てるみくらぶが返金出来ない理由はなぜなのか

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てるみくらぶが返金出来ない理由はなぜなのか

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Tellmeclub-bankruptcy

負債総額は151億円で、既に渡航代金を
支払ってしまった旅行申込者に返金されない
トラブルが相次いでいると言う、3月に破産した
中堅旅行代理店の株式会社てるみくらぶ。
( 本社:東京都渋谷区渋谷二丁目1番1号 )

旅行客( 債権者 )が一回収めてしまった代金の
返金の見通しが立っていない理由を検証した。

JATAからの弁済保証金は最高で1億2,000万円

 2017年3月27日破産手続きに入った
中堅旅行代理業「 株式会社てるみくらぶ 」
はJATA( 一般社団法人日本旅行業協会 )に
加盟しており、旅行代金の返金に関しては、
JATA( JapanAssociationofTravelAgents )
と協議して進められてきた

 もし、このブログを御覧になられている
あなたが当事者ならば誠に申し訳ないが
最悪、てるみくらぶ側に支払った旅行代金の内
「 1%前後の金額 」しか返金されない可能性が高い

 返金されない理由は、こうだ。

今回の、てるみくらぶ破産時に既に渡航代金を
支払い済みの顧客は約3万6,000件で
人数で試算すると9万人居る。

その中で支払い済みの合計金額は
「 99億円 」なのだが、この内JATAが仮に保証対象額
2,400万円の5倍で最高の1億2,000万円を
てるみくらぶ側に支払ったとしても、
「 お客に還元されるのは平等に分配して
1%ほどだ 」
と同席した代理人( 現破産管財人 )の
土岐弁護士は語っていた。

「 だったら、会社の資産を全て売り払って弁済してくれよ? 」
と、あなたは仰られるのかも知れない。

実際に今回倒産した、てるみくらぶの
資産の評価額に関して、会見の席上で記者から質問が飛んでいたが
担当の弁護士からは「 資産の算定は、これから破産管財人
( 記者会見にも同席された土岐敦司《 ときあつし 》弁護士 )
が取りまとめていく。」と述べていた。

 さて…ここからは私め自身の
独断と偏見に拠るものだが、
国などが保証してくれるならともかく、
IATA( 国際航空運送協会 )への4億円すら
3月23日の期日までに支払えなかった
てるみくらぶの資産が果たして、
どれ位有るのだろうか?[ Tellmeclub-bankruptcy ]

旅行代理店の資産評価額が、どれ位のものなのか
その道のプロでは無いので詳しくは存じ上げないが、
すでに営業停止している大阪、名古屋、福岡、札幌の
支店はパソコンと机くらいしか
残らないのでは、なかろうか。

11月6日に行われた債権者集会では、
怒号が飛び交ったと言うが「 無い袖は振れない 」
理由を次章から徹底的に検証して参る所存。

今回の旅行申込者への、お問いあわせ先PDF

 破産した旅行代理店てるみくらぶの
ホームページは1時的にアクセスが集中したためか
サーバーがダウンした為なのか定かでは無いが、
非常にアクセスしづらい状態で見れない場合がある。

そこで、今回の「 旅行支払料金の件 」に関して
3月27日付けでWEB上にアップされている、
てるみくらぶ,からの「 お知らせ 」PDFの
リンクURLを以下に貼るので、よろしければ。↓

[blogcard url=”http://www.tellmeclub.com/20170327_info.html”]

上記の、お知らせPDFの中で
「 旅行代金をお支払頂いた、お客様へ 」
という項目がありリンクURLも有るので、
そこをクリックして頂けると氏名住所の登録と
支払い代金の入力画面になる。

さらに、てるみくらぶは現地ホテルや
ラウンド、各種交通機関などへ支払わなければならない
「 取引債務 」の残高が18億円有るが、
IATAへの未払いの4億円も、この中に含まれている。

そして金融機関からの借り入れ債務が32億円有ることも
代理人の弁護士が記者会見の席上で明らかにしている。

てるみくらぶが3月27日に破産手続き

 中堅旅行代理店の「 株式会社てるみくらぶ 」
が2017年3月27日、東京地方裁判所に
破産手続きを申請した 」事を同社、
代表取締役の「 山田千賀子 」社長( 当時 )が
3月27日、国土交通省で開かれた1時間に及ぶ
記者会見の席上で泣きながら報告した。

実質上の倒産であるが旅行者である
債権者数は9万人にも上る。

旅行する筈だった債権者への
返金の見通しは全く立っていない。

一般的に会社が債務を支払えない状態に陥ることを
倒産 」というが今回の様な場合、
会社が営業を停止した上で資産を処分して債権者に
分配する清算型の手続きを「 破産 」と言う。

現金払いでの支払いを急かす会社は危ない

 普通に考えて一般の利用客は渡航を申し込む前に、
その旅行代理店の「 財務状況や経営状態 」など、
いちいち調べたりは、しない。

だが今回の、てるみくらぶ倒産の危機を
見るにあたり、1つの危険を知らせる
「 兆候 」が出ていた事が分かった。

それが、取りも直さず「 クレジットカードでの
支払いは駄目で現金を、すぐに振り込んで下さい、
でないとキャンセルします 」など焦らせて
現金を振り込ませる、というもの。

これこそが資金繰りに汲々としており、
すぐに顧客への売上を現金化しないと
会社が回らない自転車操業に陥っていた
紛れもない証拠だと言えるだろう。

3年前から粉飾決算を繰り返していた[ Tellmeclub-bankruptcy ]

3月27日に破産手続きに入った、てるみくらぶ
が3年前から粉飾決算を繰り返していた
疑いが浮上している。

てるみくらぶ,が2014年( 平成26年 )
9月期の時点から既に大幅な赤字だったのにも関わらず、
航空券の仕入れや額や営業経費を
少なく計上することで決算書上では
黒字を装っていた疑い。

当記事の前出の章で述べた通り2016年( 平成28年 )
の売上高は195億円で、決算書上では
1億1000万円の営業黒字を装っていたが
実際には15億円以上の赤字だったことが判明している。

 また銀行や観光庁など、提出先に拠って
内容の異なる複数の決算書を作成していたことも
30日の報道で分かっており、これなどは
「 森友学園問題 」で揺れる籠池泰典理事長が
補助金を不正に取得するために
複数の工事請負契約書を作成して
各機関に出していた問題と、よく似ている。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/fraud/”]

更には今回、事前に破産することを知りながら
その直前まで旅行契約者に渡航代金を
振り込ませて居たことも分かっており、
これが計画倒産の疑いも持たれている
原因にもなっている。

返金を求める債権者( 旅行者 )集会で
怒号が飛び交った理由も、いい加減な
てるみくらぶ側の経営姿勢が、
怒りを買っているのでは無かろうか。

格安販売のビジネスモデルが破綻した[ Tellmeclub-bankruptcy ]

 1998年に設立された中堅旅行代理店の
「 株式会社てるみくらぶ 」は、もともと
薄利多売の差益で利益を積み上げてきた
旅行会社だったが評判は芳しく無かったらしい。

基本的にパッケージ旅行のみの販売であったが、
海外ツアーなどのオンライン格安販売で急成長し、
平成28年9月期の売上高は195億円を叩き出し、
一見、経営は好調で有ったかに見えた。

が、結果的には負債総額は151億円( 試算 )
となる倒産劇での記者会見が開かれる破目に。

 この理由は、てるみくらぶのビジネスモデルが
航空会社が大きな機体で運行する際、
余剰の座席が出たとかで困ったときに
声を掛けて頂く形で、それをオンライン
( インターネット )でスピーディーに
処理することで収益を積み上げて行き、
航空会社からも信頼されるようになり、
座席が空いたときには最初に声を掛けて
貰えるように、なって成長して来た。

Tellmeclub-bankruptcy

しかし、この好調は長くは続かなかった。

 航空会社が機体を小さくするなどして
余剰の座席が出にくくなったため
「 チャーターフライト 」など、大手と同じ
高額の仕入れをするようになり
資金繰りが苦しくなって行ったのである。

これは山田千賀子社長も「 自分の経営判断のミスが招いた 」
と記者会見の席上で認めているが実は、この他にも
今回の倒産( 清算型の破産手続き )に
至った理由は幾つかある。

新聞などに出稿した広告費の負担

 一昨年春頃からてるみくらぶ,は新聞広告などの媒体へ
広告費用を掛けて同社の販売促進に務めてきたが、
この広告投資が掛かりすぎてしまい、
逆に足カセとなって行った。

いままでの長期に渡って高収益を上げながらも
資金繰りが悪化した大まかな理由は以上の2つで有るが、
これに伴う決定的な事由が次章で述べる
「 IATA( イアタ ) 」への支払い不履行に拠る
各取引先からの取引停止に拠るものである。

IATAへの未払いが航空搭乗券の発券停止へ

 よく記者会見の席上で飛び交っていた
「 イアタ 」という言葉は「 IATA 」の呼称で
( International-Air-Transport-Association )の
頭文字を取った略称である。

このIATAとは「 国際航空運送協会 」の事で
設立は終戦年の1945年、世界で120ヵ国
265の航空会社が加盟している業界団体である。

ざっくり言うと航空会社の航空搭乗チケットを
取りまとめてくれるのがIATAであり
登録資格を取得できれば銀行に保証金5億円を入れてから
自分達で航空チケットを発券できる仕組み。

さて、このIATAへは23日が支払期限の資金調達が
銀行とスポンサー( 非開示で具体名は言えない )との交渉で
出来ると思っていたのだが結果として
資金調達が出来なかった!

結局、IATAへの4億円の支払いが出来なかった為
23日、債務不履行( デフォルト )となり搭乗発券停止したため
噂が全部広まって取引先が受けてくれなくなり、
どんどん事態が悪くなり最終的に破産へと向っていった。

さらに当時は一部の旅行申込者が
発券システムのトラブルで出発できない事態に。

 この事に関しても記者から追求されると
山田千賀子代表取締役は「 経営がズサンだった事を認める 」
と涙ながらに話していた。

代金を支払っていても渡航できなかった

 すでに、てるみくらぶ側に支払ってしまった
旅行代金に関しては現時点で全額返金される見込みは
限りなく「 0 」に等しい。

返金されない理由は次章でも述べるが、
じゃあ予定通りに渡航すれば良かったのかと言えば
「 安全確保のため、現地への出発は控えて下さいますよう
御願い申し上げます。」と、てるみくらぶ
代表取締役の山田千賀子氏は記者会見の席上で
再三に渡って、お客に呼びかけていた。

理由として「 大変恐縮ながら弊社は現地の旅行代理店、
渡航先のホテル、送迎バスなど交通機関などへ
未払い債務を支払う事が出来ないため、
追加の料金を請求される場合が有り、
お客様が、ご利用できない可能性が極めて高いため
安全確保の観点から渡航されないことを
おすすめ致しまが、この点は御理解いただきます事を
宜しく、お願い申し上げます 」との旨。

「 それでも旅立たれる方に関しては
現地スタッフが対応しているが、
追加費用の請求が有る事も。」と説明している。

海外旅行中のツアー客に追加料金の請求トラブル

 破産した直後も海外渡航中のツアー旅行客は
3000人弱居ると、27日に破産申請手続きに入った
「 てるみくらぶ 」の記者会見の席上で
破産管財人の土岐弁護士は述べていた。

その席上、山田千賀子代表取締役は
「 既に旅行中の、お客様に対しましては
現地スタッフと共に全力でサポートさせて頂く 」
と、しながらも現地のホテルなどへ
てるみくらぶ側から支払いが出来ていないことから
「 追加費用 」を請求されるトラブルが28日、
観光庁( 国土交通省 )へ報告されている。

ハワイのホテルに滞在している旅行中の、
お客に対する「 2重払い請求 」のトラブルに対し、
国土交通省,観光庁は渡航客の安全の確保を理由に
「 追加料金の請求には応じて下さい 」と呼びかけ、
「 日本からの送金方法が分からない場合は
現地の日本大使館や領事館に聞いて下さい。」
とアナウンスしている。

 …だけど、ここで観光庁に申し上げたいのは
こういった不測の事態で本当に渡航客の安全を
第一に考えるのだったら何の落ち度も無い
旅行中の被害者に向って「 あんたたちだけで対処してね! 」
と言うんじゃ無しに支払い能力の無い、
てるみくらぶに変わって日本の行政機関が
率先して追加料金を建て替えるとか、
すべきでは無いのかな?と率直に思った次第。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toysrus/”]

タレントの矢部みほ氏も被害を告白

 芸能人の矢部美穂氏【 40 】も
今回の「 てるもくらぶ 」破綻に伴う
被害者の1人である。

タレントの矢部みほ氏は29日放送の
テレビ番組に出演し、自身も今回の騒動
「 てるみくらぶ破綻 」の被害者であると告白。

友達と3泊4日で渡航する韓国旅行の為に
4万5,000円を支払ったが、カードでは駄目で
現金で支払わされたのだという。

しかし問い合わせ番号には繋がらず、
かなり「 おかんむり 」の、ご様子で
矢部氏は次の様にコメントしている。

( 以下「 YAHOOニュース 」から引用 )↓

「 私は4万5,000円ですから、返ってきても
450円ぐらい?…そんなの、いらない!
それで済む話じゃない!! 」

( 引用ココまで )↑

また今回の破たん騒動は、むろん
タレントの矢部氏のみで無く
他の旅行客にも大勢の被害が及んでいる。

 ある男性は今月の21日になって、「 会社から
『 すぐに入金しないと予約をキャンセルするおそれがある 』
と言われ、24万円を現金で支払ってしまった。」と話した。

また別の男性利用客は先週、東南アジアへの旅行を
申し込んだが「 以前に1度利用した事があり
極端に安いと思ったが、まさかこんな事態に
陥るとは夢にも思わなかった。」とコメントした。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/harenohi/”]

 元は「 卸業 」からスタートした山田千賀子氏が
代表取締役を務める旅行会社「 てるみくらぶ 」は、
旅行代理店の事業が波に乗った時に、
卸業からは撤退している。

だが、27日に東京地方裁判所に申請手続きを出した、
てるみくらぶが実質的に倒産した現在、
関連旅行会社の「 株式会社自由自在 」も
営業を停止している状況なのである。

JATAからの保険金1億2,000円を
9万人の旅行客( 債権者 )で割ると
1人当たりの返金額は1,333円である…

3月の記者会見場では「 女の涙 」を見せた
山田千賀子社長だが、いくら泣いてみせたところで
旅行者が失った支払い済みの代金は帰ってこない。

山田千賀子社長が詐欺容疑で逮捕!

 2017年の11月8日に、てるみくらぶ代表の
山田千賀子社長と元経理担当の責任者が
詐欺容疑で警視庁に逮捕された。↓

金融機関から融資を得る目的で、三井住友銀行に対して
虚偽の決算書類を作成し提出したことで
2億円を、だまし取った疑い。

( 以下「 てるみくらぶ山田千賀子社長らを逮捕 」から引用 )↓

逮捕容疑は、2人で共謀し経営状態が良好であるように
見せかけた決算書類を数回にわたり三井住友銀行に提出。

融資名目で約2億円をだまし取ったとしている。

( 引用ココまで・出典:産経ニュース )↑

よほど、経営状況が苦しかったうえに
IATA( イアタ )への支払い期限が迫っていて、
手段を選んではいられなかったのではないか。

イアタへの支払いが滞ると航空券の
発見停止のペナルティが課せられ、実質的に
てるみくらぶが破綻すると分かった上での
行いだったものと思われる。

[blogcard url=”https://takenori.info/blog/visa/”]

“てるみくらぶが返金出来ない理由はなぜなのか” への2件のフィードバック

  1. 田中秀子 より:

    韓国、ハワイの、お金返して下さい

    • 小松 毅鑑 より:

       田中秀子さま、心中お察し余りあります。

      まさかの突然の破産劇で、顧客層の方々は
      まさに寝耳に水の状態だったかと思われます。

      たしかに一番、責任重大なのは「 てるみクラブ 」
      なのは間違いないですが、客席空きが出ないように
      航空業界ぜんたいが、飛行機全体をコンパクトに設計し
      始めた辺りから、おこぼれの空席で収益を上げていた
      てるみくらぶの経営が傾いていったという流れですね。

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