ホルムズ海峡で攻撃されたタンカー船の国華産業株式会社とは?

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ホルムズ海峡で攻撃されたタンカー船の国華産業株式会社とは?

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kokuka-sangyo

 令和元年6月13日の午前11時45分ごろ、日本の
国華産業株式会社【 東京都千代田区内幸町1丁目1番7号
日比谷U-1ビル6F 】が運用する1万9,349トンのタンカー船、
Kokuka Courageous 」号が、何者かに魚雷攻撃された。

ホルムズ海峡で攻撃されたタンカー船の国華産業株式会社とは

 国華産業が運用するタンカー船は、オマーン湾を
航行していたというが、魚雷ではなく、
機雷による襲撃を受けたとされる。↓

日本の国華産業が運用するタンカー船の他に、
もう1隻が攻撃を受けている船が、Marshall Islandsの
下で操業しているFront Altair号であったと報じられた。

Front Altair号は7万5,000トンの
石油化学原料であるナフサを運んでいたと報じられ、
こちらのタンカー船は沈没したとの報道だ。

いずれにしても、2隻の乗組員44人は、
近くを航行していた、Coastal Ace船と
イランの捜索救助隊に拠って救出され、
全員無事だというので不幸中の幸いか。

では、攻撃されたパナマ国籍の船で、
Kokuka Courageous号を運用している国華産業株式会社とは
一体どの様な企業体なのか?

国華産業株式会社 」より引用↓

事業内容:
同社は化学製品の海上輸送事業を展開しています。
( 1 )海上運送業
( 2 )船舶代理店業
( 3 )貨物利用運送業
( 4 )商事業

主要輸送品目:アクリロニトリル( AN )、
アセトン、液化アンモニア( LAG )、
エタノール、エチレングリコール( EG )、
塩酸、過酸化水素水、苛性ソーダ、可塑剤
( DOP、DINP他 )、キシレン、キュメン、
黒油( A重油 )、酢酸、酢酸ビニルモノマー
( VAM )、ジメチルホルムアミド( DMF )
硝酸、スチレンモノマー( SM )、石炭、
トルエン、二塩化エチレン( EDC )、
二硫化炭素、ネオペンチルグリコール( NPG )など

【 引用ここまで↑出典:パーソナルキャリア 】

倉庫および運輸業を営む国華産業株式会社は、
三菱ガス化学グループの東証一部上場企業
だ。

会社・団体情報 」より引用↓

わが社は設立以来、内航船オペレーターとして
苛性ソーダ等の無機薬品輸送、石炭等の
貨物輸送に携わって参りました。

近年は本格的に外航事業へ進出し、その拡充を図っておりますが、
内外航共に船舶の安全運航及び環境保護の確保を
最重要事項と考え、国際安全管理コードに準拠した設備保全、
運航管理の充実に日々努めております。

今後とも国内外の荷主様に信頼いただける
良質のサービスを提供してゆく所存であります。

【 引用ここまで↑出典:三菱グループホームページ 】

Wiki情報が掲載されていない国華産業株式会社だが、
設立は1947年3月で資本金は、1億円、
従業員数は99人である。

また、法人番号は5010001135302。

まとめると、国華産業株式会社とは三菱化学の
化学薬品を運ぶ海上運送および倉庫会社
である。

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中東で襲撃された国華産業株式会社のタンカー船の画像

 日本でも、ANNがタンカー船襲撃のニュースを報じている。

国華産業株式会社が運用する「 Kokuka Courageous 」号
の画像も海外のニュースサイトで公開されている。

ホルムズ海峡付近をターゲットとするタンカーの中の日本船 」より引用↓

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2019年6月13日に日本企業の国華産業で攻撃された日本のタンカー

【 引用ここまで↑出典:Kyodo News・共同通信社 】

国華産業株式会社が運用するタンカー船は、
船体の上が黒色で下部が赤色のツートンカラーだ。

攻撃の疑いで2人の石油タンカーが損傷し乗組員はオマーン湾で避難した 」より引用↓

kokuka-sangyo

【 引用ここまで↑出典:euronews. 】

いずれにしても、魚雷で攻撃されて当たったと
報じられているが国華産業以外の船、Front Altair号が
沈没した中で、Kokuka Courageous号は現在、海上に
漂流しているとのことで、海に沈んではいないようだ。

現状は2度に渡る攻撃で、タンカー船のエンジンに近い部分が被弾、
外板が貫通し火事になっていると報じられている。

片田豊社長は、「 その後、米軍の支援で本船に船員が
再乗船し現在は安定している、沈没の可能性もなく貨物の
損傷もない 」と、14日の記者会見で語っている。

乗組員の1人が軽微な怪我をしたとの報告は
受けているが会社が本船と直接、連絡を取り合う
ことは、ないとも話した。

本船の乗組員が、飛来物である機雷が飛んできたと
甲板上で目視しているが、飛んできた方角は不明だ。

1発目は燃料タンクに近い部分に当たり、2発目は
船のセンター部分に着弾しているが、2発とも船体の
上部の黒い塗装の部分に被弾しているので、
魚雷ではなく「 機雷 」であると説明している。

被弾した船は国華産業株式会社がオマーン湾周辺で
3隻ある内では1番、小さいサイズの輸送船であるという。

しかし、どこの誰が何のために2隻のタンカー船を
襲撃したのかなどの詳しい情報は入ってきていない。

国華産業株式会社の前身はカネタツ海運合資会社だった

 国華産業株式会社の設立は1947年だが、
その前身は、「 カネタツ海運合資会社 」で、
昭和3( 1928 )年に創業されている。

鈴木商店ゆかりのカネタツ海運を源流とする国華産業 」より引用↓

帝国人造絹糸( 現・帝人 )船舶部を母胎に
昭和22( 1947 )年、梶山増吉によって創業された
「 国華産業海運( 現・国華産業 )」は、
「 カネタツ海運 」を源流とする海運会社です。

鈴木商店時代に海運事業に携わっていた梶山の経験、
ノウハウを生かし 昭和3( 1928 )年、
「 カネタツ海運合資会社 」が設立され、
鈴木時代から繋がりのある大日本人造肥料
( 現・日産化学 )が輸入する燐鉱石輸送業務を
中心に海運事業に乗り出しました。

【 引用ここまで↑出典:鈴木商店記念館 】

つまり、国華産業株式会社の前身は
1928年に創業された海運合資会社だったのである。

カネタツ海運合資会社は、終戦後に解散したが、
その後に現在の国華産業株式会社が設立された。

さて、そんな国華産業株式会社の
片田豊社長は「 なぜ弊社のタンカー船が襲撃されたのか 」
とコメントされているが、なにか目的が有ったのだろうか?

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国華産業株式会社のタンカー船が攻撃された理由はなぜ?

 安倍晋三首相【 64 】はイランを訪問し、令和元年の
6月13日の午前にハサン・ロウハーニー大統領【 70 】と
会談し、午後には最高指導者のアリー・ハーメネイー氏
【 80 】とも会談し中東と日本との和平について話した。

日本の国華産業株式会社が運航するタンカー船が
何者かに拠って魚雷で攻撃された日時は、まさに
安倍首相とイランのロウハニ大統領と、
ハーメニー氏との会談の間と重なる。

この絶妙すぎるタイミングは、日本とイランとの
首脳会談に対するテロ行為とも受け取れるが?

イランのハメネイ師「 核兵器製造せず 」安倍首相会談、緊張緩和促すも米と対話否定 」より引用↓

【 テヘラン時事 】安倍晋三首相は13日午前( 日本時間同日午後 )、
日本の首相として初めてイランの最高指導者ハメネイ師と会談し、
中東地域の緊張緩和に向けて協議した。

ハメネイ師は「 核兵器を製造も保有も使用もしない。その意図はない 」
と述べ、核合意を維持する従来の立場を改めて強調した。

首相は対立が深まる米国との話し合いを促したが、ハメネイ師は
ツイッターでトランプ米大統領を厳しく批判し、対話を否定した。

【 引用ここまで↑出典:JIJI.COM 時事通信社 】

国華産業株式会社への攻撃は、なにか政治的な
意図を含むメッセージが含まれているのか?

安倍首相もロウハニ大統領も、「 戦争は望んでいない 」
とのメッセージを発表し、イラン最高指導者のハメネイ師も
「 核兵器を製造も保有も使用もしない 」と言及した。

所で、タンカー船を攻撃した犯人グループからの
政治的な犯行声明は、まだ報道されていない。

国華産業株式会社のタンカー船が襲撃された場所はどこ?

 国華産業株式会社のタンカー船が攻撃された
場所は、アラブ首長国連邦首長国近くのオマーン湾付近で
ホルムズ海峡の辺りであったとされる。

euronews.社が公開しているタンカー船が
魚雷攻撃を受けた場所のマップは以下になる。↓

襲撃を受けた船の場所は、フジャイラから約70海里
( 129.64キロ )、イランから約14海里( 25.928キロ )
の位置だったと報じられている。

14日になり、国華産業株式会社の片田豊社長が
記者会見を開き、襲撃された時の詳細情報を語った。

2万5,000トンのメタノールを積んでいるが、
他の船に積み替え作業をする予定だ。

また今回、攻撃を受けたサウジアラビア海域は
通らざるを得ない航海ルートの生命線であるから
今後も、ルートの変更は考えていないという。

それにしても見えてこないのが、何者に拠る攻撃で
何の目的が有って国華産業のタンカー船を
含む輸送船に魚雷攻撃を仕掛けたのか?

国華産業のタンカー船Kokuka Courageous号には、
メタノールが積まれており、もう一方の輸送船である
Front Altair号は7万5,000トンの石油化学原料である
ナフサを積載して運んでいたという。

はたして、日本のイランとの首脳会談とタンカー船への
魚雷攻撃は、何らかの関係が有るのだろうか?

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