2020年の台風16号ナンカーが、10月12日の午後3時に発生してベトナムのある西の方角へ進んでいる。
【 本稿の記事ページの目次 】
ヨーロッパECMWFで16号たまご発生は?
上の画像はヨーロッパ中期予報センターECMWFが発行している、2020年10月16日の午後9時の東南アジア及びインドネシア地域( 850hPaの平均海面気圧と風速 )だ。
10月に入ってから、初旬にサイトをリニューアルされていて、しばらくは挙動が安定しなかったが、ようやく落ち着いてきた。
さらに進路予想と気圧配置図をクリックすると、その場所のENSgramなど選択可能な気象データおよび座標が表示されるように。
そこで見ていくと北緯が14.69°N、東経が114.17°となっているので、Googleマップで表示する。↓
つまり、16日の午後9時時点の台風16号たまごらしき台風16号が発生したと仮定した位置は、沖縄県糸満市の南端から1,889.61km( 1,174.15マイル )南西の南シナ海の海上にある。
等圧線も一定の狭さがあり、表示色も台風の規定値である最大風速17m/sを超えているので警戒されたい。
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Windy10月17日の午後1時の予報で卵が
次に前章のヨーロッパ中期予報センターの気象データを基に生成されるWindyの画像を。↓
10月17日の土曜日の午後1時の画像は、中心気圧が979hpaとなっている。
さらに周辺の最大風速も計測すると、台風の既定値である17m/sを超えている。
移動は、フィリピンから西の方角へ進み、ベトナムに上陸する寸前の位置にある。
むろん単なる予報なので、この先は目まぐるしく変わる可能性があるが。
気象庁の予報で台風16号はベトナム上陸
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/台風第16号 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/2016.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁の最新情報では、10月14日から15日にかけて台風16号がベトナムに上陸している予報。
さらに、10月14日21時45分の発表で、14日の午後9時には熱帯低気圧に衰退している。
気象庁公式ホームページ「 天気図( 実況・予想 )/アジア太平洋域/10月12日21:00 」[ https://www.jma.go.jp/jp/g3/asia_c.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁の12日の午後9時の予報でも、やはりヨーロッパ中期予報センターやWindyと同じ南シナ海の位置にTD( トロピカル・ディプレッション )なる熱帯低気圧が見える。
ちなみに気象庁は熱帯低気圧の事を、俗語である「 台風のたまご 」とは言わない。
米軍JTWCの進路予想図もベトナムに上陸
次に米軍JTWCの2020年10月14日の進路予想図を。
台風16号の進路予想図は、ベトナムのハノイに向けて西進しているので日本への直接的な影響はない。
すでに消滅した台風15号は南シナ海の、もう少し南側を西に進んでベトナムに上陸している。
ちなみに昨年の2019年に台風16号ペイパーの、たまごなる熱帯低気圧が発生したのは、9月13日の午前3時だった。
そして、17日の午後3時に消滅した。
台風16号ナンカーの意味は果物の名前
78マレーシアNangkaナンカー果物の名前
なんか、16号ナンカー[ nangka ]は、台風委員会に78番目に登録されている名前だ。
命名国はマレーシアで、意味は何かと言うと「 果物の名前 」だ。
願わくば台風16号は発生せずに日本から遠い海域で発生している15号が、2020年の「 アンカー 」走者になってくれれば良いのだが…