平年よりも遅い2022年( 令和4年 )の4月6日の午後3時に、カロリン諸島付近で台風1号マラカス[ malakas ]の、タマゴ( 俗にいう熱帯低気圧 )が発生。
さらに同8日の午前9時には大型の台風1号に発達した!
ウェザーニュースの最新情報では4月15日現在、日本へ向かって強い勢力を維持しながら北上を続け、小笠原諸島の父島と母島が暴風域に入っている。
当ブログ記事をお読みになれば、台風1号の進路予想などの最新情報を受け取ることが出来ます。
【 当記事ページの目次 】
関東地方に最も近づく4月15日の午後9時に強い勢力に
関東地方に最も近づく4月15日【 金曜日 】の午後9時が、33.41m/sに衰退しているものの「 強い勢力 」を維持している状態で通過する予想。
しかし、上図の進路予想図をご覧いただければ分かるように、暴風警戒域を表す網目の表示が千葉県の房総半島に、かかるのみとなっている。
これは以前の予報よりも、暴風域がより遠くなったことを示しています。
16日の午前9時には25.7m/sに衰退して関東地方から遠ざかっていく見通し。
上図は14日の午後3時の米軍の衛星画像だが、日本列島に近づきつつある台風1号の雲の塊が写っている。
本州上陸のコースではないが、通過地点の小笠原諸島はもとより、関東地方などは雨風ともに直接的な影響が出るものと思われる。
米軍JTWC台風1号に関する#31回目の警告文の内容は
PGTW( グアム台風警報センター )が15日の午前0時( 日本標準時 )に発行した台風1号に関する31回目の警告文。↓
14日の午後9時の時点の存在位置( POSITION )は、北緯が22.9°N、東経が139.2°Eとなっている。↓
上図のGoogleマップの赤い印の位置が台風1号のある場所( 黄色い☆印は硫黄島 )だ。
東京駅のド真ん中からの距離は、1,422.27km( 883.76マイル )南のフィリピン海にある。
移動( MOVING )の方角( DEGREES )は30°なので、北東と北北東の中間あたりに、13ノット( KNOTS )の速さで進んでいる。
13ノットは時速にして約24キロなので、自転車が進むくらいの速度になる。
最大有義波高( 波浪に関する波の高さ )は、12.8メートル。
16日の午前2時には成田空港から、約737キロの距離にまで接近する予報となっている。
米軍JTWCの台風1号の予報は非常に強い勢力に発達
上図は米軍JTWCによる台風1号の警告#18の進路予想図。
4月11日の情報では、日本列島の関東地方に最も近づく同15日の午後3時の予報は、46.24m/sの「 非常に強い階級 」にまで成長する見通しだったが、15日の最新情報では「 強い階級 」に変わった。
太平洋上の小笠原諸島近海を通過する進路予想ではあるものの、本州直撃のルートではなくなっている。
さらに4月11日の午後5時30分時点の米軍JTWC衛星画像にはフィリピンの東のフィリピン海の海上に台風1号と、ビサヤ諸島上に台風2号メーギーが見える。
4月16日の午後3時には23.13m/sに衰退していく見通しです。
ヨーロッパ予報は4月15日から16日に関東地方に最接近
ヨーロッパ中期予報センター( ECMWF )の最新情報では、2022年4月15日【 金曜日 】の夜9時から、日をまたいで16日【 土曜日 】の午前3時にかけてが、台風1号が日本列島に最も近づく進路予想を出している。
↑上図が4月16日の午前0時の台風1号の進路予想で、下図が同16日の午前3時の予想気圧配置図だ。↓
15日から16日に日付けが変わる頃に、関東地方へ最接近する予報となっている。
とはいえ、本州に上陸するほどの接近ではない。
4月14日から徐々に日本列島に近付き出す台風1号
ヨーロッパ予報では、4月14日【 木 】から徐々に日本列島に近づき出す台風1号。↓
日本列島へ向かって北東方向へ進みながら、勢力も最大風速30m/s前後を示す緑色を表している。
本州上陸の可能性は限りなく低いものの、横断するかたちでの通過地点となる小笠原諸島近辺は警戒が必要になる。
4月16日から徐々に日本列島から離れるECMWF進路予想
4月16日の午前あたりから、徐々に太平洋へ遠ざかっていく進路予想が描かれている台風1号。
関東地方からは離れていくものの、そのあとも東北や北海道へ暴風警戒域がかかる可能性があるので、油断は禁物だ。
4月17日以降は北海道地方が暴風域に入る可能性も
4月17日【 日曜日 】以降は、上陸するコースはたどらないものの、北海道が暴風域に入る近さを通過していく台風1号。
17日の夜になって、ようやく北海道からも遠ざかっていく進路予想をヨーロッパ中期予報センターは示している。
以上のことからも、15日から17日まではまだ予断を許さない状況が続くと見て良い。
ヨーロッパ中期予報センターの進路予想は日本へ
上の図は、ヨーロッパ中期予報センター【 ECMWF 】の4月8日時点の最新情報で、同15日の午前3時の台風1号の進路予想図となる。
日本列島の南の海上に接近している予報となっており、台風自体の勢力もそこそこ強い状態が緑色で表示されている。
4月7日時点の最新情報では、台風1号らしき等圧線が弧を描いて転向し、日本列島へ向かって北上しはじめる予想図が確認された。
まずは、4月11日の午後6時の進路予想図から。↓
まだ台風らしき等圧線は気圧配置図では、それほど発達していないがここから転向が始まり、日本へと向かい始める予報。
次に4月12日の午前9時の進路予想図。↓
徐々に発達しながら、フィリピンから東の海上へ遠ざかり始めているのが分かる。
そして、4月13日の午後9時の進路予想図。↓
ここへ来ると、いよいよ台風1号らしき等圧線が発達して間隔が狭くなり始め、かつ何重にも巻いていることが分かる。
さらに、4月15日の午前3時時点の進路予想図。↓
台風の目の中央付近の色が黄緑色に濃くなっていく様子が予報されている。
Windyにもヨーロッパ中期予報センターの気象モデルをベースにしたECMWFモードがあり、私があげている動画でも日本へ向かう可能性があると解説している。↓
統合多機関熱帯低気圧予報による台風1号の進路予想比較
上図が米軍JTWCおよび日本の気象庁も含まれる、マルチエージェンシー2,000というサイトによる台風1号の進路予想の比較図だ。
7つの気象機関の比較を見ても、4月15日から16日にかけて日本列島から離れた南の海上を北東方向に向かって進む台風1号の進路予想がほぼ一致している。
このことから日本列島に接近する恐れはないと見れますね。
比較される7つの進路予想が、どこの国のどの気象機関かは以下の別記事にて詳しく解説している。↓
気象庁の発表では4月15日に日本へ最も接近する予報に
気象庁公式HP「 台風第一号( 台風経路図 )」[ https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#4/24.638/133.563/&elem=root&typhoon=TC2201&contents=typhoon ]を、「 瓦版茨城 」のブログ運営者が加工して作成。
気象庁の最新情報では、日本列島の関東地方に最も接近する予報は4月15日の金曜日の午後3時となっている。
しかも強い勢力に発達しており、中心気圧は970hPa( ヘクトパスカル )、中心付近の最大風速は35m/s( 65kt )の予報。
15日15時の予報
種別/台風
強さ/強い
存在地域/小笠原近海
予報円の中心/北緯26度40分( 26.7度 )東経140度30分( 140.5度 )
進行方向、速さ/北北東30km/h( 15kt )
中心気圧/970hPa
中心付近の最大風速/35m/s( 65kt )
最大瞬間風速/50m/s( 95kt )
予報円の半径/370km( 200NM )
暴風警戒域/全域500km( 270NM )
以上の気象庁の最新情報をもとに、日本に最接近する4月15日の台風1号の予報円の位置をGoogleマップで表示する。↓
北緯26度40分( 26.7度 )東経140度30分( 140.5度 )となっており、東京都千代田区にある東京駅のド真ん中から1,001.09km( 622.05マイル )ほぼ南の海上にまで接近している。
進行方向は北北東で、進む速さは時速30キロなので、ロードバイク( 自転車 )とほぼ同じ速度だ。
さすがに関東地方に上陸する進路予想図ではないものの、なんらかの影響は受ける可能性が考えられる。
2022年4月6日に熱帯低気圧aの発生を発表した気象庁
気象庁は、令和4年4月6日に台風1号のタマゴなる「 熱帯低気圧a 」の発生を発表。
4月7日( 木曜日 )の午後4時10分発表の最新情報でも、まだ台風に発達はしてない。
では、この先の予報はどうなるのか?
12日15時の予報:種別/台風
強さ/強い
存在地域/フィリピンの東
予報円の中心/北緯16度10分( 16.2度 )東経136度5分( 136.1度 )
進行方向、速さ/北北西10km/h( 6kt )
中心気圧/975hPa
中心付近の最大風速/35m/s( 70kt )最大瞬間風速/50m/s( 100kt )
予報円の半径/950km( 500NM )暴風警戒域/全域1000km( 550NM )
一番先の予報が4月12日の午後3時だが、その時の種別は最大風速が35m/s( 70kt )の「 強い勢力 」の台風にまで発達している。
同時刻の予報円の中心位置は、北緯が16度10分( 16.2度 )東経が136度5分( 136.1度 )となっているので、さっそくGoogleマップで表示してみた。↓
東京都千代田区にある東京駅のド真ん中からの距離を測ってみると、2,196.53km( 1,364.86マイル )南南西のフィリピン海にある。
まだ日本列島からの距離は遠いが、Windyの最新情報では、この後に転回して本州へ向かって北上する進路予想が示されている。
3月17日のJMA「 現在台風情報は発表していません 」
上図は、2022年3月17日時点の気象庁による最新情報です。
台風1号はおろか、タマゴとなる熱帯低気圧の予報も発表されていなかった。
今年は台風1号の発生時期が平年よりも遅いようだ。
自動更新機能付きのWindyで見る台風1号の最新情報
自動更新機能付きのWindyでは、どうだろうか?
ウィンディのECMWFモードで3月22日の午後7時の予報を見てみると、日本列島の近くに1,000hpaの「 南岸低気圧 」が見える。↓
ただし、この南岸低気圧はフィリピン海の熱帯地域で発生して北上してきた熱帯低気圧ではない。
したがって、この予報図に描かれている南岸低気圧は台風ではない等圧線だということが言える。
今までのWindyは主にECMWF、GFS、アイコンの3モードだったが、新たにオーストラリア気象局の天気予報モデルをベースとする「 ACCESS 」モードが加わり4モードに。↓
- ECMWF( ヨーロッパ中期予報センター )
- アイコン( ドイツ気象局DWD )
- GFS( 米国海洋大気庁《 NOAA 》が提供する全球数値予報システムの大気循環の気象モデル )
- 【 新 】ACCESS( オーストラリア気象局 )
ただしアクセスモードは日本列島付近がグレーアウトして見ることが出来ず、カロリン諸島付近までが視聴範囲となるようだ。
新アクセスモードに関しては、私めがあげたYouTube動画の中で解説しています。
台風1号たまご4月7日の米軍JTWCの進路予想は
上図が2022年4月7日現在の台風1号のタマゴである熱帯低気圧【 TD02W 】の衛星画像だ。
では、この後の発達と進路はどう予想されるのか?
米軍が発表している最新情報では、日本の気象庁と同じ北北西の方角に向かって北上している進路予想となっている。
心配なのが、4月11日の午前9時には43.69m/s( 90KTS )という、気象庁の階級でいう「 非常に強い 」勢力にまで発達する予想が出されていること。
日本列島に直撃するルートは描かれていないが、今後も予断を許さない状況となっている。
2022年3月17日の米軍JTWC台風1号たまごの予報は
上図が2022年3月17日の午後6時の予報で、日本を含むABPW地域( 北西太平洋 )は「 現在の熱帯低気圧警報はありません 」とのアメリカ軍合同台風警報センターの衛星画像。
3月の時点では米軍JTWCの最新情報で、台風のたまご( 活発な対流活動を表す熱帯擾乱《 じょうらん 》をふくむ熱帯低気圧 )は発生していなかった。
ヨーロッパ中期予報センターによる3月27日の台風情報
上図は、3月27日の午後9時のECMWF( ヨーロッパ中期予報センター )による気圧配置図だ。
日本列島の南の海上に台風らしき等圧線が見えるが、1号マラカスではなく南岸低気圧である。
ECMWFでも、27日まで台風1号のタマゴらしき等圧線は予報されていなかった。
台風1号マラカス[ malakas ]の名前の意味は「 強い 」
2022年の台風1号マラカス[ malakas ]を命名したのはフィリピンだ。
108/フィリピン/Malakas/マラカス/強い
台風委員会によって108番目に登録されている、マラカスの名前の意味は「 強い 」だ。
楽器のマラカス( maracas )ではないので念のため…
昨年2021年の最後の台風22号が107番目に登録されていた「 ライ 」だったので、順番どおりとなる。