台風の進路予想の最新情報がメインのブログです
W台風の19号と20号が立て続けに猛威( もうい )を振るい、まさにタイフーン・ラッシュの2018年8月だが、すでにGoogleアースの気流データで台風21号チェービーの「 たまご 」らしき渦巻きがハッキリと確認できる。
【 当記事ページの目次 】
よく言われる「 台風のたまご 」や「 台風のタマゴ 」とは、どんな意味なのか?
台風へと発達し得る熱帯低気圧を指す俗な言い方。
成長して台風になる場合もあるが、台風になることなく消滅する場合もある。
つまり、正式な気象用語ではなく「 熱帯低気圧の俗語 」が、台風のタマゴということになる。
では、そんな台風の卵が誕生する瞬間を動画で確認してみようとおもう。↓
台風発生のメカニズムを気象庁が公開しているので、さっそく引用で勉強して参りたい。
海面水温が高い熱帯の海上では上昇気流が発生しやすく、
この気流によって次々と発生した積乱雲( 日本では夏に多く見られ、入道雲とも言います )が多数まとまって渦を形成するようになり…
気象庁が予報として上げるのは熱帯低気圧になってからだが、
台風として発生( 卵からかえって誕生 )するのは最大風速( 瞬間ではない )が、毎秒17m/s以上になってからである。
低気圧域内の最大風速( 10分間平均 )がおよそ17m/s( 34ノット、風力8 )以上のものを「 台風 」と呼びます。
ちなみに台風になる前の状態が「 熱帯低気圧 」と呼び、その後発達して猛威を振るった台風が
再び退化しておじいちゃん、おばあちゃんになると「 温帯低気圧 」もしくは、
再び「 熱帯低気圧 」という呼び方を、される規定が有る。
しかしながら、「 台風のたまご 」は俗語なので
熱帯低気圧の前の辺りが卵を呼ばれる段階なのではないか。
ということは、たまごから孵( かえ )った
熱帯低気圧は、台風の赤ちゃんにあたるのだろうか?
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上の米軍JTWCの衛星画像に描かれている95Wの赤い円が、いわゆる熱帯擾乱( ねったいじょうらん )である。
米軍が発行する円には「 LOW( 低 )MEDIUM( 中 )HIGH( 高 )」の3種類があり、詳しくは別記事にまとめている。↓
この熱帯擾乱の円は、まだトロピカル・ディプレッション( TD熱帯低気圧/34ノット・17m/s未満 )にも満たない。
つまり「 台風の卵の前の段階のただの気流の乱れ 」と言えよう。
では、具体的に「 熱帯擾乱/ねったいじょうらん 」とは、具体的に何を指して言うのでしょうか?
熱帯地方に発生する大気の擾乱をいう。
一般に大気の定常状態からの乱れを擾乱とよぶ。
擾乱が波状を呈する場合、これを波動擾乱という。
気象学では漠然と用いられることが多く、たとえば、概して規模の小さい低気圧そのもの、低気圧性発達が期待される領域、あるいは雲や降水性の天気と関係する大気の流れなどをさす。
つまり、熱帯擾乱とは「 大気の乱れ 」ですね。
ちなみに上のアメリカ軍の引用図の様に赤円の熱帯擾乱が出ると、熱帯低気圧発生注意情報が発行されて、TCFA( Tropical Cyclone Formation Alert )警告画像が見れる様になる。↓
しかし、この後かならずしも熱帯低気圧に発達して台風に成長するわけではない。
消滅することもあり、その場合「 キャンセル 」の表示が出る。
つまり米軍の場合、以上の3段階に分かれているのだ。
米軍JTWCの台風情報の日本語訳の方法は別記事にて、詳しく解説している。↓
2018年8月23日の午後7時半現在、台風20号の
シマロンが四国地方に上陸しようかという状況だ。
しかしながら現時点では、台風21号が発生したと
いう情報は気象庁の予報でも米軍のJTWC、
合同台風警報センターからも予想進路図は
公開されていない状態である。
では何故、気象予報士でも無い不肖この私めが
「 台風21号のたまごが発生した可能性 」を、
本稿に記載できる情報源を入手できたのか?
2018年9月7日、米軍から台風22号の初回の
警告である進路予想図が公開されたので、ぜひ!↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/mangkhut/”]
それが、様々な情報機関から衛星画像を使って
ほぼ、リアルタイムと言える今現在の気流の流れを
可視化することに成功している「 Earth気流 」だ。↓
[blogcard url=”https://earth.nullschool.net/jp/#current/wind/surface/level/orthographic=-227.95,24.64,1500/loc=135.309,20.071″]
上のリンクカードのCGはてっきり、Googleアースのリアルタイム気流かとカンチガイしていたが( 笑 )。
「 Earth Wind Map 」という、earth.nullschool.netが提供するスーパーコンピュータによって世界中の気象状況がビジュアライズに見れるサイトだ。
Earth Wind Mapの技術力の高さには、ただただ
驚くほかないが、我々が享受( きょうじゅ )
できるコンテンツ( 情報の中身、内容 )を
最大限に活用すれば、公式の天気予報サイトで
まだ発表すらされていない台風の「 たまご 」
の位置すら、的確に予測できてしまうのである。
さて前置きはこれ位にして、では2018年の
台風21号( 名はチェービー )の、たまごの
ある場所は、どこに有るのか?を次章では座標から
Google地図で表示させ、かつ日本列島の九州地方
から、何キロの距離に存在するのか?を示す。
では、前章で申し述べたGoogle-Earthの
気流データを用いて2018年8月23日の木曜日の
午後6時現在の台風21号の卵( たまご )の
存在位置をグーグル地図で表示させていく。
まずは23日の台風21号の、たまごの位置の
座標は北緯20.07°N,東経135.31°Eである事が
Googleアースの位置情報から確認できる。↓
上のグーグル地図の位置が台風21号の
「 たまごになる可能性が考えられる熱帯低気圧 」の
存在する地域の場所を示している。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/cimarron/”]
まだ気象庁はおろか、米軍の予想進路図すらも
出されていない状態なので、進行方向も不明だが
日本列島の九州地方の鹿児島県南大隅町の最南端、
佐多岬からの距離を測ったら約1,300キロ南に有る。
これから先、発達して台風になればまた
本稿でも最新の情報を別記事に、したためて
随時、更新してゆく所存だ。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/cimaron/”]
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台風20号 けっこう大変でした。
町のおじさま様、台風20号の報道を見ましたが
結構あちこち被害が出ましたね。
けがを、された方も何人か出た様ですが、犠牲者が出なかったのは
まさに不幸中の幸いで何よりした。(;´∀`)
台風21号に関しては現時点では、まだ発生していない様です。
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