作家の津原泰水( やすみ )氏が、出版社の幻冬舎
【 本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目9番7号 】から
2019年4月に上梓( じょうし )される予定だったが、
急遽、出版中止になったことで大騒動に発展。
小説「 ヒッキーヒッキーシェイク 」を執筆した
津原泰水氏は、少女小説家の「 津原やすみ 」で
有ったことで、ツイッター民が騒然としているが、
過去に出版された本は何が有るのだろうか?
【 本稿の記事ページの目次 】
津原泰水氏が批判した百田尚樹氏の日本国紀とは?
では、ヒッキーヒッキーシェイクの出版中止の
発端となった、津原泰水氏が批判したとされる、
放送作家の百田尚樹氏が書いた「 日本国紀 」
とは、どの様な本なのか?
念のため付記しておきますが、僕は『日本国紀』の内容も趣旨も批判していません。それはご自由。僕が批判したのはウェブからのパクリであり、同じ幻冬舎から本を出す作家の立場から、世間に謝罪すべき(ならば浮かぶ瀬もある)と提言した。百田氏にもそうコメントしました。何故か返事は無いままです。
— 津原泰水 (@tsuharayasumi) 2019年5月14日
5月14日のツイートで、津原氏は「 批判はしていない 」
としながらも、「 WEBからの転用ではないのか? 」との
疑惑を投げかげている。
不肖この私めのは、実際に「 日本国紀 」を
拝読させて頂いた訳ではないので、真相は
分からないが、要はここが火種となった。
日本国紀は、幻冬舎から2018年11月12日に
発売された縄文時代から平成までの歴史書的な
書籍本であるが、けっこう売れに売れたらしい。
当の百田尚樹氏も、自身の公式Twitterで
日本国紀の騒動に関して、以下の様にツイート。↓
それにしても『日本国紀』に対する攻撃は凄かった。
「パクリだ」「ミスがある」と一斉に叩かれ、サヨクの弁護士、大学教授、ジャーナリストたちからは、私がサイン本を作った書店の不買運動まで起こされた。
極めつけは、中国共産党の機関紙から非難されたことだ。
そこまで恐れられた本だったのか😅— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2019年5月17日
つまり、日本国紀に関してはウェブ上の
情報を転用したのではないか?との疑惑があるが、
ここの真偽は、手元に本がないので不明である。
だが、津原泰水氏の言い分は「 日本国紀を
批判した事への報復措置が、ヒッキーヒッキー
シェイクの出版中止措置ではないのか? 」と、
いう事を言いたのでは、なかろうか?
幻冬舎の見城徹社長は「 話し合いで決めたこと 」
だと主張して、両者の言い分が食い違っているのだ。
ヒッキーヒッキーシェイク本の出版中止はなぜ?
津原泰水氏は、5月13日のツイートで自身の
文庫本が幻冬舎から出せなくなったと報告。
冗談じゃない。俺、幻冬舎から文庫出せなくなったんだぞ。 https://t.co/ERAQnXPC5H
— 津原泰水 (@tsuharayasumi) 2019年5月13日
文庫本が出せなくなった理由としては、放送作家の
百田尚樹氏の書籍本「 日本国紀 」を批判したから、
ということらしいが、幻冬舎の見城徹社長は
ヒッキーヒッキーシェイクの「 部数さらし 」
は謝罪したが、出版中止は津原泰水氏からの
要請で、決まったことだと真っ向から反論。
「 2018年末から2019年初にかけての、津原氏の
『 日本国紀 』に関する膨大な数のツイートに対し、
担当編集者として『 さすがにこれは困ります 』
という旨、ご連絡を差し上げたのが年初のことです。そして、担当編集者と津原氏が電話で話をする中、
『 お互いの出版信条の整合性がとれないなら、
出版を中止して、袂を分かとう 』と
津原氏から申し出がありました 」「 尚、津原氏のご指示で、制作に関する
関係各所への連絡は担当編集者が行い、
それまでに制作に要した経費は弊社で
すべて負担いたしました。また、津原氏からの出版契約の更新不可の
お申し出を受諾し、その後、他社で文庫化される際の
ロイヤリティも放棄しております 」
つまり、JCASTニュースの取材に対して
幻冬舎は「 一方的に出版を中止した事実はない 」
と真っ向から、意見が食い違っているが…?
幻冬舎の見城徹社長の部数さらしの謝罪内容とは?
いまでは、すでに削除されているが見城徹社長は
作家の津原泰水氏が、幻冬舎から出版されている
百田尚樹氏の「 日本国紀 」を批判したことで、
ヒッキーヒッキーシェイクの「 部数さらし 」を
したと報じられている。
作家の津原泰水さん( 54 )が、幻冬舎のベストセラー
「 日本国紀 」を批判したところ、同社から
刊行予定だった文庫本の出版が取りやめになった問題で、
同社の見城徹社長は16日、本の文庫化について
「 僕は反対していた 」「 実売1800部もいかなかった 」
などとツイッターに投稿した。
見城社長のツイートが同業者である他の作家からも
批判が集中したことで、謝罪ツイートを投稿している。
編集担当者がどれだけの情熱で会社を説得し、出版に漕ぎ着けているかということをわかっていただきたく実売部数をツイートしましたが、本来書くべきことではなかったと反省しています。
そのツイートは削除いたしました。申し訳ありませんでした。— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月17日
ただし見城社長が謝罪したのは、あくまでも
「 部数さらし 」に関してであり、津原泰水氏の
ヒッキーヒッキーシェイクの出版取りやめに関しては
「 津原泰水氏との話し合いの上で決定している 」
との姿勢を、崩しては居ない。
津原さんの[日本国紀]及び著者に対する誹謗中傷は執拗に続き、担当者は沈黙を破って「これでは、私の立場がない。困ります」と電話をしたのです。ならば袂を分かとうと津原さんが言い、文庫化中止の意思は担当者に伝わったのです。やがてメールのやり取りの全文も何らかの形で明らかになるでしょう。
— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年5月16日
見城社長は、「 袂( たもと )を分かとうと言ったのは
津原さんであり、文庫化中止の意志は伝わっている 」
と自身のツイッターの中で、主張されている。
では津原泰水氏は、「 日本国紀 」の書籍本の何を
批判して、この様な騒ぎに発展したのであろうか?
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津原やすみ氏騒動でツイッターユーザーの反応は?
では、津原泰水氏の本の出版中止の騒動で、
インターネット・ユーザーの反応は、どうなのか?
ツイッター民の反応は、どうも日本国紀への
アタリが強い気がしてならないのであるが。
『日本国紀』のWikipediaをはじめとする他人の著作物からの膨大なコピペを放置してたら幻冬舎から出た本はすべてパクリ・コピペの可能性が排除できないことになる。少なくとも出版にあたってのスクリーニングが全く機能してない会社だとの評価になる。幻冬舎と関係ある書き手こそ怒らないといかんよ。
— GEISTE (@J_geiste) 2019年5月16日
なにより日本国紀の転載疑惑と、その本の販売元である
幻冬舎へのアタリが非常にキツイなと感じる。
ウィキをコピペしまくって参考文献も載せず、事実と反する記載があっても黙って改刷するような、物書きとして有るまじき要素が盛り沢山の「日本国紀」を、事実に基づいて批判すれば容赦なく圧力をかけられ、終いには社長から売上を揶揄され個人攻撃を受ける幻冬舎。作家にとってリスクしかない出版社。
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2019年5月17日
日本国紀の批判意見ばかりなので、どこかに「 日本国紀すばらしかったです! 」
みたいなツイートは、ないものか?と探してみた。
最近、#百田尚樹さんの#日本国紀を読んでから私の読書熱がおさまらない。1週間に1冊程度なのでペースは速くないかもだけど、今までの自分にはあり得ない熱量❗️ベストセラー作家、恐るべし❗️
— Rinyanko (@rinyankozuki) 2019年5月11日
しかし、やっぱり厳し目な意見が圧倒的だ。
丸の内オアゾに日本国紀の初版が未だに山積みだった
— ろだん 論壇net (@rondan_net) 2019年5月12日
う~ん、やっぱり厳しい意見が圧倒的に多い。
ちなみに、日本国紀の本とともに見城徹社長も
えらい叩かれようであるが、実は凄いエピソードの
持ち主である。( フォローするつもりはないが )
まだ幻冬舎を立ち上げたばかりの頃、作家の五木寛之氏
【 86 】と、掛け合うために読書感想文をしたためた
紙の手紙を送っていたが、返事は無かったという。
18通目にして、ようやく返事が来て、36通目にして
仕事の話しに発展してつながった、と確か
産経新聞( 紙の )の記事で読んだことがある。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/audible/”]
なかなか粋な方だな、と感銘を受けた記憶があるが
今回の本の騒動に関しては、お互いに水掛け論なので
どっちが良い悪いと本稿で断ずるつもりもない。
ところで、フト思ったのだが「 パクリはやめろ! 」と
声高に仰っている方々は、御自分の目で日本国紀を
読まれた上で主張されているのであろうか?
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津原泰水やすみ氏の書籍本と出版作品の一覧
作家の津原泰水氏と幻冬舎の見城徹社長【 68 】が
ギクシャクしている理由は後ほど申し上げるが、
要は、放送作家の百田尚樹氏【 63 】が書いた
「 日本国紀 」を批判したことが発端となった。
では、さっそく津原泰水氏が過去に
出版した書籍本の一覧を以下に記す。
もちろん、「 津原やすみ 」氏として上梓
された作品も、合わせて紹介させて頂く。
- 幽明志怪シリーズ
- 蘆屋家の崩壊
- 反曲隧道
- 蘆屋家の崩壊
- 猫背の女
- カルキノス
- ケルベロス
- 埋葬虫
- 水牛群
- 超鼠記( 集英社文庫版 )
- 奈々村女史の犯罪( ちくま文庫版 )
- ピカルディの薔薇
- 夕化粧
- ピカルディの薔薇
- 籠中花
- フルーツ白玉
- 夢三十夜
- 甘い風
- 新京異聞
- 超鼠記( 文庫本 )
- 枯れ蟷螂( 文庫本 )
- 猫ノ眼時計
- 日高川
- 玉響
- 城と山羊
- 続・城と山羊
- 猫ノ眼時計
- 病の夢の病の( 文庫本 )
- ルピナス探偵団シリーズ
- ルピナス探偵団の当惑
- 冷えたピザはいかが
- ようこそ雪の館へ
- 大女優の右手
- ルピナス探偵団の憂愁
- 百合の木陰
- 犬には歓迎されざる
- 初めての密室
- 慈悲の花園
- たまさか人形堂シリーズ
- たまさか人形堂物語
- 毀す理由
- 恋は恋
- 村上迷想
- 最終公演
- ガブ
- スリーピング
- ビューティ
- たまさか人形堂それから
- 香山リカと申します
- 髪が伸びる
- 小田巻姫
- ピロシキ日和
- 雲を越えて
- クロニクル・アラウンド・ザ・クロックシリーズ
- 爛漫たる爛漫クロニクル・アラウンド・ザ・クロック
- 廻旋する夏空 クロニクル・アラウンド・ザ・クロックⅡ
- 読み解かれるD クロニクル・アラウンド・ザ・クロックⅢ
- クロニクル・アラウンド・ザ・クロック
- Preludio
- 爛漫たる爛漫
- 廻旋する夏空
- 読み解かれるD
- Coda
- 長篇
- 妖都
- ○ニス
- 少年トレチア
- アクアポリスQ
- 赤い竪琴
- ブラバン
- バレエ・メカニック
- 琉璃玉の耳輪
- ヒッキーヒッキーシェイク( 2016年5月/幻冬舎 )
- エスカルゴ兄弟
- 短篇集( シリーズ外 )
- 綺譚集
- 天使解体
- サイレン
- 夜のジャミラ
- 赤仮面伝
- 玄い森の底から
- アクアポリス
- 脛骨
- 聖戦の記録
- 黄昏抜歯
- 約束
- 安珠の水
- アルバトロス
- 古傷と太陽
- ドービニィの庭で
- 隣のマキノさん
- 11eleven
- 五色の舟
- 延長コード
- 追ってくる少年
- 微笑面・改
- 琥珀みがき
- キリノ
- 手
- クラーケン
- YYとその身幹
- テルミン嬢
- 土の枕
- エッセイ
- 音楽は何も与えてくれない
- ノベライズ
- 悪い男
- アンソロジー( 編纂 )
- 十二宮12幻想
- エロティシズム12幻想
- 血の12幻想
- たんときれいに召し上がれ美食文学精選
- アンソロジー( 収録・単著未収録 )
- 血の12幻想
- 村山槐多耽美怪奇全集伝奇ノ匣4
- エ◯チカ◯Rotica
- NOVA+屍者たちの帝国書き下ろし日本SFコレクション
- 書籍未収録作品( 短編・中編 )
- 棕櫚の木の下で( 小説FUDGE )津原やすみ名義
- イハイトの爪( CYBIZ )
- 羅刹国通信、続羅刹国報、続々羅刹国:雨の章、夜の章
- 指輪物語・予告篇
- きら、流星雨まで(「 きら 」の続編 )
- The Scripture( SF Japan )
- 也寸美くんと朧月、也寸美くんの祝辞
- 斜塔から来た少女
- 飼育とその技能
- 連載作品( 書籍未収録 )
- 毎日がハロウィン第1回~第12回( ポピーラポール )津原やすみ名義
- ハウンド第1回~第2回( メフィスト・小説現代 )
- 幻獣たち( ホラーウェイヴ01 )
- 夢分けの船
- 百歳の少年
- あやしよしとし-絵解き「 新形三十六怪撰 」
- 津原泰水の眼高手低( ベースマガジン:リットー・ミュージック )
- 津原やすみ名義
- 「 あたしのエイリアン 」シリーズ
- 星からきたボーイフレンド( 1989年5月 )
- 地球に落ちてきたイトコ( 1989年6月 )
- ボクの理科室へおいで( 1989年10月 )
- 夢の中のダンス( 1990年1月 )
- パーフェクト・キッス( 1990年3月 )
- 恋のペーパーチェイス( 1990年5月 )
- おぼつき海岸の流れ星伝説( 1990年8月 )
- 初恋のリフレイン( 1990年10月 )
- 身勝手なヒロイン( 1991年1月 )
- ふたりと美少年とエトセトラ( 1991年4月 )
- 五月物語( 1991年7月 )
- 五月日記( 1991年10月 )
- 悲しみがいっぱい( 1992年8月 )
- アイドル誘拐プラン〈 上・下巻 〉( 1992年12月、1993年1月 )
- 恋愛国の恋愛姫( 1993年6月 )
- 抱きしめてエンジェル( 1993年11月 )
- 素顔にKI◯Sして( 1994年4月 )
- 「 あたしのエイリアンEX 」シリーズ
- ポケットに星をつめて( 1995年2月 )
- ユニコーンがいた朝( 1995年7月 )
- ふたりだけのウェディング( 1995年11月 )
- エトランゼに花束( 1996年7月 )
- 「 ルピナス探偵団 」シリーズ
- うふふルピナス探偵団( 1994年9月 )
- ようこそ雪の館へ(1995年3月)(
- 天使の見つけ方教えて(1994年7月)
- お菓子の家で恋がはじまる(1996年2月)
- ささやきは魔法(1996年12月)
- ロマンスの花束(1992年3月)
- 「 月の庭園 」シリーズ
- 月の庭園─英華─( 1993年3月 )
- 月の庭園─笛吹─( 1994年1月 )
- 海の13( 1993年12月 )
- 百武星男名義
- 小説スターオーシャン セカンドストーリー〈 上・下巻 〉
- 小説レガイア伝説( 1999年5月エニックスGame novels )
上記の一覧が、津原泰水氏が上梓した
書籍本の作品の一覧である。
実は、「 ヒッキーヒッキーシェイク 」は、
2016年5月に幻冬舎から、発売されていたのである。
つまり今回、突如中止になったのは文庫本である。
令和元年4月に発売予定だったが、
1月の時点で中止を告げられたという。