台風21号ニヤトー2021米軍JTWCヨーロッパの進路予想

米軍JTWCによる台風21号の進路予想は？

　上の衛星画像は米軍JTWC（ 合同台風警報センター ）の、12月1日の午後6時の台風12号の状況。

今後の進路予想図を以下に示しました。

今度の台風21号のJTWC予想発達日時と最大風速を、一覧にして以下に示します。↓

米軍の#8回目のTC警告文によれば、1日の午後9時（ JST換算 ）の台風21号の存在位置は、北緯15.2°N,東経135.6°Eとなっています。↓

例にならって沖縄県の最南端、糸満市の最南端の新崎岬の海岸線からの距離を測ったところ、1,462.49km（ 908.75マイル ）ほぼ南南東のフィリピン海の海上にあることが分かりました。

以上の予報から分かることは今後、日本列島の本州へは近づいてこない進路予想となってはいるものの、硫黄島や小笠原諸島へは最接近の可能性が高いことです。

ヨーロッパECMWF2日AM12時の予想位置

　では、ヨーロッパ中期予報センターによる、台風21号の12月2日の午前12時の予想位置を最新情報で。↓

2日のお昼は、フィリピン・ルソン島の東の海上にあり、まだ北上する前の状態ですね。

ヨーロッパ中期予報センターの進路予想は次章のWindyのECMWFモードでも見れますが、本州へは近づかいない予報となっています。

ただし、今後は予報が変わる可能性があるので油断は出来ませんが。

自動更新機能つきWindyで見る台風21号

実は冒頭のYouTube動画は、Windyを使って台風21号の今後の進路予想を不肖この私めが解説しているコンテンツなのです。

WindyはECMWFモードの他にも、GFS（ 米国海洋大気庁《 NOAA 》が提供する全球数値予報システムの大気循環の気象モデル ）およびドイツ気象局のアイコンモードでも徹底検証しています。

次章で述べる気象庁の進路予想とほぼ一致していますが、3モードとも最終的には日本列島の本土へは近づいこない予報となっています。

ちなみに12月10日のGFSモードでは台風22号ライ（ Rai ）の、タマゴらしき熱帯低気圧の等圧線が現れていますが、どうなることやら…

気象庁の台風21号の進路予想は小笠原近海へ

気象庁公式ホームページ「 気象庁/台風第21号（ 台風経路図 ）」⇒ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#4/22.35/142.559/&elem=root&typhoon=TC2128&contents=typhoon を、「 瓦版茨城 」のブログ運営者が加工して作成。

　気象庁の2日の最新情報でも、日本本州へは接近しない進路予想となっていますが。

しかし、3日の夜9時の予報では「 強い 」勢力で、小笠原近海に接近する予報が発表されています。

03日21時の予報
種別/台風
強さ/強い
存在地域/小笠原近海
予報円の中心/北緯23度20分( 23.3度 )東経141度40分( 141.7度 )
進行方向、速さ/北東35km/h( 18kt )
中心気圧/975hPa
中心付近の最大風速/35m/s( 65kt )
最大瞬間風速/50m/s( 95kt )
予報円の半径/190km( 105NM )
暴風警戒域/全域280km( 150NM )

3日の午後9時の進路予想位置をGoogleマップで以下に示します。↓

強い状態で硫黄島（ 黄色☆印 ）の南端から、166.08 km（103.20 マイル）南南東の海上に移動する予報が出されています。

硫黄島を含め、小笠原近海お住まいの方々は十分な警戒が必要です。

世界6気象機関の台風21号の進路予想を比較

統合マルチエージェンシー（ Multi-Agency TC Forecast ）多機関熱帯低気圧予報での台風21号の進路予報は、6つの気象機関の進路予想図が、ほぼ一致しています。

日本列島から遠く離れたフィリピン海の海上を北東方向へ進んでいる予報となっている。

ウェザーニュースによる台風21号の最新情報

　ウェザーニュースの最新情報でも、今週末ににかけて小笠原諸島に接近する予報が発表されていますね。

「 小笠原諸島では台風や停滞前線の影響を受けて、雨や風が強まる可能性があるため注意が必要です 」と注意を呼びかけています。

台風21号ニヤトーの名前の意味は？

106/マレーシア/Nyatoh/ニヤトー/木の名前

台風委員会に106番目に登録されているニヤトーの名前の意味は、「 木の名前 」です。

なぜ、木の名前が台風に採用されたのかは分かりませんが、命名国はマレーシアですね。

ただ、台風の名前に植物の名前が使われることは多いです。

台風21号の今後の進路予想は、1日たてば「 コロッ！ 」と変わる可能性もあるので要注意です。

しかし、こんご日本列島を直撃する可能性は極めて低いので、小笠原諸島や硫黄島以外にお住まいの方々は、それほど心配する必要はないでしょう。