2019年の8月の超大型台風10号クローサは、北側にある太平洋高気圧が邪魔をしていたので、ほとんど停滞していたが再び動き出し米軍JTWCやヨーロッパ予報、日本の気象庁も今後は日本列島の四国、九州地方に向かう最新情報だが台風10号は、すでに消滅している。
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台風の比較進路を示すマルチエージェンシー( Multi-Agency TC Forecast )多機関熱帯低気圧予報の世界7つの気象機関は、どこの気象局なのか?
【 本稿の記事ページの目次 】
マルチエージェンシー7つの気象機関名
Multi-Agency( 統合多機関熱帯低気圧予報 )の気象データでも、
台風10号クローサの進路予想図を公開している。
Multi-Agencyで公開されている気象データの7つの機関名を以下に一覧でまとめた。↓
- HONG KONG■HKO/香港天文台
- USA■JTWC/アメリカ( 米 )海軍の合同台風警報センター
- JAPAN■JMA/日本の気象庁
- BEIJING( 北京 )■NMC/中国の国立気象センター( 中國中央氣象台 )
- TAIWAN■CWB/台湾の中央気象局( 台灣中央氣象局 )
- KOREA■KMA/韓国の気象庁
- PHILI.■PAGASA/フィリピン大気、地球物理学および天文サービス管理局
ちなみに、クローサ[ krosa10 ]の意味は国際機関である台風委員会に
43番目に登録された、カンボジア国が命名した名前の「 鶴 」である。
台風10号クローサの最新情報を、まとめると米軍や気象庁は日本列島に向かい
北上しながら近づく進行ルートは示しているが、13日時点の最新情報は17日まで。
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一方、ヨーロッパ中期予報センターECMWFの進路予想図では8月18日までの週間予報を公開しているが、米軍JTWCも15日に四国地方から中国・西日本地方を縦断して日本海側に抜ける予報で、気象庁JMAが九州地方と四国地方の中間地点から中国地方に上陸後、縦断してから日本海側に抜ける経路を描いていた。
11日の時点で、台風の現在位置から1,300キロ離れた太平洋の相模湾の海岸沿いでは、すでに「 うねり 」と呼ばれる丸い高波が出ているので海水浴で泳ぐ際には、波打ち際でしか遊泳できないようである。
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12日に千葉県館山市の海岸では沖合に流される水の事故で海水浴客が亡くなり、また同日の
静岡県伊東市八幡野の海岸で釣りをしていた女性の方が高波に、さらわれて亡くなった。
むろん、あくまでも予報であり今後も大きく変わる可能性が大きいので
最新情報が入ってきしだい随時、そのつど本記事の内容も更新する所存。
台風10号2019年の米軍JTWCの進路予想図
米軍JTWC合同台風警報センターは、超大型の台風10号クローサの進路予想図を
2019年8月15日の木曜日の午前6時( 日本標準時 )に、#37回目の警告で更新、
公開してきたトロピカルストーム( Tropical Storm )の最新情報である。
上の米軍が発行した37回目の台風10号クローサである進路予想図だが、
今後は秒速28.27m/s前後の弱い勢力に減衰しながら北西の方向に進む。
日本列島の四国地方と中国地方に向かって急接近する進路予想図となっている。
特に8月15日の木曜日の午後3時( 日本標準時刻JST換算 )の
時点の台風の強さは、最大風速が秒速25.7m/sと弱い勢力に予報が変化した。
【中心の東側が危険】
超大型の台風10号は、15日(木)に西日本に上陸するおそれが高まっています。
今回の台風の特徴として、中心付近よりも東側で雨風が強い予想。
特に四国の東部~紀伊半島南部では長時間大雨と暴風が続き、危険な状況になるおそれがあります。https://t.co/hWG0wnImfW pic.twitter.com/5rXeVdyPMm— ウェザーニュース (@wni_jp) August 13, 2019
台風10号クローサの米軍JTWCの警告文は
台風10号クローサに対して、米軍JTWCが公開している#38回目の
英文テキストの警告文の内容を、見て参りたい。
まず、POSIT.のマーカーラインの2019年8月15日現在の午前9時( JST日本標準時 )の
熱帯低気圧の存在位置の座標は北緯が32.4°N、東経が132.7°Eとなる。↓
四国地方の最南端の地の足摺岬( 高知県南西部土佐清水市 )の
宇和島国立公園の最南端から63.86キロ南南東の太平洋の海上を移動中だ。
台風10号の存在位置の、予想進路の最接近位置と各米軍基地の地点への接近時間を一覧表にして以下に、まとめた。↓
各米軍基地の場所の名前 | 最接近点場所の住所地 | 最接近地点からの距離:NM( Kmに換算 ) | DTG:日時( JSTに変換 ) |
---|---|---|---|
佐世保基地 ( アメリカ海軍 ) | 長崎県佐世保市立神町 | 290.7Km | 15日・木曜日:午前10時 |
米海兵隊岩国航空基地 | 山口県岩国市車町3丁目9 | 81.5Km | 15日・木曜日:午後3時 |
R2RS【 在日アメリカ軍・経ヶ岬通信所 】 | 京都府京丹後市丹後町袖志 | 162.9キロ | 15日・木曜日:午後11時 |
横須賀( 海軍施設 ) | 神奈川県横須賀市 | 568.6キロ | 16日:金曜日・午前2時 |
成田国際空港( _A.P ) | 千葉県成田市古込1−1 | 609.3キロ | 16日:金曜日・午前5時 |
厚木( アメリカ海軍飛行場 ) | 神奈川県綾瀬市と大和市にまたがる | 535.2キロ | 16日:金曜日・午前2時 |
米陸軍基地キャンプ座間 | 神奈川県相模原市と座間市にまたがる | 535.2キロ | 16日:金曜日・午前2時 |
横田基地内飛行場( _A.B ) | 東京都福生市大字福生2552 | 527.8キロ | 16日:金曜日・午前3時 |
米海兵隊キャンプ富士 | 静岡県御殿場市中畑滝ヶ原街道R23沿い滝ヶ原自衛隊前 | 500.0キロ | 16日:金曜日・午前0時 |
そして移動する方角[ DEGREES ]が、360°なので真北の方角に進んでいる。
再び動き出した移動の速度[ 11KNOTS ]は、時速が約20キロなので、ママチャリで立ち漕ぎした同じ速さなのだが、またスピードが上がった。
8月10日まで台風10号が停滞していた理由は、北側にある太平洋高気圧に行く手を阻まれていたから。↓
熱帯低気圧の台風と、高気圧の関係は磁石でいうSとSの様な同極同士なので
同じ地域に同居できず、反発し合う性質を持っているのである。
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2019年8月15日の午後9時の10号クローサの最大風速が秒速23.13m/sで、
「 弱い階級 」の勢力に、予報が変化した警告文の内容となっている。
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15日の午後3時には山口県岩国市の米海兵隊岩国航空基地まで81.5キロの距離に接近し、
同日の午後11時には京都府の経ヶ岬通信所( R2RS )まで162.9キロの距離に最接近する#38回目の警告文だ。
台風10号のヨーロッパ予報は四国を直撃か
ヨーロッパ予報では、8月14日の午後9時には四国地方の南の
太平洋の海上にまで急接近する経路を、たどっている。
週間予報は、どうしても精度が落ちるが、9日の時点の予報では8月15日前後に
日本列島の四国地方に上陸した後、西日本付近を縦断して翌16日には日本海側に抜ける進路予想図となっている。
太平洋側から日本列島を縦断する時の台風10号の勢力は強くなり、色別で見ても最大風速が平均で40m/s前後の勢力を保っている予報だ。
むろん、今後の予報が大幅に変わる可能性もあるので次章で紹介する常に最新の状態に自動更新できるウィンディが重宝する。
動く進路予想図のウィンディで台風10号を
動く進路予想図のWindyは、ヨーロッパ中期予報センターの
気象データを素に生成されているので、予報精度が高い上に
常に自動で最新の状態に置き換えてくれるので、ありがたい。↓
ウィンディ( Windy )に関しては、当「 瓦版茨城 」でも
何度も紹介しているので今更感があるが、やはり外せない。
ヨーロッパ中期予報センターの予報データを使うECMWFモードである。
13日の午後9時の中心気圧は978ヘクトパスカルなので、次章で紹介する
同じ日時の気象庁の予報の950hpaと、ほぼ同じ数値を弾き出している。
8月15日には四国地方に上陸してから、中国地方を北上して日本海に抜ける経路を描く。
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気象庁の予報は強い台風10号が日本に直撃か
気象庁公式ホームページ「 台風経路図( 台風第10号 )」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/1910.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
2019年8月6日の午後3時になって台風10号クローサに発達した予報を出した
気象庁の進路予想図は、15日の午後3時に四国と九州地方の間に向かう経路図となった!
15日09時の予報・強さ 強い/存在地域 宇和島市の南南西約50km
予報円の中心
北緯 32度50分( 32.8度 )
東経 132度25分( 132.4度 )
進行方向、速さ 北15km/h( 9kt )
中心気圧 960hPa
中心付近の最大風速 35m/s( 65kt )
最大瞬間風速 50m/s( 95kt )
予報円の半径 170km( 90NM )
暴風警戒域 全域 430km( 230NM )
気象庁は超大型の台風10号クローサの予報で、日本の四国、九州地方に最も近づく2019年8月15日の午後3時には、最大風速が毎秒35m/sの強い台風の状態であると発表している。
存在位置は32度50分、東経132度25分なので、さっそくGoogleマップで大型の台風10号クローサの場所を表示させる。↓
15日の午後3時には、四国地方の愛媛県南宇和郡愛南町にある足摺宇和島国立公園の
西端から16.25キロ南南西の海上にまで「 毎秒35m/sの強い状態で 」接近している。
気象庁は、13日の午前12時の時点で10号の15m/s以上の強風域の南側が1100キロ
( 600海里 )あり、風速15m/s以上の半径が800km以上となることから、
直径1,700キロ以上の非常に大きい超大型の台風であると発表している。
気象庁公式発表資料PDF「 台風10号の今後の見通しについて 」
[ http://www.jma.go.jp/jma/press/1908/13a/kaisetsu201908131400.pdf ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
超大型の台風第10号は、強い勢力となって14日から15日にかけて
暴風域を伴って九州や四国に接近・上陸し、西日本を縦断する見込みです。九州や四国を中心に猛烈な風が吹き、海上では猛烈なしけとなるおそれがあります。
台風接近前から、紀伊半島から四国の太平洋側は南東の斜面を中心に激しい雨が降り、
降り始めからの降水量が多いところでは1,000ミリを超える大雨となるおそれがあります。瀬戸内地方など普段は比較的雨の少ない地方でも大雨となるでしょう。
また15日を中心に大潮となります。西日本を中心に、大雨による土砂災害、
低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風、うねりを伴った高波、高潮や
高潮と重なり合った波浪による浸水に厳重に警戒してください。
米軍JTWCの最新情報では四国地方に最接近する15日の午前3時の時間帯には、
30m/sに減衰しているので台風10号の強さに、予報上で若干の違いが見られる。
気象庁の台風予報でも米軍の進路予想図と同様に、18日以降の経路は発表していない。
earth気流で台風10号の現在の位置を確認
世界中の気象データをビジュアライズして可視化する「 EARTH 」で分かる、
台風10号の2019年8月15日午前6時現在の存在位置の北緯32.08°N、東経132.51°EをGoogleマップで。↓
四国地方の愛媛県南西部、豊後( ぶんご )水道の西海半島南端の
鼻面岬から90.95キロ南の太平洋の海上に台風10号クローサが存在するが、
太平洋高気圧が和らいだこともあって移動速度が増したものの、ゆっくりだ。
台風10号クローサ付近の太平洋上の海面水温は、27.8°Cなので
上陸前は減衰しにくい上に、さらに気流の渦が発達しやすい条件が揃っている。
ヤフーやウェザーニュースがざっくりな情報しかない中こちらのサイトでは詳しくわかりやすく解説されていてとても参考になりました。
no name様、非常に励みになるコメントを頂き、ありがとうございます。^^
常に最新の情報を、読者様にお届け出来るよう常に記事更新を
していますので今後とも、ご贔屓にして頂ければと思います。
実はここのは去年から見てます☆
とてもわかり易いです☆
帽子屋さま、こころあたたまるコメントを頂き大変、励みになります。
台風10号の情勢が変わり次第、随時最新の情報に更新してまいります。^^
小松様
関西在住の者です。
大変分かりやすくまとめられており他のサイトとは一線を画していると思います。
去年の21号の時も参考になり助かりました。更新大変かと思いますが関西より応援しております。
ネコ吉様、励みになるコメントを頂き誠にありがとうございます。
かけた労力に対して高い評価を頂くことができ大変嬉しく思います。
昨年も当方の台風21号の記事で、ご覧頂いていたとのことですが
関西方面に上陸したので大変な思いをされた事と、お察し致します。
今後も、ご期待に応えられるように一層、精進努力致して参ります。
14、15に四国である屋外競技の大きな大会があったのですがこれは開催厳しそうですね^^;
多種多様な情報とわかりやすい説明をいつもありがとうございます!
no name様、高評価なコメントを頂きありがとうございます。
当方の記事はあくまでも、気象データを素にした予報なので、
必ず当たるわけではないですが、15日前後はモロに四国地方
近辺に上陸しそうな台風10号の進路予想図なんですよね。
これからも、ご期待に応えるべく精進努力を重ねて参ります。
とって分かりやすくこれからも頑張ってください
いか様、励ましのコメントを賜り、恐悦至極に存じます。^^
これからも、頑張ってまいりますのでよろしくお願い申し上げます。
和歌山の農家です。
大変参考になります。
ありがとうございます!
O.E.Yangさま、励みになるコメントを頂き、ありがとうございます。
農家をされているとのことで、台風10号の動向は気になると思います。
当初、近畿地方に接近という予進路予想図でしたが、
じゃっかん九州よりに経路が変わってきましたね。
休暇の移動日が心配で、いろいろ探し回って辿り着きました。
信頼できる情報で、また最新で、分かりやすくて、とても参考になります。
小松さまの日々のご苦労に感謝です。ありがとうございます。
まるこ様、本稿の最新情報を、ご信頼いただき誠にありがとうございます。
感謝のコメントを頂き非常に励みになります。
今後も常に台風10号の最新情報を、お届け出来る様、記事を更新し続けます。
小松様、大阪在住の者です。
いつも分かりやすく正確な情報をありがとうございます。
昨年の台風21号で初めて停電を経験しそれからずっと強風が怖くてたまりません。
テレビの予報も不安を煽るだけなので、ここを参考にしながら
自分で情報収集し備えるようにしていますが今回の台風10号は上陸するころ、
どの程度の勢力になるのか気になっています。また停電するかもと思うと心配です。
イルミ様、貴重なコメントをいただき、ありがとうございます。
強風による停電が怖いというお気持ち、心中察し余りあります。
台風はその時の状況で大きく進路が変わるのですが、現時点では
中国地方と九州地方の中間あたりから中国地方に上陸して日本海へ
抜ける経路の予報が、すべての気象センターで一致するようです。
となると台風21号の時の様に近畿地方からの上陸でなくなる可能性も有りますが
現時点では、進路予想が大きく変わる可能性もあるので何とも言えません。
今後も最新の情報を、お届け出来るように努めてまいりたいと思います。
ご返信ありがとうございます。
近畿地方に上陸しないものの強風域が広く進路の右側なので
せめて威力が衰えてくれたらと願うばかりです。
今後も参考にさせていただきますね。ありがとうございました。
とても参考にさせていただいてます
愛媛から応援させていただきます
分かりやすくこれからも頑張ってください
大阪の某インフラ企業に勤めてる者です。昨年の台風21号の時を含め、仕事上、保安確保や現場作業員の安全が第一ですのでこの様な情報は大変有難く、大いに参考にさせて頂いております。
これだけの情報の整理、大変かと思料されますがこれからの台風シーズンに向けても宜しくお願い致します。
junjunhgさま、たいへん励みになるコメントを賜り恐悦至極に存じます。
台風の最中でのインフラ整備は非常に危険なお仕事だと、お察し致します。
私もご期待に応えるべく、台風の最新情報を分かりやすく整理して、お届けすべく
これからのシーズンに挑んでまいる所存ですので今後とも、ご贔屓にして頂ければと思います。