台風20号の名前の語源と由来2018年版

台風情報の瓦版茨城

台風情報の瓦版茨城

台風の進路予想の最新情報がメインのブログです

台風情報の瓦版茨城 TOP  >  動物 , 台風の最新情報  >  2018年の台風20号の名前「シマロン」の意味と語源は野生の牛

2018年の台風20号の名前「シマロン」の意味と語源は野生の牛

PR( 本ページはプロモーションが含まれています )

cimarron

 台風19号の名前の意味や由来は既に
たくさんの方々が記事として上げられて
いらっしゃるようなので、本稿では
2018年の台風20号シマロンの語源を
徹底的に探ってみる事にした。

台風委員会が定める20号の名前の意味

 台風20号の名前は「 シマロン 」[ cimarron ]で、
名付けた国はフィリピンであり、シマロンの意味は
野生の牛 」である。

台風の名前と意味 」より引用↓

24:フィリピン・Cimaron:シマロン・野生の牛

【 引用ここまで↑出典:国土交通省・気象庁 】

シマロンの本当のスペルは[ cimarron ]だが、
気象庁の方では「 Cimaron 」と、なっている。

日本も加盟する14ヶ国で構成される政府間組織の
台風委員会に24番目に登録されている名前の台風だ。

それはともかく、多くのトレンドブロガーの方々の
記事は気象庁の記述の引用に終止した内容までで
上記の内容以上のコンテンツは記されていない。

その理由は、何故なのか?

「 台風シマロンの名前の意味がフィリピンで
野生の牛である 」という以上の語源や由来を
探ろうとすれば、さらにフィリピンの言語である
タガログ語を使って色々と詳しく調べる必要が
出てくるので、手間が掛かるからである。

「 野生の牛シマロン 」をタガログ語で記すなれば
Wild Isang baka cimarron 」となる。

本稿では、さらに一歩踏み込んで「 シマロンとはどんな姿かたちの牛なのか? 」を追求して参りたい。

スポンサードリンク


シマロン[ cimarron ]牛のYouTube動画

 本章からが、当「 茨城瓦版 」の真骨頂だが
まずもって「 シマロン 」の動画を貼り付けた
ブログ記事は、日本語では見つからなかった。

上の動画の説明欄に「 サントーマスの2009年
家畜シマロン生態保護区… 」との記述があるので、
おそらく、シマロンで間違いないと思われる。

ところが、フィリピンの言語であるタガログ語で
「 野生の牛シマロン 」と、いくら検索を掛けても
シマロンという種類の牛がヒットしないのである。

タガログ語に堪能な訳ではないので、もしかしたら
間違えているのかも知れないが、フィリピン諸島の
ビコル地域にシマロン島という島は存在する。↓

さらに色々と調べていくと、どうも
「 野生の牛シマロン 」というのは、台風の名前として
登録したのはフィリピン国ではあるが、タガログ語
ではなく実はスペイン語
だという事が分かってきた!

フィリピンは決して自立していない 」より引用↓

Cimarronはスペイン語で野生の牛を意味し
Maroonsと呼ばれるカリブ海で逃亡した
◯人奴隷にも使用されていました。

【 引用ここまで↑出典:フィリピンの複雑さと多様性を理解する 】

と、言うことはフィリピンとスペイン語は
関係が深いか、あるいは共通の言語なのだろうか?

スペイン語 」より引用↓

フィリピンは1898年までスペイン領であった関係もあり、
特に上流階級の間でスペイン語が使われていたが、
1986年に公用語から外された。

とはいえ、現在でも主にカトリック文化などの関係で
スペイン語の単語が多数フィリピン人の日常生活で
使われているだけでなく、タガログ語などでスペイン語からの
借用語が多くみられるほか、チャバカノ語のように
スペイン語を基にしたクレオール言語も見られる。

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

つまり、フィリピンは1898年まで
スペイン領域だった歴史が有るので、今でも
その名残( なごり )が言語にも見られるのだ。

ところで、フィリピンのみでなくメキシコ合衆国( 北アメリカ )も1821年には、スペインの植民地時代から脱却して独立している。

アルゼンチンの公園に居るシマロンの馬

 日本語で「 台風 シマロン 」と検索しても決して
出てこないスペイン語のWikipedia情報がある。↓

シマロン 」より引用↓

シマロンは、その所有者や飼料から脱出するペットです。

牛:同じ起源はパンパマウマシマロン牛に起因する。

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

上記引用の説明は野生動物を、シマロンと呼び
牛のみでないということなのだが、起源が
「 パンパマウマシマロン牛 」なのだとか。

パンパマウマシマロン牛はスペイン語で記すなれば
「 cimarrón equino pampeano 」と書くが、実は
牛ではなく、「 馬 」らしいのである。

じゃあ、そのパンパマウマシマロン牛と呼ばれる
馬は、どこに居るのかと言えば、アルゼンチンの
ブエノスアイレス州立公園アーネスト・トーンクイスト
( Ernesto Tonrquist )に居るとの事。

彼らは公園を訪れ、道を歩くために時間をとる。

彼らは “マルーンズ”に遭遇する可能性が高い。

【 引用ここまで↑出典:アルゼンチンの馬術観光 】

上の引用記事内にある「 マルーン 」や
「 マルーンズ 」という記述こそが台風20号の名前の
語源にもなっている「 シマロン 」の馬を指す。

ところで、上記のブエノスアイレス州立公園の
場所をGoolgeマップで表示させると…↓

台風20号の名前の語源であるシマロンの
牛ではなく馬が居る場所がアルゼンチンだが、
登録国とのフィリピンとの関連もある。

スペイン国の領地だったのはフィリピンのみでなく
16世紀はアルゼンチンも植民地だったのである。

その後もスペインによってこの地域の植民地化は進められた。

【 引用ここまで↑出典:Wikipedia 】

つまり本稿をまとめると「 昔、スペイン領だった
フィリピン国がスペイン語の呼び名だった野生の牛の
“シマロン”を台風委員会に登録した
」という結論だ。

もしかしたら、違っているかも知れないが
野生の牛の方のシマロン[ cimarron ]は、
かなり数が減少しているらしい事が前章で
貼ったYouTube動画の説明欄に書いてあった。

では何故、東南アジアのフィリピン国が
野生の牛の名前を台風委員会に登録したのか?

さすがに上記の理由までは分かる訳もないが不肖この私めの推測ではあるが、もしかしたら…

フィリピンが野生の牛を台風の名前にした理由

 「 台風20号の名前の語源2018年版 」の記事を
作成していて、なぜフィリピン国が「 野生の牛 」
を台風委員会に登録したのか、その理由が分かった。

ここから先の記述は実際に台風委員会に
シマロン牛を名前として登録しに行かれた方に
直接、聞いた訳では無く完全に不肖この私めの
個人的な独断と偏見の独自の憶測に基づく解釈に
なるので、ご承知おきいただきたい。

「 野生の牛とは、これ即ち闘牛 」ではないか?と、
解釈したが、どうも間違いだった事が専門性の高い
読者様からの、ご指摘で判明したのである。

スペインといえば、もとは国技が闘牛であった。

最近は動物愛護団体からの批判が集中し、
2010年以降は禁止法まで施行されたために、
衰退の一途を辿っているが完全に無くなってはいない。

しかし本稿のコメント欄に、お寄せ頂いた農学
生物学関係の、お仕事が専門の方からの情報では
シマロンは家畜の牛が逃げ出して野生化した牛を指す
という新たな真相を知ることが出来たのである!

それはそうと、台風委員会に登録した方の心理は
( 野生の )牛の逃げる回る動きが台風そのものだ
と思われたのが、シマロンを用いたキッカケだったのでは?

現在のフィリピンは、スペイン領ではなくなっていても
密接な関係に有った両国の文化は後々まで残るはず。

闘牛の是非は、ともかくとして国技ともなれば
もともと領地だったフィリピンの人々が影響を
受けない筈がない。

あくまでも想像の領域では有るが実際の
台風20号は名前負けすることなく、猛威を
振るいながら今後も勢力を拡大しながら、
北上している予報が出されている。

よくよく考えてみたら、不肖この私めは「 丑年:うしどし 」生まれだったなぁ。^^;

台風20号シマロンの今後の動きには、闘牛士以上に警戒される必要が有るのCOWモゥしれない。

スポンサードリンク


“2018年の台風20号の名前「シマロン」の意味と語源は野生の牛” への9件のフィードバック

  1. ハケ大冒険 より:

    すげえ‼

    • 小松 毅鑑 より:

       ハケ大冒険さま、本稿をお読み頂きありがとうございます。^^

      今後も、コメントを頂ける様な記事の投稿を積み重ねて参ります。

  2. MrRadish より:

     よくここまでお調べになりましたね。農学・生物学関係の仕事をしており、私もシマロンという名前に大いに関心を持ちました。シマロンは、スペインでは、野生の牛ですが、野牛は、もともとヨーロッパに分布していたヨーロッパ野牛(バイソン)で、このシマロンは、家畜のウシが逃げ出して野生化した物を指すようです。(ようです、という曖昧な表現は、スペインでも、ウシについては、野牛が最早絶滅してしまったため相当の言葉の混乱が見られるからです)。
     したがって、由緒正しい決闘を誇る闘牛のウシはシマロンとは言わないようです。ただしこれはスペインの話。
     日本語になってしまっている桂(カツラ)が、本家の中国ではキンモクセイという別の植物を指すのと同じように、御指摘の通り、フィリピンでの元スペイン語シマロンが厳密に何を指すか、というのは母国のスペイン語とは変質しているかも知れません。タガログやセブ語など、フィリピンのもともとの言語の言葉ではないということははっきりしているようです。
     蛇足ですが、バッファローというのは本来はスイギュウのことですが、アメリカ大陸に渡ったゲルマン人(清教徒達)は、イタリアで野生化した水牛(この乳でモッツアレラチーズを作ります)をしらなかったので、アメリカで見つけた野牛(ヨーロッパ野牛:バイソンの近縁種)を水牛だと思ってバッファローと呼んでしまい、今日に至っています。で、それを鵜呑みにした日本人が、昔の近鉄球団に野牛というつもりでバッファローズの名前をつけましたが、スイギュウのことだとは思わなかったのでしょうね。

    • 小松 毅鑑 より:

       MrRadishさま、非常に専門性の高い価値提供と有益な情報を
      詳細なコメントで頂き、誠にありがとうございます。^^

      「 シマロンは家畜の牛が逃げ出して野生化した動物を指す 」

      MrRadishさまが書き込まれた内容こそが、本稿の問いかけに対する
      求められていた答えそのもので、非常に助かりました。

      なにしろ、外国語に関しては無知な私ですが、Google翻訳の
      精度が高くても完全な物では無いので、外国語で調べるとなると
      かなりの難度を要しました。

      また何か、お気づきの点がございましたらご指摘を頂ければと思います。

  3. 토토 より:

    I am genuinely pleased to read this weblog posts which
    includes tons of useful facts, thanks for providing these statistics.

  4. 3win8 game list より:

    I used to be able to find good information from your articles.

  5. massage foot より:

    This is the right site for anyone who hopes to find out about this topic.

    You understand so much its almost tough to argue with you (not that I really will
    need to…HaHa). You certainly put a fresh spin on a topic that has been written about for ages.
    Great stuff, just excellent!

  6. massage thu gian より:

    I would like to use the ability of saying thanks to you for that
    professional assistance I have constantly enjoyed going to your site.
    I will be looking forward to the commencement
    of my university research and the general preparing would never have been complete without browsing your site.
    If I may be of any help to others, I’d be ready to help
    via what I have gained from here.

  7. www.youtube.com より:

    Hi I am so excited I found your web site, I really found you by error,
    while I was researching on Askjeeve for something else, Nonetheless
    I am here now and would just like to say thanks
    for a fantastic post and a all round exciting blog (I
    also love the theme/design), I don’t have time to
    read through it all at the minute but I have bookmarked
    it and also added your RSS feeds, so when I have time I will be back to read a lot more,
    Please do keep up the awesome work.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


記事ランキング

開城ケソン南北共同連絡事務所の場所と地図 NO1

第1位 開城ケソンの場所はどこ?南北共同連絡事務所の地図

PR( 本ページはプロモーションが含まれています )  北朝鮮と韓国の交流の拠点でホットラインだった、開城ケソン工業団地の中にある「 南北共同連絡事務所 」の場所が、どこかをGoogleマップで表示す […]

記事の続きを読む
ブログ運営者情報のプロフィール

 台風情報の瓦版茨城の運営者の小松と申します。台風速報!のYouTubeチャンネルも運営していますが、私は気象予報士ではなく元トラックドライバーですが、運転手の仕事に就いてから足掛け13年目で退職。その後はプロのブロガーに転身しましたが、ものごとの事象に真実で立ち向かいます。ここ茨城から世界に先駆けて台風関連の最新速報を中心に、エポックメーキングな情報発信をこころがけてまいります。ご意見やご要望、時にはお叱りなどもあるかもしれませんが、遠慮なくお問い合わせを頂ければと思います。^^

プロフィールの続きを読む

最新投稿5記事

台風11号たまご最新情報 九州地方へ最接近する台風11号2023たまご米軍ヨーロッパ気象庁 気象庁2023台風6号の予報 台風6号2023米軍JTWCヨーロッパECMWF気象庁の進路予想 米軍JTWC台風2号の進路予想図#39 大型の台風2号2023米軍JTWCヨーロッパ気象庁の進路予想図 台風1号2023たまご熱帯低気圧 台風1号2023年サンヴーたまご米軍JTWCヨーロッパの最新情報 台風14号2022年の進路予想 猛烈な大型台風14号2022米軍JTWCヨーロッパ気象庁の進路予想

    Copyright(C) 2012-2024 台風情報の瓦版茨城

    ページトップ
    ↑上