2019年の台風8号フランシスコ[ francisco8 ]は、
2日に熱帯低気圧の状態から台風に発達、米軍JTWC
合同台風警報センターは、早い段階で初回の警告を
発表したので早速、本稿にて進路予想図を解説する。
令和元年8月6日の火曜日の午前5時ごろ、台風8号が九州の宮崎県付近に上陸した!
米軍JTWCの初回の警告では、九州への上陸はもう少し
遅かったが、台風の移動速度が上がったことで
到達および縦断する日にちと時刻の予報が早まった。
【 本稿の記事ページの目次 】
台風8号2019米軍の進路予想図は九州縦断か
米軍JTWCは、Tropical Depressionつまり
熱帯低気圧の状態で6回目の警告による最新情報を
公開してきたので早速、進路予想図を見ていきたい。
米軍の#6回目の警告による台風8号フランシスコの
進路予想図は、6日に完全に九州地方に上陸している。
問題なのは、2019年8月6日の午前9時の時点( JST )の
台風の存在位置は、見事に九州地方を縦断している。
ただし、台風8号に発達したフランシスコの最大風速が
毎秒33.41m/sと、一番強い勢力に発達する5日の午前9時
には、九州地方手前の東シナ海の海上まで最接近している。
むろん、2日先の進路予想図なので今後は変動する可能性も
十分にあるが、ヨーロッパ情報と比べても大体の存在位置は一致している。
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台風8号2019米軍の警告文でも九州に最接近
次に、米軍の台風8号の6番目のテキスト英文による
8月3日の午前12時に発行された警告文を見てみる。
では早速、上部から日本語訳の解説をして参りたい。
8月3日の午前9時時点( 日本標準時刻で )の存在位置の
座標は、北緯が24.2°N、東経が148.6°Eで、
Googleマップで見ると以下の地図の場所だ。↓
九州地方の最南端、鹿児島県肝属郡南大隅町
佐多馬籠の佐多岬の海岸から約1,919キロ南東の
フィリピン海の海上にある。( ☆星印は硫黄島 )
以下に、米軍の警告文に記されている九州地方に近い4ヶ所の
場所の最接近点に到達する距離と予想時刻の一覧表を作成した。↓
CPA_TO:最接近点の場所 | 最接近点場所の住所地 | 最接近地点からの距離:NM( Kmに換算 ) | DTG:日時( JSTに変換 ) |
---|---|---|---|
佐世保基地 ( アメリカ海軍 ) | 長崎県佐世保市立神町 | 29.632Km | 6日・火曜日:午前9時 |
米海兵隊岩国航空基地 | 山口県岩国市車町3丁目9 | 203.72Km | 6日・火曜日:午前4時 |
R2RS【 在日アメリカ軍・経ヶ岬通信所 】 | 京都府京丹後市丹後町袖志 | 494.488キロ | 5日・月曜日:午後8時 |
父島 | 東京都( 小笠原諸島:父島列島 ) | 72.228キロ | 6日:火曜日・午前9時 |
台風8号の前身である熱帯低気圧の進行方向は
310°なので、ほぼ北西方向で進行速度は約15キロと
ママチャリのスピードと同じくらいなので遅い。
8月6日の午前9時には、長崎県佐世保市平瀬町の
米海軍佐世保基地から29.63キロの位置にまで接近する。↓
上のGoogleマップでの表示位置は、あくまでも目安だが
やはり九州地方への上陸および縦断は避けられない警告文だ。
米軍のテキスト英文の詳しい日本語訳の見方は
別記事にて掲載しているので参考までに、どうぞ。↓
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台風8号2019ヨーロッパ情報と米軍との比較
では、次にヨーロッパ中期予報センターと米軍との
台風8号の進路予想図の違いを徹底比較してみる。
上のヨーロッパの最新情報の進路予想図では
米軍と進行方向や存在位置が、ほぼ同じだが到達する
日時( JST換算 )が、じゃっかん異なる。
米軍の最新情報では、6日の午前9時にはすでに九州地方を
縦断し終わって日本海側に抜けているが、ヨーロッパ情報の
進路予想図では、9日の午後9時の時点で九州地方の南部の海上に位置する違いはある。
ただ共通する点として、どのみち台風8号は九州地方に
向かう進路を辿るという予報では一致している。
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気象庁の気象警報で2日に台風8号発生を発表
では次に、気象庁が発表している台風8号の予報図を見てみる事にしよう。↓
気象庁公式ホームページ「 台風第8号( フランシスコ )」
[ https://www.jma.go.jp/jp/typh/1908.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
気象庁は、最大風速が17m/s以上にならないと台風として
定義しないが、2日の午前中には8号の発生を発表した。
4日の気象庁の予報でも、ほぼ米軍と同じ進路予想図だ。
2日9時、南鳥島近海で台風第8号が発生しました。
台風は、1時間におよそ15キロの速さで北西へ進んでいます。
中心の気圧は998ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は
18メートル、最大瞬間風速は25メートルです。
気象庁の予報でも、やはり8月6日の午前9時には九州地方を
直撃する台風8号の進路予報図となっている。
06日09時の予報:強さ – 存在地域:九州
予報円の中心 北緯 32度25分( 32.4度 )東経 130度30分( 130.5度 )
進行方向、速さ 西北西 25km/h(14kt)
中心気圧 990hPa中心付近の最大風速 25m/s(50kt)
最大瞬間風速 35m/s(70kt)予報円の半径 110km(60NM)
気象庁の最新予報では、8月6日の午前9時の時点の
台風8号の存在場所は北緯32.4°、東経が130.5°である。↓
九州地方の長崎県平戸島の最西端から38.27キロ
南西の方角の東シナ海の海上に進行している予報だ。
上図の位置にある台風8号の風力は最大風速が
毎秒25m/sと強い勢力は無いが、九州に上陸する前日の
5日の午前9時でも、30m/sまでの勢力にまでしか成長しない。
米軍の最新情報と比較しても、台風8号の進行速度が
早まっており、九州地方に接近する日時も早まった。
Multi-Agency台風8号の進路予想の比較図
では、5章では米軍の進路予想図を含めた7つの気象予報機関の
台風8号フランシスコの進路予想図を比較した画像が見れる
Multi-Agency( 統合多機関熱帯低気圧予報 )のデータ画像を。
米海軍JTWCのみでなく、ヨーロッパECMWF
日本の気象庁JMAや、カナダCMCの予報する台風の
進路予想図が、まとめて描かれている。
もちろん若干の、ばらつきはあるものの7つの
気象データ全てが、「 日本の九州地方へ向かう 」
北西方向への進行ルートで米軍を含め一致している。
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むろん、できれば日本列島には向かってきてほしくはないが
今後の予報で台風の強さや進行方向が変わる可能性もある。
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台風発生の条件の一つに、「 海面水温が26.5°以上 」という温度が挙げられるが、
令和元年8月2日の午前9時の時点のフィリピン海の海面水温は「 29.5°C 」もある。
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/francisco2019/”]
2019年8月4日には、はやくも台風9号レキマーが発生し九州地方に向かって北上しているので、
すみやかに米軍JTWCの進路予想図の最新情報を、まとまている。↓
[blogcard url=”https://takenori.info/blog/lekima9/”]
さて台風8号は米軍JTWC、ヨーロッパECMWF、
日本の気象庁JWA全ての気象予報機関が8月7日前後に
九州上陸の進路予想図を描く予報が、明々白々となった。
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本稿でも今後、米軍の最新情報が更新され次第
随時、当記事を上書きしてお伝えして参る所存だ。