になる。
日本Toys”R”usの従業員数は
アルバイトも含めて6,500名で店舗数は160だが、
当面はアメリカの余波を受けずに済むと見て良いのか?
しかし、油断は出来ない。
確かに、日本法人のトイザらスの広報は
「 今まで通り 」と公式に発表されているが、
世の中に絶対は無い。
次章では、トイザらスの日本法人と
アメリカ本社との資本関係を検証しつつ、
本当に大丈夫なのかを考えて参る所存。
[ toysrus-japan ]
米本社危機でも日本トイザらスは平常営業 https://t.co/nsKhUWaL7d
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年3月15日
確かにトイザらスの米本社と
日本法人の営業は別なのだが、まったくの
無関係というわけでもない。
と、いうのも日本トイザラスの株主2社が
トイザらス・アジア・リミテッド・グループの
傘下に収まっているからだ。
では、日本トイザらスの株主2社は、
一体どこの会社なのだろうか?
つまり上記のLLC1とLLC2の2社が
アジアリミテッドグループの傘下に入っているのだ。
しかも、日本トイザらス自体も昨年の2017年4月に
アジアリミテッドグループに加入している。
日本法人の加入は、ともかく株主2社が
傘下に収まっているToys”R”usの
アジアリミテッドグループにトイザらスの
米本社が85%もの出資を行っている事実が有るのだ。
上記の具体的な内容は、なにを
言い表しているのだろうか?
営業は別だとしても、日本トイザらスの
経営の支配権は、やはり米本社にある。米本社が清算の過程で日本やアジアの事業を
別企業に売却して、日本トイザらスの看板が
変わるといった事態も考えられる。
つまり、まとめると日本トイザらスは
公式に今まで通りの平常営業を続けると
アナウンス( 案内を告げる )しているが
今後の展開は分からない、という事になる。
ここで気になるのが前章でも、お伝えした
トイザらス米本社の「 アジアの事業も売却する 」と
自社の従業員に向けて出したとされる
米メディアの報道だ。
よく「 会社は株主のもの 」と言われるが、
まさに今回の事例がピタリと当てはまる。
昨年にトイザらスのアメリカ本社が
破綻した時には当「 瓦版茨城 」でも
速報で、お伝えした。↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toysrus/”]
むろんでは有るが、けっしてダラケていたから
収益が上がらなくなって破綻した訳ではない。
トイザらスといえば、1948年に創業した
老舗の大手玩具メーカーで、とうぜん
好調だった時期もある。
しかし、米本社が結果的に失墜した原因は
他にも、ある。
私めの個人的な見解ではなく、巷で言われている
様に玩具市場の競争が激しくなった事が挙げられよう。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/harenohi/”]
しかし、やっぱり主要な理由は
あなたもご存知の通り楽天やamazonなどの
インターネット通販の台頭であろう。
ほかにも様々な要因があるが、ライバル店の
競争激化という点に限って言えば、トイザらスの
日本法人も決して例外ではない。
ヤマダ電機やビックカメラなどの家電量販店が
玩具を取り扱うようになったほか、ネット通販が台頭し
日本トイザらスの販売が低迷し始める。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/tellmeclub-bankruptcy/”]
そんな日本トイザらスの公式YouTubeチャンネルでは、
昨年の米本社の破綻騒動に対する消費者への
メッセージかと思わせる意味深な動画を配信している。
日本トイザらスの動画内のメッセージは
「 夢は、こわれませんから 」
「 これからも、ずっと 」で、あった。
まさに「 わが日本トイザらスは永久に不滅です! 」
と、言わんとしているかに聞こえたのだが。
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