クレプトマニア窃盗症の治療法と原因は？

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　女子マラソン元日本代表選手の原裕美子被告
【 36 】の万引きに拠る窃盗罪の裁判で、
執行猶予期間中の再犯だったが、3日の
地裁判決では、情状酌量が量られたのか
懲役1年、保護観察付きの執行猶予4年の
温情判決を言い渡した。

窃盗症クレプトマニアの治療方法は？

　原裕美子被告が会見で涙ながらに
自身の罪を悔いていたが！？

FRIDAYデジタルでは2018年11月にも、
直接インタビュー記事を配信しているが、
原裕美子被告自身が「 私は窃盗症です 」
などとは一言も話していない。

しかしながら実は、原裕美子被告の今回の
裁判では2回目の窃盗罪の逮捕歴となる。↓

原裕美子被告は「 窃盗症クレプトマニア 」で
有ると言われているが、商品などの物を盗む事で
得られる利益が目的ではなく、むしろ万引きを
行なうこと自体が目的となる窃盗癖だと定義される。

つまり精神的な病が窃盗症であると言う事になる。

では効果的な治療方法としては、どうすれば良い？

「 キーワードは自立です。

クレプトマニアに限らず依存症一般の
回復の定義は人間的成長だと言われています。

最初は病気の回復が成長することと言われても、
正直、よく分かりませんでした。

しかし、今、すごくその意味が分かります。

ストレスを感じた時に、万引きに逃げるとか、
むしゃむしゃ食べて吐くという解決法から、
適切な方法で怒りや悲しい気持ちを相手に伝えたり、
適切な方法でストレスを解消する術を身につけ、
自立する 」（ 林大悟弁護士 ）

林大悟弁護士は、原裕美子被告の今回の
裁判を担当した弁護人を、された方である。

つまり、窃盗症の治療の鍵は「 自立すること 」
だと語られているが、まさにこの通りだろう。

冒頭に貼らせて頂いた動画でも原裕美子氏は
話しているが「 万引きをして捕まったら楽になる 」
というは、まさに依存性いがいの何者でもない。

では、医療専門家は窃盗症クレプトマニアに
対する効果的な治療法を提唱しているのだろうか？

「 洞察指向的精神療法 」や精神分析が
有効だとされていますが、これには
患者さんの自発性が必要です。

窃盗症について、罪の意識や恥ずかしさを
感じる患者さんは、行動を変えたいという
動機が強いため有効ですが、そうでない場合は、
そもそも治療を受けたがらないかもしれません。

また、抗うつ薬「 ◯◯◯◯ 」が有効なこともあります。

他にも三環系抗うつ薬、電気けいれん療法
が有効であると報告されています。

上記引用で抗うつ薬の名前はアドセンスの
規約に触れるので敢えて伏せ字にしてある。

つまり、ハートクリニックの所見では、
窃盗症クレプトマニアの治療方法は以下の
4つが該当するという事になる。↓

洞察的指向精神療法という治療方法は、
良く分からないが、いずれにしても自分ひとりでは
無理なので、専門の医療機関で受診される様に。

人間の心は1人1人違うので、なかなか1つの
型に、当てはめる事は出来ないと思う。

原裕美子氏は4度目の正直になるのか？

窃盗症クレプトマニアの原因とは？

　いわゆる窃盗団の様に、明らかな経済的な利益の
ために盗みを繰り返す人間には、当てはまらない。

不肖この私めが私淑（ ししゅく ）してやまない、
社会心理学者の加藤諦三先生【 80 】は、どう見るか？

加藤諦三先生は、今でもラジオ日本放送の
「 テレフォン人生相談 」でパーソナリティを
精力的に務めておられる。

そんな加藤先生は「 万引きを繰り返す人は寂しいから 」
だと、窃盗癖を持つ人間の心理状態を分析した。

スキーの能力や、お店でのお金にあたるのが自立心である。

本稿の1章でも、説明させて頂いた
「 窃盗症を治療する契機は自立心である 」
の自立心に当たるのが、スキー場で上手く滑る
ための技術や、お店で商品を購入するための
お金の役割を果たす、と言っているのである。

では、前章でも引用した医療法人社団
ハートクリニックが提唱する窃盗症
クレプトマニアの原因は何が挙げられるのか？

心理社会的因子
大切な人との別れなど、厳しいストレスが
原因になると考えられています。
また、フロイトは、母子関係に
関連していると述べました。
子どもが母親の財布から初めて盗むことは、
すべての盗みが母子同一性に基づいている
という考え方です。

生物学的因子
脳疾患と精神遅滞が窃盗症と
関係があるとされています。
主な神経学的徴候として、大脳皮質の萎縮と、
側脳室の拡大があげられます。
脳内伝達物質「 モノアミン 」の代謝における
障害、特にセロトニンの障害が
関係していると仮定されています。

家族的・遺伝的因子
窃盗症のある人の第一度親族（ 両親、兄弟、姉妹
または子ども ）は、
7％が強迫性障害だったとする報告があります。
加えて、その家族の中に気分障害が
高率に見られるとも報告されています。

窃盗症の原因として3つの因子が
挙げられるが、改めて以下に箇条書きでまとめた。↓

つまり、窃盗症クレプトマニアの患者の
発症原因としては、強い精神的な外的ストレスと
脳内神経物質の異常分泌、そして家族・親族内に
強迫性障害や気分障害を持つ人間がいる事。

なるほど、原裕美子被告に関しても摂食障害や
式まで挙げた後の婚約破棄（ 民事で和解 ）など
心的ストレスも、相当あったものと思われる。

だが、すべての仮説が正解ではないだろう。

ちなみに「 強迫性障害 」とは、頭では分かっているが
何度も何度も同じ行動を繰り返す心的状態を指す。

例えば、潔癖症などに見られる様な何度も
何度も手を洗い直す行為も強迫性障害だ。

高齢者に多い窃盗事例に見る深層心理とは

　経済的に困窮したので万引きをしてしまった
というのなら、この限りではないが最近は
高齢者や、お年寄りの窃盗が増えているという。

昨日のアベプラで窃盗症のことをやってたけど、その心理状態になった経験のない人ががあれやこれや言ってもなかなか理解できないと思うよ。ああいうのは物凄いストレスがかかった時に発症するもので、依存症の一種だから本人が行為をやめたいと考えていても一人の力では難しい。#アベプラ

— QUEEN (@oralexplosion)2018年12月4日

孤独な高齢者が、窃盗の罪を犯してしまうのだと
理解すれば加藤諦三先生が、おっしゃったように
「 万引きは寂しさから 」という説明も納得が行く。

「窃盗症」、ついったで調べたら厳しい意見が多くて精神疾患には厳しい世論なんだなあって思いました、甘ったれてるわけでも言い訳してるわけでもないと思うけど

— 馨瑠 (@xHD4YhkRFImIhtB) 2018年12月3日

むろん、「 窃盗症という心の病気だから万引きは許される 」
なんて事にはならないが、ツイッター民の意見は
比較的、優しいツイートを中心に掲載した。

窃盗症を理解する＝万引きを許すって事では無いし、もう少し寛容になってあげてほしい。判決も出たあとにTVで顔を晒して発言する勇気を少しは認めてあげてほしいなーそのことが治療につながるのではないかなと思う。#スッキリ

— アポロン (@3DEtCkQCY14Vzxd) 2018年12月4日

確かに「 ゴメンで済んだら警察いらない 」のは
事実だが、保護観察付きの執行猶予ながらも
原裕美子氏は、十分に罪の裁きは受けていよう。

よく「 走れるひとは強い人 」だと言われる。

原裕美子氏の犯した窃盗症は犯罪だが、決して
悪意が感じられる窃盗では、ない様に感じる。

原裕美子氏に、二度と同じ過ちを犯して欲しくはない。