2022年( 令和4年 )の4月10日( 日 )午前9時に発生した台風2号メーギー[ megi ]は、弱い勢力のままフィリピンのビサヤ諸島の東の海上に停滞していた。
その後、同12日( 火 )午後3時には、ほぼ同じ場所で熱帯低気圧に衰退した後、同13日の午後5時には消滅した。
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米軍JTWC2022年4月13日の午前3時の予想位置
上図はアメリカ軍JTWC( 合同台風警報センター )が発行した最終警告( Final Warning )#10の進路予想図だ。
フィリピンのビサヤ諸島サマール島の東の海上にあったが…
上図は4月13日の午前1時30分( 日本標準時 )に発行された米軍の衛星画像だが、勢力の弱い台風2号メーギーの雲の塊が見える。
米軍の最新情報から分かることは、台風2号はこのあと再発達して日本へ向かう可能性は限りなく0に近いこと。
13日の午後2時29分にはまだ熱帯低気圧の表示があったが、同午後5時すぎには衛星画像から完全に消滅した。
ヨーロッパ予報で4月14日の午前0時の予想気圧配置図
上図は、ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF )による、4月14日の午前0時( 日本標準時 )の予想気圧配置図だ。
台風1号マラカスの等圧線はくっきり見えるが、フィリピンビサヤ諸島近海にある台風2号は、拡大しても見えない。
ヨーロッパ中期予報センターの気圧配置図から、14日の午前0時には台風2号がすでに消滅している可能性が高いことが分かる。
気象庁の4月12日16時5分発表では熱帯低気圧に衰退
気象庁公式HP「 台風第2号/台風経路図 」[ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/11.704/122.617/&elem=root&typhoon=TC2202&contents=typhoon ]を、「 瓦版茨城 」のブログ運営者が加工して作成。
上図4月12日の午後3時の実況では、まだフィリピンのレイテ湾のあたりに熱帯低気圧に衰退した台風2号メーギーの位置が表示されている。
2022年04月12日16時05分発表
12日15時の実況
種別/熱帯低気圧
大きさ – 強さ –
存在地域/フィリピンの東
中心位置/北緯11度0分( 11.0度 )東経126度0分( 126.0度 )
進行方向、速さ/東ゆっくり
中心気圧/1002hPa
12日の午後3時時点の台風2号の中心位置は北緯11度0分( 11.0度 )東経126度0分( 126.0度 )なので、その場所をGoogleマップで表示した。↓
日本の関東地方にある東京駅のド真ん中からの合計距離を測ると、3,075.38km( 1,910.96マイル )離れた南西のフィリピン海にあった。
13日の午後5時には気象庁の最新情報で台風2号は消滅している。
自動更新機能付きWindyのECMWFモードでの台風2号は
Windyは合計4つの気象モデルをベースとする各モードで台風の動向を見ることができる。
ヨーロッパ中期予報センターの天気予報モデルをベースとしたECMWFモードでは、4月13日の午前0時時点の画像。↓
フィリピン・ビサヤ諸島のレイテ島の東のレイテ湾に台風2号の気流の渦が、かすかに見える。
この僅かな気流の渦も13日か14日あたりには消滅する見通しなので、日本への影響はほぼないと見て良い。
EARTHウィンドマップで台風2号の気流の渦を確認
上図は、earth.nullschool.netが提供する世界中の気象状況がビジュアライズで見れるEARTHウィンドマップによる台風2号の最新情報。
そのアースによる2022年4月13日の午前3時の画像では、まだかすかに台風2号の気流の渦が見える。
しかしながら北東方向にある台風1号に比べると、勢力は限りなく弱い状態だ。
藤原の効果が出そうなほど近い距離だが、1号と2号の距離が1,000Km以上はなれているので、おそらく出ないだろうと思われる。
台風2号メーギー[ megi ]の名前の意味は「 なまず 」
109/韓国/Megi/メーギー/なまず
台風2号の名前メーギー[ megi ]の名前の意味は「 なまず 」だ。
デカポップの高速ドックウォークで
#モレーナ53 #デカポップ #ナマズ pic.twitter.com/b9hjRwWO84— り太 (@opZqDEYjZqmylxJ) April 9, 2022
名付け親は韓国で、台風委員会に109番目に登録されている。
なまずと言えば地震を予知する魚で有名だが、なぜ韓国は台風の名前にナマズを命名したか?の動機までは分からない。
ただし台風の名前に魚の名前はよく使われていて、2019年の9月に発生した台風17号ターファー[ tapah ]の名前の意味も、同じく「 なまず 」である。