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台風19号の名前の意味や由来は既にたくさんの方々が記事として上げられていらっしゃるようなので、本稿では2018年の台風20号シマロンの語源を徹底的に探ってみる事にした。
【 当記事ページの目次 】
台風20号の名前は「 シマロン 」[ cimarron ]で、名付けた国はフィリピンであり、シマロンの意味は「 野生の牛 」である。
24:フィリピン・Cimaron:シマロン・野生の牛
シマロンの本当のスペルは[ cimarron ]だが、気象庁の方では「 Cimaron 」と、なっている。
日本も加盟する14ヶ国で構成される政府間組織の台風委員会に24番目に登録されている名前の台風だ。
それはともかく、多くのトレンドブロガーの方々の記事は気象庁の記述の引用に終止した内容までで、上記の内容以上のコンテンツは記されていない。
その理由は、何故なのか?
「 台風シマロンの名前の意味がフィリピンで野生の牛である 」という以上の語源や由来を探ろうとすれば、さらにフィリピンの言語であるタガログ語を使って色々と詳しく調べる必要が出てくるので、手間が掛かるからである。
「 野生の牛シマロン 」をタガログ語で記すなれば「 Wild Isang baka cimarron 」となる。
本稿では、さらに一歩踏み込んで「 シマロンとは、どんな姿かたちの牛なのか? 」を追求して参りたい。
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本章からが当「 茨城瓦版 」の真骨頂だが、まずもって「 シマロン 」の動画を貼り付けたブログ記事は、日本語では見つからなかった。
上の動画の説明欄に「 サントーマスの2009年家畜シマロン生態保護区… 」との記述があるので、おそらく、シマロンで間違いないと思われる。
ところが、フィリピンの言語であるタガログ語で「 野生の牛シマロン 」と、いくら検索を掛けてもシマロンという種類の牛がヒットしないのである。
タガログ語に堪能な訳ではないので、もしかしたら間違えているのかも知れないが、フィリピン諸島のビコル地域にシマロン島という島は存在する。↓
さらに色々と調べていくと、どうも「 野生の牛シマロン 」というのは、台風の名前として
登録したのはフィリピン国ではあるが、タガログ語ではなく実はスペイン語だという事が分かってきた!
Cimarronはスペイン語で野生の牛を意味し、Maroonsと呼ばれるカリブ海で逃亡した◯人奴隷にも使用されていました。
と、言うことはフィリピンとスペイン語は関係が深いか、あるいは共通の言語なのだろうか?
フィリピンは1898年までスペイン領であった関係もあり、特に上流階級の間でスペイン語が使われていたが、1986年に公用語から外された。
とはいえ、現在でも主にカトリック文化などの関係でスペイン語の単語が多数フィリピン人の日常生活で使われているだけでなく、タガログ語などでスペイン語からの借用語が多くみられるほか、チャバカノ語のようにスペイン語を基にしたクレオール言語も見られる。
つまり、フィリピンは1898年までスペイン領域だった歴史が有るので今でも、その名残( なごり )が言語にも見られるのだ。
ところで、フィリピンのみでなくメキシコ合衆国( 北アメリカ )も1821年には、スペインの植民地時代から脱却して独立している。
日本語で「 台風 シマロン 」と検索しても決して出てこないスペイン語のWikipedia情報がある。↓
シマロンは、その所有者や飼料から脱出するペットです。
牛:同じ起源はパンパマウマシマロン牛に起因する。
上記引用の説明は野生動物を、シマロンと呼び牛のみでないということなのだが、起源が「 パンパマウマシマロン牛 」なのだとか。
パンパマウマシマロン牛はスペイン語で記すなれば「 cimarrón equino pampeano 」と書くが、実は牛ではなく、「 馬 」らしいのである。
じゃあ、そのパンパマウマシマロン牛と呼ばれる馬は、どこに居るのかと言えば、アルゼンチンのブエノスアイレス州立公園アーネスト・トーンクイスト( Ernesto Tonrquist )に居るとの事。
彼らは公園を訪れ、道を歩くために時間をとる。
彼らは “マルーンズ”に遭遇する可能性が高い。
上の引用記事内にある「 マルーン 」や「 マルーンズ 」という記述こそが台風20号の名前の語源にもなっている「 シマロン 」の馬を指す。
上記のブエノスアイレス州立公園の場所をGoolgeマップで表示させると…↓
台風20号の名前の語源であるシマロンの牛ではなく馬が居る場所がアルゼンチンだが、登録国フィリピンとの関連もある。
スペイン国の領地だったのはフィリピンのみでなく16世紀はアルゼンチンも植民地だったのである。
その後もスペインによってこの地域の植民地化は進められた。
つまり本稿をまとめると「 昔、スペイン領だったフィリピン国がスペイン語の呼び名だった野生の牛の”シマロン”を台風委員会に登録した 」という結論だ。
もしかしたら、違っているかも知れないが野生の牛の方のシマロン[ cimarron ]は、かなり数が減少しているらしい事が前章で貼ったYouTube動画の説明欄に書いてあった。
ではなぜ、東南アジアのフィリピン国が野生の牛の名前を台風委員会に登録したのか?
さすがに上記の理由までは分かる訳もないが不肖この私めの推測ではあるが、もしかしたら…
「 台風20号の名前の語源2018年版 」の記事を作成していて、なぜフィリピン国が「 野生の牛 」を台風委員会に登録したのか、その理由が分かった。
ここから先の記述は実際に台風委員会にシマロン牛を名前として登録しに行かれた方に直接、聞いた訳では無く完全に不肖この私めの個人的な独断と偏見の独自の憶測に基づく解釈になるので、ご承知おきいただきたい。
「 野生の牛とは、これ即ち闘牛 」ではないか?と、解釈したが、どうも間違いだった事が専門性の高い読者様からの、ご指摘で判明したのである。
スペインといえば、もとは国技が闘牛であった。
最近は動物愛護団体からの批判が集中し、2010年以降は禁止法まで施行されたために、衰退の一途を辿っているが完全に無くなってはいない。
しかし本稿のコメント欄に、お寄せ頂いた農学生物学関係の、お仕事が専門の方からの情報では「 シマロンは家畜の牛が逃げ出して野生化した牛を指す 」という新たな真相を知ることが出来たのである!
それはそうと、台風委員会に登録した方の心理は「( 野生の )牛の逃げる回る動きが台風そのものだ 」と思われたのが、シマロンを用いたキッカケだったのでは?
現在のフィリピンは、スペイン領ではなくなっていても密接な関係に有った両国の文化は後々まで残るはず。
闘牛の是非は、ともかくとして国技ともなればもともと領地だったフィリピンの人々が影響を受けない筈がない。
あくまでも想像の領域では有るが実際の台風20号は名前負けすることなく、猛威を振るいながら今後も勢力を拡大しながら、北上している予報が出されている。
よくよく考えてみたら、不肖この私めは「 丑年:うしどし 」生まれだったなぁ。^^;
台風20号シマロンの今後の動きには、闘牛士以上に警戒される必要が有るのCOWモゥしれない。
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すげえ‼
ハケ大冒険さま、本稿をお読み頂きありがとうございます。^^
今後も、コメントを頂ける様な記事の投稿を積み重ねて参ります。
よくここまでお調べになりましたね。農学・生物学関係の仕事をしており、私もシマロンという名前に大いに関心を持ちました。シマロンは、スペインでは、野生の牛ですが、野牛は、もともとヨーロッパに分布していたヨーロッパ野牛(バイソン)で、このシマロンは、家畜のウシが逃げ出して野生化した物を指すようです。(ようです、という曖昧な表現は、スペインでも、ウシについては、野牛が最早絶滅してしまったため相当の言葉の混乱が見られるからです)。
したがって、由緒正しい決闘を誇る闘牛のウシはシマロンとは言わないようです。ただしこれはスペインの話。
日本語になってしまっている桂(カツラ)が、本家の中国ではキンモクセイという別の植物を指すのと同じように、御指摘の通り、フィリピンでの元スペイン語シマロンが厳密に何を指すか、というのは母国のスペイン語とは変質しているかも知れません。タガログやセブ語など、フィリピンのもともとの言語の言葉ではないということははっきりしているようです。
蛇足ですが、バッファローというのは本来はスイギュウのことですが、アメリカ大陸に渡ったゲルマン人(清教徒達)は、イタリアで野生化した水牛(この乳でモッツアレラチーズを作ります)をしらなかったので、アメリカで見つけた野牛(ヨーロッパ野牛:バイソンの近縁種)を水牛だと思ってバッファローと呼んでしまい、今日に至っています。で、それを鵜呑みにした日本人が、昔の近鉄球団に野牛というつもりでバッファローズの名前をつけましたが、スイギュウのことだとは思わなかったのでしょうね。
MrRadishさま、非常に専門性の高い価値提供と有益な情報を
詳細なコメントで頂き、誠にありがとうございます。^^
「 シマロンは家畜の牛が逃げ出して野生化した動物を指す 」
MrRadishさまが書き込まれた内容こそが、本稿の問いかけに対する
求められていた答えそのもので、非常に助かりました。
なにしろ、外国語に関しては無知な私ですが、Google翻訳の
精度が高くても完全な物では無いので、外国語で調べるとなると
かなりの難度を要しました。
また何か、お気づきの点がございましたらご指摘を頂ければと思います。
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