2020年の台風8号バ・ヴィ[ bavi ]が、8月22日の午前9時に発生した!
当記事を読むことで、これからの米軍JTWCおよびヨーロッパECMWF、日本の気象庁が予報する8号の進路予想を知ることが出来る。
【 本稿の記事ページの目次 】
非常に強い台風8号の米軍の進路予想図
上の米軍JTWCの衛星画像は令和2年8月26日の午前1時45分現在の状況だ。
8号バービーの強さの変化と日時の推移の一覧は以下に、まとめた。↓
- 8月22日/午前9時:17.99m/s( 発生 )
- 午後9時:23.13m/s( 弱い )
- 23日/午前9時:28.27m/s
- 午後9時:30.84m/s
- 24日/午前9時:35.98m/s( 強い )
- 25日/午前9時:48.83m/s( 非常に強い )
- 26日/午前9時:53.97m/s( ほぼ猛烈な )
- 27日/午前9時:41.12m/sに減衰( 強い )
22日の午前9時の時点の、台風8号の座標位置は北緯23.5°N、東経が122.7°Eとなる。
先島諸島の石垣島の西端から、172.72km( 107.32マイル )南西の海上、台湾からは119.91km( 74.51マイル )東の位置にある。↓
活発な対流活動円の熱帯撹乱90Wは赤色で、24時間以内に台風に発達する可能性は極めて高かかったが案の定だった。
8号2020の卵となる熱帯低気圧( TD )の前身となる活発な対流活動円の90Wがフィリピン・ルソン島の北側の海上に発生して北進していたが、これが台風に変わった。
JTWC進路予想図では、27日の午前9時ごろには強い勢力のまま韓国に上陸して縦断する見通しになる。
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米軍JTWCテキスト警告文の3回目の内容
米軍JTWCが公開した3回目の警告文は以下の通り。↓
注目すべきは、1章で示した進路予想図で九州地方に最接近する26日の午前9時の強さだ。
最大風速が「 毎秒53.97m( メートル )/s( 秒 ) 」と「 非常に強い 」と「 猛烈な 」階級の境目の数値にまで成長する見通しに、なっている。
また、24日の午前9時の時点で沖縄県に216.6キロの位置に最接近するが最大風速は、すでに毎秒35.98m/sと「 強い 」台風に発達している。
移動の方角は30°なので、ほぼ北北東に向かって進んでいる。
また進む速さは6ノット、約11キロなので普通の人間が走るくらいの遅いスピードだ。
ただし、22日の警告内容では日本のどこかへ上陸する予報は出ていない。
ヨーロッパ予報の気圧配置図と天気予報
次に、10日先まで予報が見れるヨーロッパ中期予報センターECMWFの気圧配置図を。↓
上の気圧配置図は、2020年8月23日~26日の午後9時( JST換算 )時点の予想だ。
最も強い勢力に発達する26日の午後9時時点の気圧配置図の8号の位置は、北緯34.06°N、東経127.18°Eとなる。↓
「 日本の本土とつながった最西端の道 」の長崎県平戸市野子町の西端から223.24km( 138.71マイル )北西の東シナ海の海上に来る予想。
以下の画像は、ヨーロッパECMWFの気象データを元に生成された自動更新機能付きのWindyだが、週間天気予報も見れる。↓
気象庁の予報図で台風8号は朝鮮半島へ
気象庁公式HP「 台風経路図/台風第8号 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/2008.html ]を、「 瓦版茨城 」のブログ運営者が加工して作成。
急速に発達しているのは事実だが予報円が大きくなるのは、あくまでも「 進路予想のブレ幅 」の大きさを示すもので、台風その物の大きさの予想値じゃない。
日時ごとの最大風速の強さの変化は、以下の一覧になる。↓
- 8月23日:午前6時~午後6時:30m/s
- 24日:午後3時:35m/s:強い勢力
- 25日:午後3時:40m/s:強い
- 26日:午後3時:45m/s:非常に強い
- 27日:午後3時:25m/s:減衰
気象庁の最新情報でも米軍JTWC同様に、台風8号は北上した後に朝鮮半島へ上陸する経路図を描いている。
心配なのは、26日の午後3時に九州地方の西の東シナ海を北上時に「 非常に強い 」勢力にまで発達する予報だ。
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発生は22日の午前9時とウェザーニュース
ウェザーニュース社の動画では、先島諸島付近にある熱帯低気圧が発達しながら北上して、8月22日の夜に台風8号に発達すると予報していた。
しかし、お昼には「 22日の午前9時に台風9号が発生した 」と、気象庁よりも速い最新情報を速報で伝えている。
【熱帯低気圧情報】
8月21日(金)21時現在、沖縄の南で熱帯低気圧が発達中です。気象庁はこの熱帯低気圧について、24時間以内に台風に発達する見込みとの情報を発表しました。
明日から沖縄に接近する見込みです。次に台風ができると「台風8号」になります。https://t.co/Ibbyj3RE6C pic.twitter.com/ZRQkja5Dh5— ウェザーニュース (@wni_jp) August 21, 2020
24日( 月曜日 )の午後9時には、沖縄県の北西の東シナ海に、26日の水曜日には九州地方の西部に移動していると予報している。↓
- 進行方向
- 8月24日の午後9時/東北東
- 8月26日の午後9時/北
- 進行の速さ
- 24日/10Km
- 26日/同上
- 中心気圧( ヘクトパスカル )
- 24日:980hpa
- 26日:955hpa
- 最大風速
- 24日:30m/s
- 26日:40m/s( 強い勢力 )
- 最大瞬間風速
- 24日:45m/s
- 26日:60m/s
特に8月26日の午後9時には「 強い勢力の台風 」に発達しているので、ご注意いただきたい。
台風8号バ・ヴィの名前の意味は山脈
台風8号バ・ヴィ[ bavi ]の名前の意味は、「 ベトナム北部の山の名前 」だ。
国際機関である台風委員会には70番目に登録されているが、命名国はベトナムである。
ちなみに、気象庁の表記では「 バービー 」となっている。
タンビエンソン・タン( も息子Tinhとして知られている )は、ベトナムの伝説の中の文字です。
民間信仰によると、この神はバビ山脈( つまりタンビエン山 )を統治しています。
ベトナムの民俗意識において、タンヴィエンソンタンは、無限の富の源を生み出すための取り組みと自然災害や洪水との闘いにおけるコミュニティの偉大で永遠の可能性を表す聖人です。
ベトナムの四不滅の聖人のうちの一人が、「 タンビエンソン・タン 」台風8号の名前になったバビ山脈( Dãy núi Ba Vì )を統治しているという。
バ・ヴィ山脈は実際にベトナムにあるので、その場所をGoogleマップで以下に表示させる。↓
2019年の台風8号はいつごろ発生した?
気象庁公式HP「 台風経路図/第8号【 上陸 】」[ https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/route_map/bstv2019.html ]を、「 瓦版茨城 」のブログ運営者が加工して作成。
2019年の台風8号フランシスコのたまごは、8月1日の午前9時に熱帯低気圧として発生した。
その後、九州地方を北海道を横断してから、11日の午後9時にベーリング海の南の海上で消滅した。
2020年は、8月19日の時点で、まだ発生していないので、2019年よりは遅いペースだ。