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長年に渡って地元住民に愛され続けてきた九州の
イオン上峰店【 佐賀県三養基郡上峰町大字坊所1551-1 】
が、2019年2月28日で閉店すると正式に発表が有った。↓
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【 当記事ページの目次 】
大型商業施設イオン上峰店の前身であるサティ上峰店が、
開店したのが1995年3月で、かれこれ23年前になる。
ニュースサイトで報じられている、イオン上峰店の
閉店理由は単純に「 儲からなくなったから 」という。
「 イオン九州の本社サイドが収益が上がらない店を
閉じるドライな判断をするのは、
商売である以上仕方ない。」
上記引用の理由は、ごもっともで商売が
順調に儲かっていたら、閉店する選択肢はない。
まさに仲の良い夫婦が自分たちの意志では
決して離婚しない理由と一緒の理屈である。
では、収益の悪化以外に何か上峰店を
閉店せざるを得ない理由は有るのだろうか?
イオン九州は上峰店の売上高の推移は明らかにしていないが、
「 顧客のニーズが多様化し、現在の店舗構成では
対応できなくなっていた。建物の老朽化に加え、
近隣に競合店ができるなど商業環境の変化も要因 」
と撤退の理由を説明した。
上記の引用で大体、イオン上峰店の閉店理由が
出揃った感が有るので、以下に要点を整理したい。↓
イオン上峰店の閉店には以上の、7つの理由が当てはまる。
10年ひと昔と言うが、まさにひと昔前はイオンの様な
大型ショッピングモールが、それまで地域に密着してきた
「 商店街 」を、脅かす存在だった。
大型商業施設の躍進で、閉店を余儀なくされた
店ばかりになり、「 シャッター商店街 」などと
言われてから久しいが今度は大型店舗が閉店に。
ちなみに競合店は、隣に出来たドラッグ&フレッシュTRIAL
の様なリアル店舗のみでなく、楽天やamazonなどの
ネット通販もライバル店であるのは言うまでもない。
基本的にインターネット上でイオン上峰店のみの
売上高は公開されていないが、イオン・グループ
全体の売上高は公開されている。↓
[blogcard url=”https://www.aeon.info/ir/finance/highlight.html”]
結論から言って、イオングループ全体の
売上高は、増収増益との報告内容だが
それでも苦しい経営が続いている状態。↓
4月11日、イオンは2018年2月期決算を発表した。
売上高にあたる営業収益が前年比2.2%増の
8兆3900億円、本業の儲けを示す営業利益は
13.8%増の2102億円と増収増益だった。長年の懸案である主力の総合スーパー( GMS )
事業の収益性が依然、厳しい状況にあるためだ。
上の引用にはプラスαが有って、2015年には
再建を目指すダイエーを完全子会社化してPBなどの
構築を試みているが、なかなか上手く行っていない。
イオングループ全体で見ても、キャッシュが
じゃぶじゃぶといった利益体質ではないGMS事業
( スーパー小売部門 )という状況だ。
おそらくでは、あるがイオングループの
店舗の中でもイオン上峰店の業績は芳しくないのだろう。
なぜ、イオン上峰店の売上高が減少していると
言えるのかと申せば、客足が遠のいている
厳しい現状があるからに他ならない。
実に単純な話しでは有るが、店にお客さんが
来ないと商品が売れないのはイオン上峰店の様な、
リアル店舗でもネット通販でも同じだ。
では、イオン上峰店の実際の客足の数は
どの様な状態であったのだろうか?
2018年現在、レストラン街は全面閉鎖されているほか、
近年は一部内装も傷んでおり、とくに3階はフロア全体で
客が僅か数人という状況も少なくなかった。
客足が大幅に減少した主な理由として、
ツイッター民は「 真隣りに建ったトライアルに
客足を奪われた 」とツイートする。
たしかに、全国に221店舗を構えるトライアルは
イオン上峰店の目と鼻の先に有るのは事実だ。↓
しかし、イオン上峰店が無くなったら生活に
困ると地元住民が言うだけ有って店の規模がまるで違う。
だが、客足が減った理由がライバル店に
有るのは間違いのない原因だと思われる。
【イオン上峰店、2019年2月28日閉店】https://t.co/43TDiC33J2
旧・上峰サティ。
かつてはマイカル九州旗艦店で、筑後・佐賀の地域一番店だった。
近年、上層階には客数人という事さえも。 pic.twitter.com/ag7UTTmpEK— 都市商業研究所(都商研) (@toshouken) 2018年5月22日
そして、イオン上峰店に重くのしかかる老朽化の問題。
しかし、1995年の開業からまだ、28年しか経ってないのに
そんなに建物はボロボロな状態なのか?
木造建築なら、いざ知らずどう考えても
鉄筋コンクリート造のイオン上峰店の、
耐用年数は何年くらいなのだろうか?
不肖この私めは建築士ではないので、
詳しくは知らないが、大型商業施設の
構造種別となると、だいたい以下の3種だ。↓
建築構造名 | より詳細な名称 | 耐用年数 |
---|---|---|
SRC造 | 鉄骨鉄筋コンクリート構造 | 47年 |
RC造 | 鉄筋コンクリート構造 | 47年 |
S造 | 鉄骨造 | 34年 |
私めは、イオン上峰店の設計図を直に
見たわけではないので、詳しい構造は知らない。
だが、おおよそのショッピングモールは
上記の構造種別を混ぜて建築されている様だ。
となると寿命は、まだまだ先のはずだが
きっとリフォームなどの補修費用が、かさむ
問題も出てくるのだろう。
イオン上峰店は閉店後、地元の上峰町が買い上げて
営業を続ける計画があるというが、どうなるのか?
一昔前は、大型ショッピングモールは作れば
客が入った時代だったが今は通用しなくなってしまった。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/toilet-roll/”]
ここで、思い出されるのが平家物語の「 祇園精舎 」の詩の内容である。
「 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を現す 」
勢いのある者も必ず衰える時が来る、
という意味だが、まさにイオン上峰店に
限らず大型商業施設、全般に当てはまる。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/7-11/”]
しかしイオン上峰店には、ぜひともまた
鮮やかな花を咲かせて貰いたいものである。
なお、従業員148名の再雇用先は他店への
移動などで、しっかりと確保されているという。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/yamato/”]
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95年からなら今年で23年ですね
あ様、鋭い御指摘を賜り恐悦至極に存じます。
ご指摘の誤記がありました当該箇所は修正を
させて頂きました。
ありがとうございました。m(_ _)m