米軍の情報では台風14号が日本に接近する2020年10月8日に、15号リンファ[ linfa ]の気流活動の乱れとなる擾乱( じょうらん )が発生し、9日の午後7時に92Wのたまごなる熱帯低気圧が発生していた。
さらに、11日の日曜日の午前3時に台風15号が発生したが、気になる今後の進路予想はどうなる?
【 本稿の記事ページの目次 】
米軍10月9日のPM7時に92Wたまご発生!
台風15号たまご熱帯低気圧が発生したが、米軍を始めとする気象機関は、どこも日本から遠く離れた南シナ海を西に進み、弱い勢力のままベトナムに上陸する進路予想図を描く。
なので、このまま台風15号が発生したとしても日本への直接的な影響は、ないと見ていい。
米軍JTWC( Joint Typhoon Warning Center )による2020年10月9日の午後7時現在の衛星画像。
台風15号リンファの卵らしき熱帯擾乱の最新情報は、赤いHIGHの92Wがフィリピンの西側の南シナ海に発生している。
台風14号チャンホンが、まだ日本列島の南側に見える。
熱帯擾乱が「 高 」の赤円になったことで、Tropical Cyclone Formation Alert( 熱帯低気圧発生注意情報 )のTC警告画像が発行される。
日本からは遠く離れた位置を西側に向かって進んでいる。
10月9日の午後3時時点の15号たまごらしき熱帯擾乱の存在位置は北緯13.1°N、東経115.6°Eとなる。↓
沖縄県の南端、糸満市のから1,915.50km( 1,190.23マイル )南西の南シナ海上にある。( ☆印は硫黄島 )
移動の速さは約33キロなので、法定速度で走る原付バイクと同じくらいの速さだ。
最大風速は約8m/sから10m/sていどなので今後、台風のたまごとなる熱帯低気圧に発達するかは未知数だ。
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ヨーロッパECMWF10月18日の気圧配置図
ヨーロッパ( 欧州 )中期予報センターECMWF( European Centre for Medium-Range Weather Forecasts )の10月18日の午前9時の予想気圧配置図だ。
10日先の予報なので精度は低いものの、フィリピン海にはたまごらしき熱帯低気圧は確認できない。
それはそうと、2020年10月8日現在、ヨーロッパECMWFはサイトをリニューアルして一新した。
いままでのUIを格段に向上させ、かなり見やすくなった印象だ。
ちなみに、昨年2019年の台風15号ファクサイは9月9日の午前5時前に千葉県千葉市から上陸し、房総半島地域に甚大な影響をもたらした。
気象庁は10日に熱帯低気圧b発生を発表
気象庁公式ホームページ「 台風経路図/熱帯低気圧b 」[ https://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/sst_HQ.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁は、令和2年10月10日10時25分の発表で熱帯低気圧bの発生を報じた。
発生場所は日本からは遠く離れた南シナ海の海上で、ベトナムのある北西に向かって進んでいる。
勢力も台風へ発達する強さではないので日本への影響は、ないものと見られる。
気象庁公式ホームページ「 日別海面水温/2020年10月8日 」[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/b.html ]を、瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
7日の海面水温が30℃と高いのは、台風が発達成長する要素の一つを満たしていると言える。
2019年の台風15号たまごの発生はいつ?
昨年2019年( 令和元年 )の台風15号ファクサイたまご( いわゆる熱帯低気圧 )の発生時期は9月2日の午前9時だった。
9月2日09時15.9N/167.9E/1010( hpa )熱帯低気圧発生
通し番号「 1915 」の意味は、2019年の台風15号ということ。
さらに、9月10日の午前9時に温帯低気圧に変わり、12日の午前3時には消滅した。
それにしても昨年の15号は、千葉県の房総半島地域に甚大な被害が生じた。
屋根瓦が吹き飛んだ多くの家屋が応急処置でブルーシートで覆っていた光景が報道されていたのを覚えているだろうか?
2020年の15号リンファの名前の意味は?
77マカオ/リンファ/はす( 蓮 )
2020年の15号の名前リンファ[ linfa ]の意味は「 はす( 蓮 )」で、マカオが命名した。
ちなみに、なぜ蓮を台風の名前にしたのかまでは分からないが。
今後も、台風15号の卵なる熱帯低気圧および擾乱( じょうらん )が発生したら随時、最新情報をお伝えしていく。
それにしても今年は台風の発生個数が少ないので、2010年の14個の記録に並ぶかもしれない。