2019年11月26日の午前9時に発生した台風28号かんむり冠[ kammuri ]の進路予想が、なぜ日本列島に向かわずに西進してフィリピンを横断してから南シナ海に抜けて行ったのか?
【 本稿の記事ページの目次 】
なぜ台風28号は日本列島に向かってこないのか?
国土交通省/気象庁公式ホームページ「 台風経路図/平成31年/令和元年( 2019年 )第28号 」[ https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/route_map/bstv2019.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
当初、日本へ向かう進路予想図だった28号カンムリの経路図は西に進んでフィリピンを横断して南シナ海へ抜けて行った。
2019年は台風による甚大な被害が立て続けに起きたが、11月に入り28号カンムリが日本列島に向けて北上せずに西の方角へ進んだ理由は、なぜか?
気象庁公式ホームページ「 天気図( 実況・予想 )/アジア太平洋域/11月28日21:00 」
[ https://www.jma.go.jp/jp/g3/asia_c.html?area=jp&time=19112703 ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
それは太平洋高気圧が大きく日本列島の南の海上に張り出している事で盾( バリア )となり、低気圧である台風とは磁石の両極同志のように反発して、中には入って来れないからである。
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米軍JTWC最新情報で台風28号の進路予想図は
上の米軍JTWCの26日の衛星画像で写ってる「 対流圏90P 」はABPW
( abbreviated pacific western )北西太平洋の縮図の中ではなく、
赤道より下の「 南太平洋 」のある位置にあったがTC「 Rita 」に変化。
パプアニューギニアの東側にあるトロピカルサイクロンのRitaは、台風28号カンムリとは別物である。
台風は地球が自転することによる「 コリオリの力 」で反時計回りに
渦を巻いているが、南半球で発生した「 リタ 」の回転は逆の時計回りとなる。
11月に発生した台風では6個目となる28号カンムリは、1951年の統計開始以来、最多タイ記録の多さとなる。
米軍発行の初回の警告文では猛烈な強さへ成長
次に、米軍が発行している#初回の警告文の最新情報で
台風28号は、ほぼ猛烈な強さにまで発達する見通しだ。
上の2019年11月26日の午前6時に発行された米軍JTWCの
#初回の警告文では、26日の午前3時に9.2°N、151.0°E付近にある。↓
沖縄県糸満市の南端からは、3,092.47km( 1,921.57マイル )南東の海上だ。
移動の方角は285°なので、ほぼ西北西の方向で移動の速さは
およそ28キロなので、自転車が進むスピードと同じくらいだ。
現時点では確定できないが、まだ日本列島に向かって進んではいないが
太平洋高気圧の配置によっては今後、大きく変わる可能性もある。
以下の記事は、2018年の台風28号の米軍の進路予想図の詳細となる。↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/man-yi/”]
自動更新機能のWindyヨーロッパECMWFモード
自動更新機能で常に最新の情報が見れるWindy「 ウィンディ 」で見ると、
パプアニューギニアに東側の南太平洋上に1,003hpaの気流の渦が確認できる。
ヨーロッパECMWF予報の気象データをベースに生成されている。
米軍合同台風警報センターが公開している衛星画像と同じ場所にある、
この気流は今後も北上せずに停滞し続ける映像になっている。
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ヨーロッパ予報は猛烈な台風がフィリピン上陸
2019年12月3日のヨーロッパ中期予報センターの台風28号は、
フィリピンに上陸する進路予想図を描いている。
( Bagyo No. 28 sa European Medium-Term Forecast Center noong Disyembre 3, 2019
Gumuhit ako ng isang mapa ng ruta upang makarating sa Pilipinas. )
フィリピン上陸する直前の東側の海上に最接近しており、
おおよその存在位置は北緯14.36°N、東経124.31°Eとなる。
( Pinakamalapit sa silangang dagat bago lumapag sa Pilipinas,
Ang tinatayang lokasyon ay 14.36°N hilagang latitude at 124.31°E
silangan ang longitude. )
ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF:European Centre for Medium-Range Weather Forecasts )の
進路予想図は、2019年( 令和元年 )11月27日の時点で、9日先の12月6日まで発表されている。
あくまでも6日先の予報であるが「 猛烈な強さ 」に成長した台風28号は
沖縄県糸満市の南端から南南西に1,348.91キロ( 838.18マイル )の
海上に進んでいる存在位置をGoogleマップで以下に表示させる。↓
11月28日の午後9時の台風28号の予想位置は?
2019年11月28日の木曜日の台風28号の存在位置の画像。
まだ勢力は強くないものの等圧線が、はっきりと描かれている。
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29日の金曜日のヨーロッパECMWFの進路予想図
11月29日の金曜日の台風28号のヨーロッパ予報の進路予想図では、
強さを表す色が黄色から、さらに濃い黄緑色になり発達している。
30日の土曜日の進路予想図で更に発達する28号
30日の土曜日には、さらに色が濃くなり発達する予報となる。
12月1日の日曜に非常に強い台風に成長する28号
12月に入り1日の日曜日の台風28号の進路予想図は、フィリピン海の
海上で、さらに「 非常に強い 」勢力にまで発達している。
ただし、日本列島の南側の海上まで太平洋高気圧に覆われているおかげで
日本に向かって北上はせず、西の方角のフィリピンに向かって進む経路を描いている。
12月2日には猛烈な強さに発達しながら西に進む
2日の月曜日には、気象庁の階級でも「 猛烈な 」強さに成長した
台風28号が、さらにフィリピンに接近している進路予想図となっている。
翌12月3日には、さらにフィリピンに接近して「 猛烈な強さ 」の
台風28号がフィリピンに上陸する可能性が極めて高くなる。
フィリピンを横断後の台風28号が南シナ海へ
12月4日の水曜日の台風28号は、フィリピンに上陸して横断した後に南シナ海に抜ける進路予想図を描いている。
しかも、この段階にあってもまだ強い勢力を維持している。
フィリピンに上陸したら、被害の大きさが懸念( けねん )される。
弱まりながらもベトナムへ向かう台風28号
フィリピンを横断し南シナ海に抜けた台風28号は、勢力を弱めながらも西進してベトナム方面に向かう。
6日には減衰して弱まり温帯低気圧になるか
12月6日になると、南シナ海の海上で温帯低気圧になる見通しの台風28号だ。
気象庁の予報で11月27日の28号の進路予想図は
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/台風第28号/令和元年11月27日00時50分発表 」
[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/index.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁からも台風28号が発生したとの最新情報が11月26日に発表された。
2019年12月1日には「 非常に強い 」台風に発達するが、太平洋高気圧がバリアとなって
日本列島をスッポリ覆っているので、本州に向かって北上してこない予報になっている。
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11月21日のフィリピン海の海面水温は何℃?
気象庁が公開している11月21日の海面水温は10月に比べて低いが、
フィリピン海の南は、まだ30℃前後あり高いので油断は出来ない。
太平洋全体では日本列島の南側が20℃から25℃と
台風が発達する条件の26.5℃には満たない。
26.5°以上の海面水温は、台風が発達する条件の一つにしか過ぎないので
いちがいに低いから台風が発生しないとは言い切れないのである。
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台風28号カンムリ[ kammuri ]の名前の意味は
さて、国際機関である台風委員会に61番目に登録されている台風の名前
「 カンムリ 」[ kammuri ]の意味は、星座の「 冠座 」から来ている。
もし台風28号が発生すればカンムリとなるが、名前の由来は?
「 星座は台風と同様に自然の事物であり、人々に親しまれていることから、台風の名前として提案しました 」( 気象庁 )
なるほど、日本の気象庁が命名した全ての台風の名前に星座の名前が使われる理由は、
「 自然の産物である星座が人々に親しまれているから 」だったのか。
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ちなみに、2019年10月に日本列島各地に甚大な水害をもたらした台風19号ハギビスは、
日本が命名した名前ではないが、仮称「 令和元年台風第19号 」は来年5月までに気象庁が別に定める見通し。
気象庁は昨年、台風の名称を定める基準を「 大規模損壊1000棟以上、浸水家屋1万棟以上、相当の人的被害 」などと設定した。
台風19号は15日時点で多数の犠牲者が出て浸水家屋も1万棟を超える見込みで、基準を満たすと判断した。
気象庁が定める台風19号ハギビスの正式名称は、まだ未定だ2020年の5月までには決まるが
それとは別に甚大な被害をもたらした台風の名前は引退となる。
2017年8月に香港に上陸し139人が犠牲になった台風13号ハト、
さらに同年12月にフィリピンに連続上陸して290人以上の死者を出した26号カイタックと
27号テンビンは引退し、順番に、ヤマネコ、インニョン、コイヌに変更された。
Earth Wind Mapで台風28号の卵の位置を確認
今現在の気流の場所が分かるEARTHで台風28号の卵たまごらしき対流圏がある場所を確認してみる。
米軍の衛星画像に表示されている対流圏の90Pがある場所の座標位置は、
南緯8.52°S、東経167.49°Eなので、さっそくGoogleマップで表示させる。
台風28号の、たまごになるのかどうかは定かではないが23日の
午前12時時点での気流の渦がある場所は、日本の東京駅( 千代田区 )から
5,708.89キロ( 3,547.34マイル )南南東の南太平洋上の海上にある。