2019年8月7日には、南シナ海に台風11号バイルーになるかもしれなかった
熱帯低気圧[ tropical-cyclone ]たまご【 96W 】が有ったが、いったん消滅。↓
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が、さらに令和元年8月17日ごろから再び熱帯低気圧の前身となる熱帯外乱の
98Wが北西太平洋の海上に発生したが、すぐに消滅して更に8月19日からは
フィリピン海に卵と見られる97wが出現したので詳しい位置を見ていきたい。
【 本稿の記事ページの目次 】
台風11号2019たまご熱帯低気圧97W米軍の最新情報
米軍JTWCが、2019年8月17日に公開した、ABPW( abbreviated pacific western 北西太平洋の縮図 )
にある、熱帯低気圧にも満たない熱帯外乱たまごの存在位置の地図画像。↓
米軍JTWCが表している赤色の輪っかの熱帯外乱円は、「 HIGH 」を表している。
HIGH 監視対象であり、今後24時間以内に発達すると思われるか、もしくはすでに
発達が始まっているけれども、まだ台風警報を出す基準には達していないもの。HIGHになったら「 Tropical Cyclone Formation Alert( 熱帯低気圧発生注意情報 )」も同時に発令する。
つまり、卵の状態である熱帯外乱は、24時間以内に台風11号の前身となる
熱帯低気圧に発達する可能性が高いということである。
ちなみに四国、九州地方に最接近して中国地方に上陸した台風10号クローサは
令和元年8月16日の午後9時に北海道の西の日本海で温帯低気圧となり消滅した。
では、2019年の台風11号バイルーの、たまごの状態かもしれない
熱帯外乱97Wの正確な位置を米軍JTWCの最新情報で見ていきたい。
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台風11号2019卵の米軍テキスト最新情報の現在位置
台風の警告文ではないが、米軍JTWCが発行した熱帯低気圧の前身となる
たまごの状態の「 熱帯外乱98W 」の存在地位を表しテキスト英文の内容。↓
MSGID / GENADMIN /ジョイントタイフーンWRNCENパールハーバーHI//SUBJ/
重要な熱帯気候の天気予報/南太平洋/170600Z-180600Z AUG2019//RMKS/
1.西部北太平洋地域( 180からマレーシア半島 ):
A.熱帯サイクロンの概要:なし。
B.熱帯外乱の概要:( 1 )対流エリア( 投資98W )の近くにある
22.3N 155.2E、グアムの北東約800NM。
上のアメリカ海軍が発行しているテキスト文の引用の日本語訳では
「 南太平洋 」となっているが、誤訳でABPWは「 北西太平洋 」だ。
台風11号の前身となるかもしれない、たまごがある座標の位置は
北緯( 緯度 )22.3°Nで、東経( 経度 )が155.2°Eとなるが既に消滅した。
千葉県銚子市長崎町の最西端、長崎鼻から約2,035キロ南東の太平洋の海上の卵は消滅。
米軍のテキスト文ではグアム島から約800海里( 約1,486キロ )北東方向にあると
書かれているが実際に計測してもグアム島の北端にあるリティディアン岬から
1,455キロ北東の位置に有った98Wの卵は既に消滅し、新たに97wが出現した。
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台風11号のたまご熱帯低気圧の最新情報で気象庁は
気象庁公式ホームページ「 台風情報( 台風経路図 )」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/ ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成。
19日の時点では熱帯低気圧も発生していない状態だったが、気象庁では8月21日の水曜日の
午前6時50分発表の台風情報で、熱帯低気圧aがフィリピン海の東に発生したと予報した。
台風11号の卵を動くアニメーション画像で確認する
では次に、台風や熱帯低気圧の最新情報を動くアニメーション画像で
9日先までの進路予想図が確認できる「 Windy 」で見てみる。
確かに8月18日の午後4時現在、米軍の情報と同じ位置に1,006hpaヘクトパスカルの、たまごらしき
熱帯低気圧が有るが、再生ボタンで今後の進路予想を見ても台風11号に発達する動きはない。
ウィンディの気象データの素になっているヨーロッパ中期予報センターの進路予想図では、21日に米軍JTWCの情報と同様に熱帯低気圧の、たまごが見えるが24日には台湾の方角に移動しながら、温帯低気圧に変わり消滅する予報だ。
台風11号たまごの気流をリアルタイム最新情報で見る
世界中の気象情報をビジュアライズで表示する「 EARTH 」の気流を見ると、
2019年8月18日の午後3時時点で台風11号のたまごらしき熱帯低気圧の渦が、
北緯22.45度、東経151.37度の位置に有ることが確認できる。↓
本稿の冒頭でも、ご紹介した米軍JTWCの熱帯外乱の最新情報と比較しても、
西側に、394.16km( 244.92マイル )しかズレていない。
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今後、台風11号の素になる熱帯低気圧に発達するかどうかまでは予測できないが、
同じ位置の3時現在の海水の気温は30°Cなので、発達する条件の26.5°Cは超えている。
たまごの状態にある熱帯低気圧の前身の熱帯外乱が、この後に台風11号バイルーに
もし発達するようであれば別記事にて進路予想図を、お伝えして行く所存。