2020年の台風19号コーニー[ goni ]たまごの発生と進路予想図がチェコ共和国の気象サービス、Windyによって確認できている。
【 本稿の記事ページの目次 】
Windyの最新情報で台風19号がベトナムへ
WindyのGFSモードでは、2020年の11月2日の午前0時に台風19号コーニーらしき熱帯低気圧が、南シナ海を西に進んでいるのが分かる。
ちなみにGFSモードは、国際環境予測センター ( Global Forecast System )の気象データを基に生成される。
中心気圧991hpaの台風19号コーニーがベトナムのクイニョンに上陸しようかという位置にまで最接近しているのが分かる。
等圧線の間隔も狭く、クッキリとした熱帯低気圧だが、これは台風18号モラヴェではない。
周囲の最大風速も測ってみたが、ほぼ20m/s前後と気象庁の台風の既定値である17m/s以上の強さだ。
同じWindyでもヨーロッパ中期予報センターの気象データを基に生成されるECMWFモードでは、この表示にならない。
米軍JTWCの衛星画像にも熱帯擾乱円99Wが
2020年10月24日の午後3時( JST )の米軍JTWC( 合同台風警報センター )の衛星画像にも、99Wの熱帯擾乱( じょうらん )円が表示されている。
擾乱とは気流の乱れを意味し、熱帯低気圧の前身でもしこれが台風に発達すれば、たまごになる。
米軍の監視対象である熱帯擾乱円が黄色いのは、24時間以内に熱帯低気圧に発達する可能性は低いことを意味する。
ちなみに大規模な災害をもたらした昨年の2019年の令和元年東日本台風19号ハギビスは、日本へ上陸している。
ヨーロッパ中期予報センターで確認できず
上の画像は、2020年11月2日の午前0時のヨーロッパ中期予報センターの気圧配置図だ。
台風19号たまごなる熱帯低気圧らしき等圧線は、まったく見えない。
WindyのECMWFモードも、このヨーロッパ中期予報センターの気象データを基に生成されるので、何も変化が出ないのは当たり前の話しだ。
気象庁の高い海面水温データは台風発生か
では、10月23日時点のフィリピン海の海面水温を見ていこう。
気象庁公式ホームページ「 日別海面水温/2020年10月23日 」[ https://www.jma.go.jp/jp/g3/index.html ]を、
瓦版茨城のブログ運営者が加工して作成した。
台湾あたりの緯度から下のフィリピン海の海面水温は、のきなみ30℃と高い海面水温を表している。
日本列島の南の海域も27℃という、海面水温で台風が発達する条件のひとつである26.5℃以上を示している。
つまり今後も台風が発生する可能性は、あることが分かる。
台風19号コーニーの名前の意味は白鳥
81韓国Goniコーニー白鳥
2020年の台風19号コーニー[ goni ]が発生したとしたら、名前の意味は「 白鳥 」だ。
命名国は韓国で、国際機関である台風委員会に81番目に登録されている。
それにしても、台風15号から熱帯低気圧が発生した18号まで、全てがフィリピンを横断後に南シナ海から西へ進みベトナムへ上陸している。
日本からは遠く離れているので、今現在は列島への直接的な影響は無い。
ウェザーニュース社の最新情報では、ベトナムのフエで記録的な水害が起きているというので、さぞかし大変な思いをされているに違いない。