2021年12月12日( 日 )に気象庁より、台風22号のタマゴらしき熱帯低気圧aの発生が発表されました。
今後、24時間以内に台風に発達すると、ウェザーニュースでは発表していたが、13日の午後3時、カロリン諸島の北緯6度00分、東経140度50分において、22号ライ( rai )になった。
気になる今後の進路予想は、日本へ向かってくるのか来ないのかを徹底解説!
上の動画は不肖この私めが説明しています。
【 当記事ページの目次 】
米軍JTWCのTCFA進路予想は西北西へ進む
上図は米軍の合同台風警報センターの2021年12月12日の午前12時の衛星画像です。
赤円の96W( ウェスト )は、Tropical Cyclone Formation Alert( 熱帯低気圧形成警報 )だが、気象庁はすでに「 熱帯低気圧a 」の発生を発表している。
まだ台風22号に発達はしていないが、進路予想図は以下の通りです。↓
存在位置はカロリン諸島付近で、進路予想はフィリピンのある西北西へ向かっている。
日本へ向かって北上してこない進路予想だが、今後は予報が変わる可能性があるので油断は禁物だ。
ヨーロッパ中期予報センターの進路予想図
お次は、ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF )の進路予想を見てまいりましょう。
上の画像は、2021年12月14日の午前12時の進路予想図だ。
予想位置はフィリピンの東の海上だが、まだ勢力は弱い。
ECMWF12月16日の午前6時の進路予想図
じゃっかん発達した熱帯低気圧の等圧線が、フィリピンの東に近づいて西進している。
これは米軍JTWCの進路予想図と、ほぼ一致している。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/europa-22/”]
ECMWF12月16日の午後9時の進路予想図
12月16日の午後9時の進路予想図は、フィリピン南部のミンダナオ島に上陸しているかに見える。
勢力も強まっているが、日本の南西諸島から離れている予想なので、直接的な影響はないと思われる。
ECMWF12月18日の午前0時の進路予想図
そして、12月18日の午前0時のヨーロッパ中期予報センターの進路予想図。
すでにフィリピンを横断した台風22号ライらしき熱帯低気圧の等圧線が、南シナ海へ抜けている。
ECMWF12月18日の午前6時の進路予想図
そして、12月18日の予想位置は、さらに南シナ海を西北西に進んでいる。
その後は、勢力を弱めながら北西の方角へ進む見通しとなっている。
12月21日の午前12時には中国の海南島の東の海上に進み、消滅寸前に衰退していく予報。
気象庁が12月12日に熱帯低気圧aの発生を発表
気象庁が発表した、台風12号のタマゴらしき熱帯低気圧aの進路予想図です。
気象庁公式ホームページ「 熱帯低気圧a( 台風経路図 ) 」[ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#4/10.055/128.848/&elem=root&typhoon=TC2129&contents=typhoon ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
12月の17日の午後3時の進路予想では西進してフィリピンを横断後に、南シナ海に抜けている予報に。
予想最大風速は、40m/s( 75kt )で強い勢力に発達、維持している。
17日15時の予報
種別/台風
強さ/強い
存在地域/スル海
予報円の中心/北緯10度0分( 10.0度 )東経120度55分( 120.9度 )
進行方向、速さ/西25km/h( 13kt )
中心気圧/960hPa
中心付近の最大風速/40m/s( 75kt )
最大瞬間風速/55m/s( 105kt )
予報円の半径/700km( 390NM )
暴風警戒域/全域 850km( 470NM )
予報円の中心位置は、北緯10度0分( 10.0度 )、東経120度55分( 120.9度 )となっているので、Googleマップで以下に示す。↓
いずれにせよ日本からは遠く離れているので、直接的な影響はないものと思われる。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/mangkhut/”]
12月に台風が発生する原因は海面水温の高さ
気象庁公式ホームページ「 海面水温実況図 」[ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#4/10.055/128.848/&elem=root&typhoon=TC2129&contents=typhoon ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
上図は、12月11日の海面水温実況図だが、カロリン諸島の南のフィリピン海が高い。
マックスの30℃を示す海域のあるので台風が発生しやすい環境が整っている。
上の動画も不肖この私めが話していますが、海面水温が26.5℃以上あると台風が発生、発達しやすい条件の一つになります。
ラニーニャ現象が続いているとみられる。
今後、冬の終わりまでラニーニャ現象が続かない可能性もある( 40% )が、続く可能性の方がより高い( 60% )。
しかも2021年の今年は、ラニーニャ現象が発生していて平年よりも平均海面水温が高いので注意が必要です。
Windyの予報では12月17日にフィリピン上陸か
自動更新機能付きのWindyのGFSモードでは、12月17日の午前10時にフィリピンのビサヤ諸島に上陸する進路予想が描かれています。↓
この時期の台風の特徴は、日本列島へ北上して来ることなく、西の方角へ進む傾向があります。
日本へ向かって北上してこない理由の一つに西高東低の冬型の気圧配置が挙げられます。
今回の例に漏( も )れることなく、高気圧群バリアが日本列島をガッチリと防御しているので、台風22号が発生しても北上してこれないのです。
台風22号Raiの名前の意味はヤップ島の石の貨幣
ミクロネシア/Rai/ライ/ヤップ島の石の貨幣
台風委員会に107番目に登録されている台風22号ライ【 Rai 】の意味は、「 ヤップ島の石の貨幣 」だった。
「 具体的に、どんな形をしてるのだろう? 」と思ったら、ツイッター民が実際の画像を上げてくれていた。↓
今クソデカ〇〇シリーズが流行ってるけど、クソデカ貨幣カタログに載せるとしたらヤップ島の石貨だろうね() pic.twitter.com/LFs7MJ52Rl
— 有坂九十九 (@TsukumoA_99) June 16, 2020
南太平洋ヤップ島(ミクロネシア連邦)でお金として使われていた石の貨幣。
1000円位で流通していたそうだ。 pic.twitter.com/H9b8CCRKfy
— 中国語初心者佐々木くん (@Whironobu1) February 25, 2021
「知ってる?!日比谷公園」 #4
大きなドーナツ型の石、一体なんだと思いますか?
ヤップ島(現ミクロネシア連邦)で貨幣として使われていた「石貨」です。
現在はミクロネシアからの持ち出しが禁止されている貴重な石貨、さてどこに隠されているでしょうか。#日比谷音楽祭 #hibiyamusicfes #石貨 pic.twitter.com/iwXK4oB77Q— 日比谷音楽祭 Hibiya Music Festival (@hibiyamusicfes) March 15, 2019
貨幣博物館でヤップ島の石貨を見てきました pic.twitter.com/GLJe7F7j66
— 阪井 優|yup|オンライン型ファクタリング (@redxyz_) October 2, 2021
これはヤップ島から大正14年にきた石の貨幣 pic.twitter.com/coAdBar74U
— 堀内浄 (@horitchiats) December 10, 2021
なぜ、石の貨幣が台風の名前に選ばれたのかは分からないが、かなり大きなお金である。
とにかく2021年12月12日現在は、日本へ向かってこない進路予想の台風22号らしき熱帯低気圧の等圧線。
しかし、予報は今後もコロコロ変わるものなので、最新情報はこまめにチェックされたい。
本稿でも情報が更新され次第、随時続報でお伝えしてまいる所存。