米軍JTWC( アメリカ海軍の合同台風警報センター )の衛星画像に表示される警報円に3段階の表記がある「 低/LOW 」「 中/MIDUM 」「 高/HIGH 」の、それぞれの意味は?
【 本稿の記事ページの目次 】
米軍JTWC衛星画像で低/中/高の意味は?
「 低い 」形成の可能性は、発達が監視されている熱帯低気圧を表しますが、次の24時間以内に重大な熱帯低気圧に発達する可能性は低いです。
「 中程度の 」形成の可能性は、発達が監視されており、発達する可能性が高い熱帯低気圧を表しますが、重大な熱帯低気圧の発達は24時間を超えて発生する可能性があります。
「 高い 」形成の可能性は、開発が監視されており、24時間以内に開発が見込まれるか、開発がすでに開始されているが、警告基準がまだ満たされていないエリアを表します。
「 高 」に指定されたすべての地域には、熱帯低気圧発生警報( TCFA )が伴います。
アメリカ軍衛星画像の対流円の違いをまとめると以上の引用の通りだが、低中高いずれも「 発達の監視対象 」である。
対流撹乱( ねったいじょうらん )は、あくまでも熱帯低気圧が24時間以内に発生する可能性のある対象の活発な対流活動を監視するという意味なので、タマゴではないが台風3号は発生しているので衛星画像とは差異がある。
- LOW( 低 )黄色/発達が監視されている熱帯低気圧を表すが、24時間以内に重大な熱帯低気圧に発達する可能性は低い
- MEDIUM( 中 )オレンジ/重大な熱帯低気圧の発達は24時間を超えて発生する可能性あり
- HIGH( 高 )赤/24時間以内に開発が見込まれるか開発がすでに開始されているが警告基準がまだ満たされていないエリアあり
本来、米軍JTWCは台風の前身である熱帯低気圧が発生する前の「 熱帯撹乱( ねったいじょうらん )」が発生すると対流円として上記一覧の3段階に分けて発表する。↓
「 ABPW 」は、Abbreviated Pacific Westの略語で、台風が発生する北西太平洋地域を指す。
台風3号の発生状況について、まずは米軍JTWCの衛星画像から見ていこう。
令和2年8月1日の午後8時( JST換算 )の時点で熱帯低気圧の「 赤色の対流円HIGH/91W 」が見えるが、これが台風3号シンラコウのたまごなる、熱帯低気圧だ。
ヨーロッパECMWF6月24日の気圧配置図
次にヨーロッパ中期予報センターの6月24日の水曜日の予想気圧配置図。
上の画像では、台風は確認できない。
むろん今後は状況が変わるので随時、最新情報を更新する所存。
気気象庁の8月1日現在の最新予報でも発生
気象庁公式ホームページ「 台風経路図 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/2003.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁の1日の午後3時の時点で、すでに台風3号発生の発表がされている。
気象庁の予報でも米軍JTWCと進行方向は、ほぼ同じ方角だ。
常時更新で最新情報が見れるウィンディ
常に最新情報を更新し続けて、台風の発生状況をリアルタムで教えてくれるツールが、「 Windy 」だ。
本稿の記事は、不肖この私めが手動で更新しないと、いつまでも古い情報のままだが、ウィンディは自動更新し続けてくれるので、当ページのブックマークは必須だ。
今回は、5日先までの天気予報も見れるようにしておいた。
EARTH気流で7月14日現在の台風3号は?
上のアース気流の時間は、2020年7月14日の午後9時現在だ。
今のところ、目立った台風3号の卵となる熱帯低気圧は発生していない。
台風3号シンラコウの名前の意味と由来
さて、台風3号シンラコウ[ sinlaku ]の名前の意味は?
シンラクは太平洋の熱帯低気圧を指すかもしれません。
この名前はミクロネシア連邦によって提供され、コスラエの伝説の女神を意味します。
命名国はミクロネシア連邦で、シンラコウの名前の意味は「 コスラエの伝説上の女神 」を意味する。
「 コスラエ 」とは、ミクロネシア連邦の島で位置は以下の場所にある。↓
では伝説の女神とは何か?であるが、そこまで詳しくは分からない。
国際機関である台風委員会には65番目に登録されている。
2019年の台風3号セーパットはいつ発生?
昨年、2019年の台風3号セーパットの発生は、いつだったのか?
気象庁は、台風3号の最新予報で2019年6月27日の午後6時に熱帯低気圧から台風に変わったと発表した。
2019年の台風3号の発生は、6月の下旬の27日の午後6時であった。
だから今年も同じ時期に発生するとは限らず、けっきょく7月は1つも発生しなかった。
台風の被害を最小限に防ぐためにも今後の最新情報には、こまめにチェックされたい。