台風22号ヴァムコーが2020年11月9日の午後3時にフィリピン海沖で発生した。
今後の気になる進路予想図を米軍JTWCおよびヨーロッパ中期予報センターおよび気象庁の最新情報を、おつたえする。
【 本稿の記事ページの目次 】
米軍JTWC台風22号の進路予想図はベトナムへ
米軍の合同台風警報センターが発行した11月10日の午後2時30分の衛星画像では、衰退した台風21号アータウと22号ヴァムコーが映し出されている。
以下は、米軍が発行している成長している台風22号ヴァムコーの進路予想図だ。
フィリピンのルソン島に上陸する寸前の11月11日の午後9時には、最大風速が46.26m/s( 90KTS )までに発達する見通しだ。
ただし、15号から21号までと同じ様にフィリピンを横断して南シナ海のある西の方角に進むので日本への直接的な影響は、ほぼない。
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ヨーロッパ予報11月14日の午前9時の進路予想
ヨーロッパ中期予報センターの11月14日の午前9時の進路予想図は以下の通り。↓
日本からは遠く離れた中国の海南島の南の海上にまで移動している。
もし、これで22号がベトナムに上陸したら、15号から数えて8個連続で上陸することになる。
気象庁の台風22号の進路予想図もベトナムへ
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/台風第22号 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/2022l.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
強い台風にまで発達する台風22号は、やはりベトナムに上陸する予報が出されている。
ただし、日本からは遠く離れている上に「 湿暖気流 」なども発生する様子もないので直接的な影響は、ないと見ていい。
Windy予報GFSでみる台風22号の進路予想は?
自動更新機能付きのWindyでみる台風22号の進路予想図は、どうなるのか?
WindyのGFSモードは、アメリカ海洋気象庁National Oceanic and Atmospheric Administration【 NOAA( National Centers for Environmental Prediction《 NCEP 》】と、アメリカ国立気象局NATIONAL WEATHER SERVICEの気象データがベースとなっている国際環境予測センター ( Global Forecast System )を基に生成されている。
Windyにはヨーロッパ予報の気象データをベースに生成されるECMWFモードもあるが、どちらも西に進む予想だ。
台風22号ヴァムコー[ vamco ]の名前の意味は
84/ベトナム/Vamco/ヴァムコー/ベトナム南部の川の名前
台風22号ヴァムコーの名前は、まさにこれから上陸せしめんとするベトナムが命名国だ。
[ vamco ]の名前の意味は、「 ベトナム南部の川の名前 」だという。
ベトナム語で書くと、「 VàmCỏ 」となるが実際にある場所が下のGoogleマップだ。↓
ヴァムコ川はホーチミン市( Hồ Chí Minh )の南に位置する。
台風22号といえば、以前にドリアン( Durian )があったが、激甚災害をもたらしたために今では削除されている。
台風22号は大型ではないものの、じゃっかん勢力が強いのでその影響が心配されるところではある。
では、なぜ日本にとっては好都合にも15号から連続で台風が北上せずに、すべて真西の方角に進んでいくのか?
Windyや気象庁の気圧配置を見ていると、まだ冬型の西高東低ではないので高気圧の層がバリアとなって日本列島をガードしてくれているからだ。